サンガツの通算4枚目となるアルバム『5つのコンポジション』が、3月17日にリリースされる。
前作『静かな生活』リリース後、ベースとドラムが脱退し、小泉篤宏、小島創太郎、梶道人のオリジナルメンバー3人体制となったサンガツ。近年は、岡田利規率いる演劇カンパニー「チェルフィッチュ」やダンサーのホナガヨウコと共演するなど、音楽以外のジャンルとのコラボレーションを行い活動の幅を広げていた。
オリジナルアルバムとしては約5年ぶりとなる本作は「音の動きや配置で、ある質感を伝える」というコンセプトのもと、サポートメンバー4名を迎え、4ドラム+1ベース+2ギターの編成で録音された。スティールパンなどの使用楽器も増加し、ミックスとマスタリングはROVOの益子樹が手掛けている。
これまでの流麗なメロディや反復されるリズムは影をひそめたが、これぞサンガツとでも言うべき美しき静寂は健在。日本のポストロック黎明期から第一線で活躍してきたバンドが完成させたのは、昨今のひとつのジャンル化してしまった「ポストロック」とは全くベクトルの異なる1枚だ。オフィシャルサイトには、7人が円陣を組んでレコーディングを行う写真がアップされているのでそちらもチェックしてみよう。