宮本佳美の個展が9月6日から京都・神宮丸太町のイムラアートギャラリー京都で開催される。
宮本佳美は福岡出身の画家。数十色の水彩絵具を混ぜて作るという黒色を用いた、モノクロームの絵画作品をこれまで一貫して発表している。『五島記念文化賞』新人賞の受賞に伴い、昨年3月から1年間オランダに留学した。
帰国後初の個展となる同展では過去の作品に加え、新作『first time』も公開。オランダで描き上げられた『first time』は、レンブラント・ファン・レインの絵画『ユダヤの花嫁』の一部をモノクロームで再現した作品となる。なお会期初日の9月6日には作家が在廊する予定だ。
同展について宮本は「死んだ物を生きた様に描くには、生きている物を描く時には無い幻想的な一面を見出す事が出来ます。時に私は、その行為によって死んだものに新たな光(=生)を見出したいと思います。あらゆる生命が辿る生と死の運命を光という観点から新たな世界観への切り口としたいと考えています」と語っている。