アラーキーが彼岸のような現世を熱写、喪失感と死生観を表現した新作450点展示

写真家・荒木経惟の写真展『彼岸』が、7月22日から東京・南青山のRAT HOLE GALLERYで開催される。

同展は、荒木の新作約450点を展示するもの。展示作品は、荒木が前立腺癌の治療を受けていた2010年夏に、タクシーの窓越しに東京を撮影したモノクロ作品や、東北地方太平洋沖地震直後に撮影されたカラー作品、花を怪獣のフィギュアと共に撮影したシリーズ作品『楽園』が予定されている。

タクシーの窓越しに東京を撮影した一連のモノクロ作品は、街の日常的な光景に「喪失感」を重ね、現世と彼岸の両方から見つめるように撮影されているという。震災後に撮影されたカラー作品には、3月11日以降「現世そのものが彼岸。つまり、写真のすべてが彼岸なんだ」としきりに口にするという荒木の、震災以降の写真のあり方が示されている。また、『楽園』には、「彼岸の中にも楽園がある」と語る荒木ならではの生死観の現れを見ることができるだろう。

なお、同展に合わせて写真集『彼岸』が7月22日に刊行される。

荒木経惟展
『彼岸』

2011年7月22日(金)~9月25日(日)
会場:東京都 南青山 RAT HOLE GALLERY
時間:12:00~20:00
休館日:月曜

荒木経惟 写真集
『彼岸』

2011年7月22日発売
価格:5,250円(税込)
著者:荒木経惟
発行:RAT HOLE GALLERY

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