松居大悟が小説家デビュー、『またね家族』5月刊行予定

松居大悟の小説『またね家族』が5月下旬頃に刊行される。

劇団ゴジゲンを主宰し、脚本家、映画監督、俳優としても活動する松居大悟。初小説となる『またね家族』は、自意識が炸裂する僕・竹田武志が、うまくいかない主宰劇団、余命3か月だという大嫌いな父親、変わっていく恋人など、周囲の環境が目まぐるしく変化する中、自分と「家族」を見つめなおしていくというあらすじだ。

なおゴジゲンは、12月21日の福岡公演を皮切りに4都市を巡るツアー『ゴジゲン第16回公演「ポポリンピック」』を開催。詳細はゴジゲンのオフィシャルサイトで確認しよう。

松居大悟のコメント

「小説書いてみませんか」という話は前からあったのですが、集団で作っていた自分にとっては1人で作るのが怖くて。書いても言い訳をしてはすぐに諦めて。曖昧に逃げ続けてきましたが、講談社の小泉さんは何年も待ち続けてくれました。
色んな人との別れを経て今年、少しだけ人に疲れて、ひとりで小説を書いていました。
書いてもうまくいかなかったのは覚悟の問題で、孤独に腹を括った執筆期間は、ひたすら頭の中で考えて考えて考える、寂しいけど新しくて面白い作業でした。
今まで自分の作品で、真っ向から家族を描いたものはありません。距離があまりにも近すぎて、家族を俯瞰できないから。ましてや今まで携わってきた映像や演劇は総合芸術で、チームでイメージを共有する必要がある。それが僕は、家族においてはできませんでした。自分と編集者、という関係性のみで完結する小説なら、家族のことを描けるのかもしれないと思ったのです。
家族のことなんて、恥ずかしい。でも何より、自分らしいなんて言葉じゃ足りないぐらい、自分の作品だと思います。初めての小説です。
家族と過ごした全ての人に読んでいただきたいです。よろしくお願いします。

小泉直子(講談社)のコメント

「家族のことを書きたい」――松居さんから生まれたテーマは、数年の歳月を経ていよいよ2020年、一冊の小説になります。
家族の「死」を描きながらも、重さと軽さ、切なさとユーモア――物語の中にたくさんの相対するものが共存している不思議な読み心地。感動? いえいえ、それ以上です。この小説は間違いなく傑作。松居さんにしか描けない物語です。遠くない未来、「家族」との永遠の別れがくる前に、ぜひ読んでほしいです。

書籍情報
  • HOME
  • Book
  • 松居大悟が小説家デビュー、『またね家族』5月刊行予定

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて