今年7月に、実に6年半ぶりとなる歌ものアルバム『PLAYGROUND』をリリースした山本精一が、同作の原型となるアコースティックアルバム『PLAYGROUND acoustic+』を2011年1月19日にリリースする。
当初は全曲アコースティックギターと歌のみの、完全な弾き語りアルバムとして制作された『PLAYGROUND』。結果的にはドラム、ベースも加えたバンドサウンドでのリリースとなったが、今回新たにリリースされる『PLAYGROUND acoustic+』では、より本来のイメージに近い形で、切々と言葉を選びながら歌う山本の姿が記録されている。
同作には、『PLAYGROUND』収録曲に加え、「Phew&山本精一」名義のアルバム『幸福のすみか』収録の“まさおの夢”“鼻”、ソロアルバム『なぞなぞ』収録の“赤ん坊の眼(改)”、山本と大友良英、植村昌弘らによるバンド「NOVO TONO」の“夢の半周”のセルフカバーや、The Velved Under Groundのカバー“Candy Says”含む全11曲を収録。
また、同作に対してロック漫筆家の安田謙一は「羅針盤『むすび』(05年)を最後に、(録音物としては)『歌』を封印してきた山本が、まるで何事も無かったように、コップの水を呑むように歌いはじめた、その瞬間を記録したような生々しさを、歌手と同じように淡々と受け止める。とても贅沢な体験だ。」「『PLAYGROUND acoustic+』は『PLAYGROUND』と、コインの裏と表である。少しだけよそゆきの『なぞなぞ』のようでもある。山本精一というなんとも不思議なシンガー&ソングライターの魅力を手掴みで味わえるアルバムだ。」とコメントを寄せている。