関西で初となる山口晃の個展開催、戦や茶にまつわる新作や山口版“洛中洛外図”初公開

時空を超えた独特の世界を、大胆かつ緻密に描き出す作家・山口晃。関西では初めてとなる彼の個展が、京都のアサヒビール大山崎山荘美術館にて開催されている。

山口の作品は、近年、広告や新聞の挿絵などで目にする機会も多い。公共広告機構マナー広告「江戸しぐさ」や、成田国際空港や東京メトロ副都心線「西早稲田駅」のパブリックアート、読売新聞ドナルド・キーン著「私と20世紀のクロニクル」の挿絵など、活動の幅をますます広げている。

本展では、美術館の所在地である大山崎にちなんで、土地にゆかりのある茶人・千利休や、「天下分け目の天王山」として知られる山崎の合戦から着想を得ており、独自の発想に磨きをかけた「戦」や「茶」にまつわる新作絵画を発表している。また、本邦初公開となる山口版の洛中洛外図である“邸内見立 洛中洛外圖(ず)”や、大山崎の交通網を得意の鳥瞰図スタイルで描く“大山崎交通乃圖(ず)”のほか、山口流の見立てを効かせたドローイングも展示している。

なお、同美術館は大正から昭和初期にかけて建てられた「大山崎山荘」(登録有形文化財)と、安藤忠雄氏設計の新館(1995年竣工)から構成されており、周囲の豊かな緑にすっぽり包まれた美しいたたずまいは一見の価値がある。

『さて、大山崎~山口晃展』

2008年12月11日(木)~2009年3月8日(日)

会場:アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府乙訓郡大山崎町)
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の時は翌火曜休)、年末年始 (12月26日~1月2日)
料金:一般700円 高・大学生500円 障害者手帳をお持ちの方300円 小・中学生 無料

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