残酷描写が物語の大半占めるパン・ホーチョン新作、普通のOLが冷酷な殺人鬼へと変貌

香港映画界の奇才パン・ホーチョン監督の最新作『ドリーム・ホーム』が、5月28日よりシアターN渋谷ほか全国で公開される。

物語の舞台は、湾岸エリアにそびえ立つ超高級高層マンション「ビクトリアNo.1」。ある晩、銀行に勤めるごく普通のOL・チェンは、管理室に忍び込み、居眠り中の警備員を絞殺。その後もマンションの住民に対し、猟奇的な血の惨劇を繰り返す。妻子持ちの恋人・シウトウとの関係に未来を見いだせずにいたチェンの夢は、「ビクトリアNo.1」の部屋を手に入れることだった。

監督は、2001年のデビュー以来、香港映画界の異端児として注目を浴び、「香港のタランティーノ」「次世代のウォン・カーウァイ」とも称されてきたパン・ホーチョン。そして、冷酷無比な殺人鬼へと変貌を遂げるチェンを、同作で『スペイン・シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2010』最優秀女優賞を受賞したジョシー・ホーが演じている。

高騰し続ける地価など現代香港の社会問題をバックに、ブラックな笑いとエロティックに満ちた残酷描写が展開する同作。95分の上映時間のおよそ2/3をバイオレンスシーンが占め、各映画祭でも物議を呼んだ問題作が、ノーカット完全版で日本に上陸する。

『ドリーム・ホーム』

2011年5月28日よりシアターN渋谷ほか全国ロードショー
原案・製作・監督・脚本:パン・ホーチョン
出演:
ジョシー・ホー
イーソン・チャン
デレク・ツァン
ジュノ・マック
ミシェル・イェ
ほか
配給:ユナイテッドエンタテインメント

(©2010 852FILMS Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.)

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