ダイナミックで繊細な展示空間を生み出す気鋭作家展『陸上バタフライ』

原田賢幸と永畑智大による展覧会『陸上バタフライ』が、吉祥寺のArt Center Ongoingで2月28日まで開催されている。

多数の日用品を用いて独自のインスタレーション空間を創出する原田。一見雑然と配置された作品空間は、センサーやスイッチといった装置を駆使した緻密な計算のもとに構成されている。単純な行為や記憶を異化させることで、日常で見過ごされてきた感情の襞を揺さぶる豊かな観察と表現力が特徴的だ。

一方、ダイナミズム溢れる有機的な立体作品を生み出す永畑は、アルミホイルを用いて既存の彫像の頭部を変形・巨大化させたり、鉄パイプで貫いた彫像をロープで建物間を往来させるなど大胆な試みに挑む作家。彼は、現代の彫刻というテーマと対峙しながら、ユーモラスな造形をパワフルに展開している。

新進気鋭作家、それぞれのスタイルが相乗して作り出される必見のダイナミックな新作展示空間を是非目撃してほしい。なお、会期中はトークイベントや、解説を交えたレクチャーを作家本人が行う『Pre Ongoing School』なども開催される。

原田賢幸・永畑智大
『陸上バタフライ』

2010年2月17日(水)~2月28日(日)
会場:Art Center Ongoing(吉祥寺)
時間:12:00~21:00
定休日:月、火
料金:無料

スペシャルトークイベント 3

2010年2月26日(金)19:00~
ゲスト:冨井大裕(彫刻家)
料金:1,000円(先着40名様、要予約、1ドリンク込み)

Pre Ongoing School

2010年2月27日(土)15:00~
料金:1,500円(ケーキとドリンク付き、先着30名様)

(画像上:本展DMイメージ、画像中:原田賢幸、『今日も一日中、セミが暑苦しく鳴くのを聞いていた。夜、床に就いたがなかなか寝つけない。のどが渇いたので水を飲んだが同じことだった。』2009、扇風機80台、スピーカー80個、MP3プレーヤー20個、センサー、ワイヤー、照明、配線、アダプタ、コンセント、画像下:永畑智大、『無題』2008、銅像にアルミホイル)

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