チャイコフスキーやモーツァルトなどクラシックの名曲の数々にのせて贈る、感動作『オーケストラ!』が2010年春に公開される。
元天才指揮者の中年男・アンドレイは、ロシア・ボリショイ交響楽団で劇場清掃員として働いていた。ある日、パリのシャトレ座からの出演依頼のFAXを目にしたアンドレイは、かつての仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、ボリショイ交響楽団としてパリに乗り込もうと計画する。寄せ集めオーケストラのコンサートの行方は、そして彼の本当の目的とは。
監督は、ベルリン映画祭パノラマ部門で審査員特別賞と観客賞を受賞した『約束の旅路』のラデュ・ミヘイレアニュ。主人公・アンドレイを、2001年にロシア連邦の名誉芸術家に選出された俳優・アレクセイ・グシュコブが演じる。
また、同作のもう1人の主役は、劇中を華やかに彩るクラシック音楽。パリのシャトレ座の全面協力を得てながらコンサート撮影を決行し、圧倒的な迫力を持つクラッシック巨匠たちの音楽と物語の「究極のハーモニー」を目指した。
ソ連時代のボリショイ交響楽団でユダヤ人が排斥され、彼らをかばったロシア人が解雇された悲しい史実を基に、逆境を力強く笑顔で乗り越える人々をユーモアたっぷりに描き出した同映画。元気と幸せをくれる感動作に仕上がっている。
『オーケストラ!』
2010年春、Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座他全国順次公開
監督・脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:
アレクセイ・グシュコブ
メラニー・ロラン
フランソワ・ベルレアン
配給:ギャガ
(画像:©2009 - Les Productions du Trésor)