作家の長野まゆみが自身の文藝賞受賞デビュー作『少年アリス』を『改造版 少年アリス』として出版した。長野まゆみは2008年『文藝』秋号で特集されており、その改造版についても語っていたが、ついに「改造」されて出版される運びとなった。
長野まゆみは1988年に『少年アリス』で第25回文藝賞を受賞しデビュー、その幻想的な作風で多くの読者を魅了してきた。今年4月には作家生活20周年記念作品として新潮社から『カルトローレ』を出版したばかりだ。
今回の『改造版 少年アリス』はイラストも加わり、巻末に少年アリス辞典もついた豪華仕様となっている。河出書房新社の特設ページでは一部を電子ブックで立ち読みすることができるため、まだ彼女の作品を手に取ったことがない人も、これをきっかけに不思議な世界に迷い込んではいかがだろうか?
(画像:『改造版 少年アリス』表紙 河出書房新社発行)