社会派監督の雄スパイクリーの最新作『セントアンナの奇跡』、黒人部隊の封印された歴史とは

善良な一市民が起こした動機不明の殺人事件を巡るストーリーを描く、映画『セントアンナの奇跡』が、今夏TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショーされる。

監督は『マルコムX』など様々な角度からアメリカの黒人社会を描き続けてきたスパイク・リー。本作では、第2次世界大戦時に実在した黒人だけの部隊、第92歩兵師団「バッファロー・ソルジャー」にまつわる封印された史実を描き、社会派監督としての新たな視点を提示する。

ストーリーは、ニューヨークの郵便局で局員が窓口に切手を買いに来た男を、顔を見るなり射殺した事件から始まる。前科も病歴も借金もない真面目一筋の彼の部屋から発見されたのは、歴史的に極めて重要なイタリアの彫像。2人の間にはいったい何があったのか。謎を解く鍵は、1944年のトスカーナにあった。

原作は、叔父がかつてバッファロー・ソルジャーの一員だったという、ジェイムズ・マクブライドの小説。その内容に熱狂したスパイク・リーが数年間を費やし、壮大なスケールで描いた感動ドラマだ。

『セントアンナの奇跡』

2009年夏、TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー

監督:スパイク・リー
原作・脚本:ジェームズ・マクブライド

キャスト:
デレク・ルーク
マイケル・イーリー
ラズ・アロンソ
ジョン・タトゥーロ
オマー・ベン
ソン・ミラー

(画像:©2008 BUFFALO SOLDIERS IN ITALY, LLC - ON MY OWN PRODUZIONI)

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