井上ひさし生誕77年記念演劇フェスティバル、蜷川幸雄ら4人の演出家による8作品を上演

2010年4月に死去した劇作家・小説家の井上ひさしの生誕77年を記念する演劇フェスティバル『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』が、2012年1月から約1年間にわたって首都圏の各会場で開催される。

1934年に山形県で生まれた井上ひさしは、上智大学在学中から浅草の演芸場・フランス座で喜劇の台本を執筆。大学卒業後放送作家となり、1964年からNHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を山元護久とともに手掛け、多大な人気を博した。

同フェスティバルは、井上の戯曲と繋がりの深い演出家4人を招いて開催。参加作品は、蜷川幸雄の演出による『しみじみ日本・乃木大将』『日の浦姫物語』、長塚圭史の演出による『十一ぴきのネコ』、鵜山仁演出による『雪やこんこん』『芭蕉通夜舟』、栗山民也の演出による『闇に咲く花』『藪原検校』『組曲虐殺』を予定している。

フェスティバルの最後を締めくくる『組曲虐殺』を手掛ける栗山民也は「井上さんの77のお祝いのために、8本の作品が揃いました。どこまでも水のように静かに、ある時は激しく動き続ける台詞の流れに、耳をすましてみましょう。きっと、その物語の森の中で、必死に生きようとしている多くの人たちと出会うでしょう」とコメントしている。

なお、同フェスティバルは井上の生前から喜寿を祝う催しとして企画されていたもので、井上本人も「それは、大変おもしろいね」と楽しみにしていたという。

『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』

『十一ぴきのネコ』
2012年1月10日(火)~1月31日(火)
会場:東京都 新宿 紀伊國屋サザンシアター
脚本:井上ひさし
演出:長塚圭史
出演:
北村有起哉
中村まこと
市川しんぺー
粟根まこと
蟹江一平
福田転球
大堀こういち
木村靖司
辰巳智秋
田鍋謙一郎
山内圭哉
勝部演之

『雪やこんこん』
2012年2月19日(日)~3月11日(日)
会場:東京都 新宿 紀伊國屋サザンシアター
脚本:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演:
高畑淳子
金内喜久夫
今拓哉
村田雄浩
山田まりや
宇宙
佐藤麻衣子
新井康弘
キムラ緑子

『闇に咲く花』
2012年4月19日(木)~4月29日(日)
会場:東京都 新宿 紀伊國屋サザンシアター
脚本:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:
辻萬長
石母田史朗
浅野雅博
増子倭文江
山本道子
藤本喜久子
井上薫
高島玲
大樹桜
小林隆
北川響
石田圭祐
水村直也

『藪原検校』
2012年6月
会場:東京都 太子堂 世田谷パブリックシアター
脚本:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:
野村萬斎
秋山菜津子
浅野和之
小日向文世
熊谷真実
山内圭哉
たかお鷹
大鷹明良
津田真澄
ほか

『しみじみ日本・乃木大将』
2012年7月
会場:埼玉県 さいたま 彩の国さいたま芸術劇場
脚本:井上ひさし
演出:蜷川幸雄

『芭蕉通夜舟』
2012年8月
会場:東京都 新宿 紀伊國屋サザンシアター
脚本:井上ひさし
演出:鵜山仁

『日の浦姫物語』
2012年11月
会場:東京都 渋谷 Bunkamuraシアターコクーン
脚本:井上ひさし
演出:蜷川幸雄

『組曲虐殺』
2012年12月
会場:東京都 天王洲 銀河劇場
脚本:井上ひさし
演出:栗山民也
演奏:小曽根真
出演:
井上芳雄
石原さとみ
山本龍二
山崎一
神野三鈴
高畑淳子

(画像:井上ひさし(撮影:落合高仁))

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