宮沢章夫の作・演出舞台『ヒネミの商人』が初演から約20年ぶりの再演

宮沢章夫主宰の演劇ユニット「遊園地再生事業団」の舞台『ヒネミの商人』が、3月20日から東京の座・高円寺1で上演される。

『岸田國士戯曲賞』を受賞した戯曲『ヒネミ』の後に書かれた『ヒネミの商人』は、シェークスピアの『ベニスの商人』を下敷きに1993年に初演された作品。90年代の宮沢の戯曲の大きな特徴でもある、抑制された短い言葉の応酬から生み出される非劇的空間や、登場人物による一見意味も理由もない会話の積み重ねによって、シニカルな世界観が築かれている。

上演から約20年の歳月を経て迎える今回の公演では、失われた街である「ヒネミ」を現代にもう一度出現させ、そこから宮沢戯曲の普遍と未来を描くと共に、地図の更新を試みるという。出演者には、初演に出演していた中村ゆうじと宮川賢が同じ配役で名を連ねるほか、銀行員・渡辺役をノゾエ征爾（劇団はえぎわ主宰）、2008年に逝去した深浦加奈子が演じた七重役に片岡礼子、さらに、笠木泉、佐々木幸子、上村聡、牛尾千聖、山村麻由美が名を連ねている。チケットは発売中。

（画像：遊園地再生事業団プロデュース『ヒネミの商人』イメージビジュアル）

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