『21グラム』や『バベル』の脚本家として知られるギジェルモ・アリアガが監督・脚本を務める『あの日、欲望の大地で』が、Bunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ他で今秋に全国ロードショーされる。
行きずりの情事を繰り返し、孤独を守る謎めいたレストランマネージャー・シルヴィア(シャーリーズ・セロン)。ある日、彼女のもとに娘と名乗る少女マリアが現れる。突然の出会いに戸惑うシルヴィアに、ニューメキシコの荒野での、若き日の過ちがよみがえる。かつて、心に傷を抱え不倫の恋に走った母ジーナ(キム・ベイシンガー)。母と同じ宿命をたどることを恐れ、シルヴィアはすべてを捨てて逃げ出したのだった。灼熱の大地で渇きを満たすように愛を求めた、女たちの秘密とはなんだったのか。そして、シルヴィアは自ら手放した愛を取り戻せるのか。
アリアガがじつに15年間をかけて練り上げた脚本を、オスカー女優シャーリーズ・セロンは一読して「頭から離れなくなるほど取りつかれてしまった」と語る。もう1人のオスカー女優キム・ベイシンガーは、50代とは思えない美しい裸体を披露し、体当たりの演技を見せる。ヴェネチア映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)に輝いた、撮影当時17歳の新星ジェニファー・ローレンスの熱演も見どころだろう。
女たちの感情がほとばしる白熱のドラマに、ぜひ身を焦がしながらご覧いただきたい。
『あの日、欲望の大地で』
2009年秋、Bunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ他全国ロードショー
監督・脚本:ギジェルモ・アリアガ
キャスト:
シャーリーズ・セロン
キム・ベイシンガー
ジェニファー・ローレンス
ジョン・コーベット
配給:東北新社
(画像:©2008 2929 Productions LLC, All rights reserved.)