英広告賞『D&AD Awards』年鑑製作メンバーにライゾマティクス、日本人の参加は初

イギリスのデザイン・広告賞『D&AD Awards』の受賞作品から約2000点を集めた公式受賞年鑑『D&AD14』の製作メンバーに、ライゾマティクス参加していることがわかった。同年鑑の製作メンバーに日本人が参加するのは初となる。

1963年にイギリスで創設された『D&AD Awards』は、審査の厳しさから世界でもっとも受賞が困難なデザインおよび広告賞として知られるアワード。同賞のシンボルは「イエロー・ペンシル」として知られており、最高賞である「ブラック・ペンシル」は、該当作品がない年もあるほど厳正な審査を経て選ばれている。

年鑑の製作にはこれまでにピーター・サヴィル、ボブ&ロベルタ・スミス、ネヴィル・ブロディ、ピーター・ブレイクらが関わっており、広告およびにデザイン業界において「目指すべきガイドライン」として機能しているという。今年はライゾマティクスをはじめ、シドニーを拠点に活動するパフォーミングアート集団「The Kingpins」の「Techa Noble and Emma Price」、ブラジルで最大規模とされる出版社Cosac Naifyでブックデザイナーとして活動するElaine Ramoss、インド発信のデザインアワード『Kyoorius Design Award』で優秀賞を獲得したデザイン集団「Codesign」、2011年に設立されたベトナムのマルチクリエイティブエージェンシー「Rice Creative」が製作メンバーに名を連ねている。同年鑑は9月にロンドンで開催される『ロンドンデザインウィーク』で一般披露される。

今年の年鑑のディレクションを務めるローラ・ジョーダン・バンバックは「D&ADのプレジデントを務めたこの1年間のうち、世界中のデザイン、クリエイティブコミュニティーを訪れ、沢山の人に会ってきました。多くの作品に出会うだけでなく、その都市、コミュニティにおいてデザインが意味するものとは何かを学びました。そこで、今回の年鑑はこれまでのような西洋/白人/中流階級者/男性によるクリエイティブから離れ、この業界のアプローチを変えるような、新しいデザインの波を起こしたいと思い製作に取り組みました」と製作について語っている。

『D&AD14』はオンラインショップから購入が可能になる予定。発行部数は3000部となる。

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