19世紀末パリで活躍した画家ヴァロットン、日本初回顧展で貴重な版画作品も紹介

フェリックス・ヴァロットンの回顧展『ヴァロットン ―冷たい炎の画家』が、6月14日から東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される。

1865年にスイス・ローザンヌで生まれたヴァロットンは、19世紀末からフランス・パリで活躍した画家。白と黒だけの鮮烈なコントラストで表現した革新的な木版画によって、ヨーロッパにおける創作版画としての木版画を復活させた。また、前衛芸術グループ「ナビ派」のメンバーであるボナールやヴュイヤールらと交流し、重層的な油彩画を残したほか、挿絵、批評、演劇など幅広い芸術分野で活動。20世紀以降の様々な芸術流派にも影響を及ぼした。

日本初の回顧展となる同展は、オルセー美術館およびフェリックス・ヴァロットン財団監修のもと、パリのグラン・パレ、アムステルダムのゴッホ美術館への巡回を経て開催。約60点の油彩画が紹介されるほか、三菱一号館美術館が所蔵している187点の版画作品から選ばれた約60点を紹介する。


イベント情報

『ヴァロットン ―冷たい炎の画家』

2014年6月14日(土)~9月23日(火・祝)
会場:東京都 丸の内 三菱一号館美術館
時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜日は20:00まで)
休館日:月曜(祝日の場合は開館、9月22日は18:00まで開館)
料金:
当日 一般1,600円 高校生1,000円 小中学生500円
前売 一般1,400円

(画像上から:フェリックス・ヴァロットン『赤い絨毯に横たわる裸婦』1909年 油彩/カンヴァス ジュネーヴ、プティ・パレ美術館 ©Association des Amis du Petit Palais, Genève / photo Studio Monique Bernaz, Genève
、フェリックス・ヴァロットン『ボール』1899年 油彩/板に貼り付けた厚紙 パリ、オルセー美術館 © Rmn-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowsky、フェリックス・ヴァロットン『貞節なシュザンヌ』1922年 油彩/カンヴァス ローザンヌ州立美術館 Photo: J.-C. Ducret, Musée cantonal des Beaux-Arts, Lausanne、フェリックス・ヴァロットン『赤い服を着た後姿の女性のいる室内』1903年 油彩/カンヴァスチューリッヒ美術館 © 2013 Kunsthaus Zürich. All rights reserved.、フェリックス・ヴァロットン『嘘(アンティミテI)』1897年 木版/紙 三菱一号館美術館、フェリックス・ヴァロットン『嘘(アンティミテI)』1897年 木版/紙 三菱一号館美術館)

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