川上未映子の詩集が『第14回中原中也賞』受賞、新しい詩の領域が切り拓く

優れた現代詩に贈られる『第14回中原中也賞』に作家・川上未映子の詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』が選ばれた。

同作は女性の性的な身体やその部位がもっている痛みや快楽の感覚を、常に観念的に表現された作品。大阪弁の口語体を用いたことや、従来の詩の概念をはみだした作風の自由さが、新しい詩の領域を切り開いたとして高く評価された。

また、川上は「私にとって特別な意味を持つ中也を記念する賞に対しては、ほかのどの賞とも違う気持ちがありました。そして本音を言えば、この詩集がよしんば受け入れられなかったら、これはもうじゃっかんテロルしかないなとも思っていました。」とコメントしている。

同賞の対象となるのは2007年12月から2008年11月の間に刊行された現代詩の詩集。今回の募集には国内外から推薦を含む184点が寄せられた。贈呈式は4月29日に山口市湯田温泉のホテルニュータナカで行われる。

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