未来美術家の遠藤一郎がこれまでの活動を6方向から総括、同時多発的企画展

未来美術家・遠藤一による3つの個展と3つのグループ展を同時に行うプロジェクト『大遠藤一郎展　未来へ』が、2011年1月から東京、千葉の各所で開催される。

遠藤一郎は、約4年間の車上生活で出会った各地の人々がボディに夢を記した『未来へ号』で全国を走ることにより、「GO FOR FUTURE」のメッセージを発信し続けてきたアーティストだ。一方で、ミュージシャン、DJ、デザイナー、絵画、映像などその活動は幅広い。

『大遠藤一郎展　未来へ』では、遠藤が現代に投げかける問題やメッセージをより明確な形で社会に伝えるべく、その多岐に渡る活動を3方向から紹介する。東京・千代田のisland MEDIUMでの個展『世界のみなさんこんにちは』では、世界中に向けた番組配信や、現場での出会いと痕跡、その結果できた輪を形としてみせる展示を予定。吉祥寺のArt Center Ongoingの個展『Driving Photo Music THE MOVIE』では、遠藤が車上生活中に撮りためた写真に、その心臓の血ともいえるエンジンオイルで言葉を描いた写真シリーズやドキュメント映像を公開する。そして、渋谷のTOKYO CULTUART by BEAMSでの個展『愛と平和と未来のために』では、美術手帖で連載中の2年分の掲載原画や、六本木ヒルズでのパフォーマンスの映像作品と、水戸芸術館でのパフォーマンスの記録などを展示する。

同時開催予定のグループ展では、遠藤の企画者としての側面などを垣間見ることができる。自由な美術家による同時多発的な行動・発信という、垣根を越えた新たな現場へぜひ足を運んでみてほしい。

（画像：撮影者:吉永ジェンダー）

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