長尾謙一郎の漫画作品『クリームソーダ シティ』の続編制作プロジェクトが始動。クラウドファンディングプラットフォーム「FUNDIY」で資金を募集している。
2013年から『ビッグコミックスピリッツ』連載されていた『クリームソーダ シティ』は、ミュージシャン2人が起こしたテロ行為をきっかけに、謎の楽園「クリームソーダ シティ」迷い込んでしまうという物語。昨年5月に突然の連載終了が発表され、単行本2巻を刊行した状態で未完になっている。
続編制作プロジェクトでは、連載の続きとなる5話分の制作費および製本代として200万円の資金を募集。支援金額によってはさらに話数が増える可能性もあるという。
支援のリターンには『クリームソーダ シティ』5話分のPDFデータをはじめ、長尾謙一郎のサイン色紙、オリジナルペイントを施したVANSスニーカー、都内某所で行われる「パジャマパーティ」への招待、油絵による支援者の肖像画、さらに『クリームソーダ シティ』の創作ノートと、同作に登場する「マルクスホテル」を描いたアクリル絵画などが用意されている。資金の募集は7月10日まで受付中だ。
長尾謙一郎のコメント
早いもので、あれから一年が経ちました。
3Dプリンターでこしらえた女性器の模型を街頭で配っていた僕に、降って湧いた猥褻容疑の逮捕状…
今でも僕は信じている。
STAP細胞は絶対ワイセツなんかじゃない。それに、EXILEの正体は絶対にあんころ餅なんかじゃない。
もう一度言う、EXILEの正体は絶対にあんころ餅なんだもん。
さて、この風薫る5月の吉日に、僕は未完のままの拙著「クリームソーダシティ」の続編を描いてみようと思い立ち、突然このような型で親愛なる紳士淑女の皆様にご挨拶を申し上げる事となりました。
ここ何年か、漫画業界(たぶんエンタメ産業全般)はずいぶん規制も厳しくなり自由な作品を作り辛い環境になってまいりました。
ありがたい事に、今作の続きを何社かからオファーを頂きましたが、“無条件”に描ける「場」として、この作品をインディーという立場で描く事を決断いたしました。きっと、今まで以上に自由で無茶な表現が出来ると確信しています。このクラウドファンディングの最終目標は物語の完結ですが、まずは第一目標として5話分の制作費(編集者とアシスタントの人件費を含む)を皆様に募らせて頂きます。
このシステムを使った、インディペンデントで漫画を発表するスタイルは、この先主流になっていきます。
そして、また世の中に面白い漫画がたくさん出てくると信じております。