究極の身体やユートピアを追求、森美術館で韓国の女性美術作家イ・ブルの個展

韓国を代表する女性アーティストの展覧会『イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに』が、2月4日から東京・六本木の森美術館で開催される。

1964年生まれのイ・ブルは、ガラス、ビーズ、チェーンなどの素材を駆使したオブジェ作品を制作するアーティスト。韓国の近代史や自身の個人史、さらに20世紀の様々なユートピア理論や文学、社会政治学を編み込みながら、理想の人間像や社会、美と醜さの関係性などを大胆に問う作品を発表し、アジアを代表する作家の1人として世界的に高い評価を得ている。

同展では、自身の身体を使った初期のパフォーマンス作品から、人間を超越した存在を具現化した『サイボーグ』や『アナグラム』などの彫刻シリーズ、建築や都市模型をイメージさせる近年の作品など約45点を展示。究極の身体や理想の社会を追い求めてきたイ・ブルの世界を存分に体感できる絶好の機会になるだろう。


『イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに』

2012年2月4日(土)~5月27日(日)
会場:東京都 六本木 森美術館(六本木ヒルズ森タワー 53階)
時間:10:00~22:00(3月20日を除く火曜日は17:00まで)
休館日:会期中無休
料金:
当日 一般1,500円 高校・大学生1,000円 4歳から中学生まで500円
前売 一般1,200円 高校・大学生900円 4歳から中学生まで500円

『アーティストトーク』
2012年2月4日(土)19:00~20:30(開場18:30)
会場:東京都 六本木 アカデミーヒルズ49(六本木ヒルズ 森タワー49階)
出演:イ・ブル
定員:150名(要予約)
料金:一般1,000円(MAMCメンバー無料)
※日英韓同時通訳付

シンポジウム
『理想の社会を求めて』
2012年2月5日(日)14:00~16:00
会場:東京都 六本木 アカデミーヒルズ49(六本木ヒルズ 森タワー49階)
出演:
イ・ブル
リチャード・ノーブル(ロンドン大学 ゴールドスミスカレッジ、アート学部長)
高橋透(早稲田大学文化構想学部教授)
モデレーター:片岡真実(森美術館チーフキュレーター)
定員:150名(要予約)
料金:一般1,000円(MAMCメンバー無料)
※日英同時通訳付

『キュレータートーク』
2012年2月22日(水)19:00~20:30
会場:東京都 六本木 森美術館(六本木ヒルズ森タワー 53階)
出演:片岡真実(森美術館チーフキュレーター)
定員:80名(要予約)
料金:無料(要展覧会チケット)

(画像上から:イ・ブル 《出現》 2001年 ビーズ、ポリウレタン、強化プラスチック、ステンレススチール 300 x 100 x 150 cm 展示風景:「リアル・ユートピア~無限の物語」金沢21世紀美術館 所蔵:金沢21世紀美術館 Photo: Atsushi Nakamichi/Nacasa & Partners、イ・ブル 《ブルーノ・タウトに倣って(物事の甘きを自覚せよ)》 2007年 ビーズ、ステンレススチール、金網、ポリ塩化ビニル、チェーン 258 x 200 x 250 cm 展示風景:「すべての新しい影の上に」カルティエ現代美術財団、パリ 所蔵:ギャルリー・タデウス・ロパック、ザルツブルグ、パリ Courtesy: the artist and Fondation Cartier pour l’art contemporain, Paris Photo: Patrick Gries、イ・ブル 《サイボーグ W1》 1998年 シリコン、ポリウレタン、塗料用顔料 185 x 56 x 58 cm 所蔵:アートソンジェ・センター、ソウル、イ・ブル 《切望》 1989年 屋外パフォーマンス、長興(チャンフン)、韓国 Courtesy: Studio Lee Bul)

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