性同一性障害を抱える美術作家「ピュ〜ぴる」の8年間に寄り添ったドキュメンタリー

裁縫やニッティングによる自作コスチュームを身につけ、それぞれのキャラクターになりきるパフォーマンスを行う現代美術作家「ピュ~ぴる」の活動を追ったドキュメンタリー映画『ピュ~ぴる』が、3月26日より東京・渋谷のユーロスペースほか全国で公開される。

10代の頃に自らの体に違和感を覚えるようになったピュ~ぴるは、その違和感を解消するため洋裁を開始。自作の洋服を身にまといクラブに通うことで、なんとか気を紛らわしていた。やがて、その奇抜なコスチュームはアートとして注目を浴びるようになり、ピュ~ぴる自身も国際的なアーティストへと成長していく。

同作は、ピュ~ぴるの長年の友人であり、映画『ウォーターボーイズ』に俳優として出演した松永大司が監督を務め、性同一性障害、失恋、去勢手術を経て横浜トリエンナーレでのパフォーマンスに至るまでの8年間を、膨大な映像素材から記録したもの。宣伝美術はピュ~ぴると10代から遊び友達でもあり、これまでポスターをはじめ様々なシーンでピュ~ぴるのデザインを手掛けたデザイナーの高橋正実が担当している。

事実を複雑な心境で受け止めつつも、常に温かく見守ってきた家族や周囲の人たちとの信頼関係や、愛する人との微妙な距離まで、「彼」が「彼女」に変わっていくまでの軌跡に寄り添った渾身の作品だ。

『ピュ~ぴる』

2011年3月26日よりユーロスペースほか全国ロードショー
監督・撮影・編集:松永大司
出演:ピュ~ぴる
配給・宣伝:マジックアワー

(画像上から:©Photo by Masayuki Yoshinaga、©Photo by Teruyoshi Toyota、©Photo by Teruyoshi Toyota、©Photo by Masayuki Yoshinaga)

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