国際的な写真家・石内都の仕事の全貌を三部構成で検証する、『石内都展 ひろしま/ヨコスカ』

国際的に活躍する写真家・石内都の仕事の全貌を紹介し、検証する企画展『石内都展 ひろしま/ヨコスカ』が、目黒区美術館で開催されている。会期は2009年1月11日(日)まで。

石内は1947年群馬県生まれ。1990年代には「身体」をめぐるテーマで制作を続け、代表作として国際的にも高い支持を得ている。1979年に第4回木村伊兵衛賞受賞。2005年の『ヴェネツィア・ビエンナーレ』では日本代表に選ばれている。

本展は、「風景・『ヨコスカ』から」、「時の身体/身体の時」、「不在の肉体・『ひろしま』へ」の三部構成となる。東京初公開となる新作『ひろしま』は、戦時下における私たちと同じような個的な生の営みの想起と、それが突然遮断されたことへの違和感を作品化したもの。さらに初期三部作は、アトリエで眠っていた当時のヴィンテージ・プリントで構成されている。

当時の石内が自宅で憑かれたようにプリントし続け、現在、ヨーロッパで「Japanese black」と高く評されているプリントがいかなるものか、また、展示についても、当時の発表に近い形式で見ることができる。

横須賀などの風景、アパートなどの生活空間、同世代の身体に始まり、死者の衣服や遺品と、個的な主題から公的な主題が浮かび上がってくる石内の軌跡を読み取ってほしい。

『石内都展 ひろしま/ヨコスカ』

2008年11月15日(土)~2009年1月11日(日)10:00~18:00(入館は17:30まで)

会場:目黒区美術館(東京・目黒)
休館日:月曜、12月28日(日)~1月5日(月)
観覧料:
一般800円 大学生・65歳以上700円 高校生500円、小中学生無料

主催:目黒区美術館
後援:朝日新聞社、目黒区、目黒区教育委員会
企画協力・協賛:集英社
協賛:資生堂、株式会社ニコン、株式会社カシマ、ZEIT-FOTO SALON
協力:広島平和記念資料館、フォトグラファーズ・ラボラトリー、The Third Gallery Aya

(画像:ひろしま #71 Dress © 石内都)

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