高野山に生まれ、一貫して日本の「聖地」を撮り続けてきた日本写真界の名匠・永坂嘉光の個展『聖なる自然 高野山から』が、12月30日(火)までG/P gallery(渋谷・恵比寿)にて開催中だ。
密教や山岳信仰を記録した作品を発表し続けている永坂。本展は、三宝院の弘法大師像や高野山の四季の写真を中心とし、「アニミズム」と「密教」の接点から自然をとらえる試みであり、そして「写真」自体が「聖なる力」をいかに持ちえるかという問いでもあるという。また、今回が永坂にとって初めてのアクリルマウントの作品シリーズとなっている。
さらに個展にあわせ、G/P gallery ディレクター・後藤繁雄の編集による同名の写真集も、京都の老舗出版社の光村推古書院より発売。G/P galleryでは今後、永坂の写真を積極的にコンテンポラリーアートの文脈でとらえ直し、国際的にプロデュース。12月に開催される国際的アートフェア「photo MIAM」にも、永坂の作品を出展している。
永坂嘉光写真展
『聖なる自然 高野山から』
2008年11月29日(土)~12月30日(火)12:00~20:00
会場:G/P gallery(NADiff A/P/A/R/T 2F)
定休日:無休
料金:無料