ソウル出身のアーティストが美術館に森を創る、『崔在銀 展―アショカの森―』

ソウル生まれの女性アーティスト、崔在銀(チェ・ジェウン)の日本の美術館における初個展『アショカの森』が、9月11日から12月26日まで東京・品川の原美術館で開催される。

1972年の来日を機に生け花に魅せられた崔在銀は、その成り立ちから革新性のある草月流のもと、三代目・勅使河原宏のアシスタントを務めた。器に花を生けるという生け花の表層だけでなく、その空間概念や宇宙観をも学んだ崔は、その後、作品の完成を各地の地中の環境に委ねるという画期的なアートプロジェクト「ワールド アンダーグランド プロジェクト」を実行。伝統的な生け花の枠を大きく超える活動を行うほか、映画監督としても活躍している。

そんな才女が本展で創りだすのは「森」。仏教を守護したことで知られる古代インドの皇帝・アショカ王が提唱した「アショカ王の5本の樹の森」という故事にインスピレーションを受け、立体、写真、映像作品などで構成する新作のインスタレーションを展開する。森が内包する大いなる生命の流れと、樹と人間との悠久の交感を感じることのできる展示となるだろう。

『崔在銀 展 ―アショカの森―』

2010年9月11日(土)~12月26日(日)
会場:原美術館
時間11:00~17:00(祝日の11月3日を除く水曜日~20:00)
休館日:月曜(9月20日、10月11日は開館)、9月21日、10月12日
料金:一般1,000円 大校生700円 小中生500円

(画像上:崔在銀 タイトル未定 2010年 ビデオインスタレーション (参考図版)、画像中:崔在銀 「幻想の裏面」 2010年 カラー写真、画像下:崔在銀 「幻想の裏面」 2010年 カラー写真)

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