建築と映像を掛け合わせて生じる未知の可能性、『Akihisa Hirata X SHIMURABROS.』

注目の建築家・平田晃久と若手アーティストユニット「SHIMURABROS.」による『Akihisa Hirata X SHIMURABROS.』が、タカ・イシイギャラリー京都で6月19日まで開催されている。

同展は、建築と映像それぞれの発想を掛け合わせることで生じる未知の可能性をめぐる実験的企画。平田によるメビウスの輪のような面が連なる有機的な構造体「6/1」をスクリーンとして、現代美術作家のSHIMURABROS.が最新の映像プロジェクションを試みる。

平田は、国内外のプロジェクトを精力的に手掛ける建築家。代表的プロジェクトには、『第19回2007 JIA新人賞』を受賞した「Showroom H(桝屋本店)」(新潟)、横浜トリエンナーレ2008のインフォメーションセンター「イエノイエ」、2009年にはELLE DECO「Young Japanese Design Talent 2009」を受賞するなど、躍進を遂げている。

SHIMURABROS.は、ユカとケンタロウの姉弟による現代美術作家ユニット。映画をベースにメディアアートやインスタレーションによる映像表現を追求し、『平成21年度文化庁メディア芸術祭』ではsuper 16mmによる全編フィルム撮影の「SEKILALA」がアート部門優秀賞(文部科学大臣賞)を受賞し、受賞作品展が国立新美術館で開催されたことでも大きな反響を呼んだ。

平田は同展について「裏表が複雑に折り重なるサーフェスの連続体にSHIMURABROS.による深層と表層の意味を問い直すような映像がうつされるとき、まだ見たことのない奇妙な地図の中に迷いこんだような興味深い経験が生まれるのではないだろうか。」と語っている。平田が創出する不思議な空間体験と、その空間を舞台にSHIMURABROS.が繰り広げる新たな映像表現のプロローグにぜひ足を運んで欲しい。

『Akihisa Hirata X SHIMURABROS.』

2010年5月8日(土)~ 6月19日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー京都
時間:11:00~19:00
定休日:日、月、祝日

(画像上:©SHIMURABROS. 2009-2010 (Courtesy of Taka Ishii Gallery)、画像下:©akihisa hirata architecture office 2010 (Courtesy of Taka Ishii Gallery))

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