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内気な男の狂おしい愛を描き切った異色作、究極の片思い映画『アンナと過ごした4日間』

ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキ監督の17年振りの新作『アンナと過ごした4日間』が、10月から渋谷シアター・イメージフォーラムでロードショーされる。

本作は、第21回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞した話題作だ。内気な男性・レオンは、向かいに住む女性・アンナの部屋を毎晩のように覗かずにいられない。レオンの狂おしい思いはエスカレートし、ついに睡眠薬を用いてアンナを熟睡させる方法を見出した彼は、彼女の部屋に忍び込むようになる。

伝説的俳優ジャン・ピエール・レオーが主演するヌーヴェル・ヴァーグの傑作『出発』や、叫び声で人を殺すことができるという男が登場する『ザ・シャウト』など、知る人ぞ知る名作をいくつも手掛けてきたスコリモフスキ監督。映画界を離れ、画家として活躍していた彼をカムバックさせたのは、好きな女性に近寄ることのできない内気な男性を取り上げた、日本の新聞記事を読んだことだったという。人間の心の闇を表現するため、照明を落としたシーンを多用するなど、老いてなお実験的な手法を試している。

本作は、観ているうちに主人公の男が悪者に思えなくなってくるという。極限状態に達した人間への、確かな想像力にもとづく円熟した演出を、存分に味わってみたい。

『アンナと過ごした4日間』

2009年10月、シアター・イメージフォーラムにてロードショー

監督・脚本・製作:イエジー・スコリモフスキ

キャスト:
アルトゥール・ステランコ
キンガ・プレイス

配給:紀伊國屋書店、マーメイドフィルム

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