プログラミングされた粒子のインスタレーション、平川紀道個展『lower worlds』

アーティスト・平川紀道の個展『lower worlds』が、11月8日から東京・恵比寿のlimArtで開催される。

1982年生まれの平川は、実空間の要素をデジタル環境に取り込む入力デバイスと、アルゴリズムの設計を軸にしたインスタレーション作品を制作。2004年には『文化庁メディア芸術祭』において優秀賞を受賞したほか、大友良英+木村友紀+Benedict Drewとのコラボレーションを行うなど、様々なフィールドで活動しているアーティストだ。

今回は、同展に合わせて発売されるアートブック『a lower world』を用いたインスタレーションを含め、平川の原点である映像や音響とは異なる素材を用いた作品を発表する予定。コンピュータ上を流れて行く人間の感覚とは異なる時間を、実世界の物体に定着させることができるかという挑戦を垣間みる事ができるだろう。

特設サイトでの完全受注生産となるアートブックは、平川がプログラミングによって定めたルールに従って運動する粒子群を、時間軸に沿ってまとめたもの。粒子の分布を決定する物質の発生系列を、同作が購入された時刻をもとに設定する事で、全ての本に異なったディテールが与えられるという。なお、同展開催会場では先行販売が実施される。


平川紀道
『lower worlds』

2011年11月8日(火)~11月20日(日)
会場:東京都 恵比寿 limArt
時間:12:00~20:00
休廊日:月曜

平川紀道
『a lower world』

2011年11月8日発売
価格:未定
アートディレクション・デザイン:田中義久
発行:Mirror
※特設サイトにて完全受注生産制

(画像上から:平川紀道『lower worlds』メインビジュアル、Norimichi Hirakawa + Yoshihisa Tanaka exhibition poster A、Norimichi Hirakawa + Yoshihisa Tanaka exhibition poster B、Norimichi Hirakawa the exposed(working title))

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