戦争の記憶を語り明かす大座談会映画『日本のいちばん長い夏』、キャストに文化著名人集結

1965年出版のドキュメント小説『日本のいちばん長い日』を再編集し、2007年に改めて発表した『日本のいちばん長い夏』が映画化。8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2他にて公開される。

1963年6月20日、日本を代表する知識人や政治家、官僚を含む28名の人々が、当時文藝春秋の社員であった半藤一利によって集められた。およそ5時間に渡り彼らが語り明かしていく戦争の記憶は、ポツダム宣言に対する日本政府の対応から、原爆の投下、ソ連の参戦、そして終戦へと至る過程で起きた出来事を、それぞれの当事者たちの心理状態も含め、次々と露にしていくものだった。

公開される映画『日本のいちばん長い夏』のストーリーはこの大座談会の再現を主軸に展開される。主人公であるテレビ番組の演出家は、大胆にもスタジオに建てられた料亭のセットに、当代きっての文化知識人を一挙に集結させ、彼らを俳優として起用するという「文士劇」スタイルで当時の模様を再現しようと試みる。さらに彼は原作者でもある半藤一利や、集まった文化人たち個々にも撮影の合間を縫って取材を敢行し、それぞれの戦争観などを吐露させていく。

監督・脚本は映画『佐賀のがばいばあちゃん』を手掛けた倉内均。主人公の演出家に扮するのは名優・木場勝己。座談会司会の半藤一利を演じるのは個性派俳優・池内万作。そして座談会出席者を演じるべく文化著名人たちが一堂に会した。豪華な顔触れから醸し出される不可思議なリアリティを、独特の映画的興奮としてスクリーンで感じることができるだろう。

『日本のいちばん長い夏』

2010年8月7日(土)より新宿バルト9、丸の内TOEI2他にて公開
監督・脚本:倉内均
原作:半藤一利
キャスト:
木場勝己
池内万作
キムラ緑子
湯浅卓
中村伊知哉
青島健太
山本益博
松平定知
富野由悠季
林望
鳥越俊太郎
立川らく朝
島田雅彦
田原総一朗
市川森一
江川達也
デイヴィッド・ディヒーリ
配給:アマゾンラテルナ

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