『第4回大江健三郎賞』は中村文則の小説『掏摸』に決定

作家・大江健三郎が成果をもっとも認めた「文学の言葉」の作品を選ぶ文学賞『第4回大江健三郎賞』の受賞作が、中村文則の小説『掏摸(スリ)』(河出書房新社)に決定した。

『大江健三郎賞』は、大江の作家生活50周年と同賞を主催する講談社の創業100周年を記念して創設されたもの。これまでに長嶋有『夕子ちゃんの近道』、岡田利規『わたしたちに許された特別な時間の終わり』などが受賞を果たしている。

中村は1977年、愛知県生まれ。2002年に『銃』で第34回新潮新人賞を受賞してデビューし、2005年に発表した『土の中の子供』で第133回芥川賞を受賞。『掏摸(スリ)』は、東京を仕事場にする天才スリ師が闇社会に生きる「最悪」の男と再会し、運命や他人の人生を支配することについて考える話題作だ。

受賞作は翻訳され、海外へ刊行される。また、5月16日には講談社の社内ホールで大江と中村の公開対談が開催。講談社のウェブサイトでは4月28日まで、観覧者を募集中だ。

『第4回大江健三郎賞』

受賞作:中村文則『掏摸(スリ)』(河出書房新社)

中村文則×大江健三郎公開対談

2010年5月16日(日)15:00~(開場14:30)
会場:講談社 社内ホール
応募方法:講談社ウェブサイトの応募フォーム、またはハガキで応募(応募者多数の場合は抽選)
応募締切:2010年4月28日(当日消印有効)

  • HOME
  • Book
  • 『第4回大江健三郎賞』は中村文則の小説『掏摸』に決定

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて