大林芳紀の初個展『Yoshiki Obayashi』、遅咲きの大物新人の描くオルタナティブな世界とは

大林芳紀による初個展『Yoshiki Obayashi』が、7月25日(土)まで、中目黒のギャラリー「青山|目黒」にて開催されている。

1968年生まれの大林は、2000年に多摩美術大学絵画科版画専攻を卒業。美大入学以前より、デトロイトのハードコアパンクバンドと交流し、ジャケットデザインやミニコミ装丁を手掛けていた。また、女子大でのグループ展では全てのトイレの便器に「ミソを付けた」作品を出品するなど話題を集める一方、平面作品では、肉眼では確認できないほどの密度と正確さと美しさで混沌とノイズを描く。

同展では、古典の群像画を彷彿とさせる躍動的な構成で描いた作品“ROCK HATE vs HATE ROCK”など、約20点の平面を展示。病に苦悩し嘔吐、絶叫する者。阿修羅の如く憤怒する者。得体の知れぬ何かに驚愕する者など、ロックを毛嫌いするヤンキー達と、激しい憎悪を謳うハードコアパンクス達との無益で壮絶な闘争が描かれている。

さらに開催初日より大林の作品集第一頁も出版予定だ。遅れてきた大物新人、大林の妖しくもオルタナティブな世界観がここに表現される。

大林芳紀
『Yoshiki Obayashi』

2009年7月4日(土)~7月25日(土)
会場:青山|目黒(中目黒)
時間:11:00~20:00
料金:無料
休廊:日曜、祝日

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