今週の編集部まとめ

毎週火曜日更新 2016年8月1日
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編集部員の、ちょっとひとこと

  • 柏井万作(CINRA.NET編集長)
    柏井万作(CINRA.NET編集長)

    20周年『フジロック』、やっぱり今年も最高でした

    昨年よりも来場者数が1万人も増えた2016年のフジロック。レッチリやベビメタが出演した3日目のチケットが早々に売り切れたので、売ろうと思えばもっと売れたはずですが、それをしないのもフジロックの素敵なところです(苗場まで行って、東京みたいな混雑&疲労を味わいたくない)。今年は例年よりも1週間早い開催でしたが、そのお陰なのか3日間晴天が続き、気温も最適。台風が直撃しカオスと化した伝説の1回目から20年、ブラッシュアップを重ね続けたフジロックは、音楽の楽園、最後のオアシスとして更なる進化を遂げていました。

    ライブ自体も過去最高! と言いたくなるような名演のオンパレード。個人的ベストアクトは——初日はJames Blake、2日目はWilco(Beckも相当よかった!)、3日目はKamasi Washingtonでしょうか。どのライブも人生最高クラスに良かったですが、それもそのはず、とにかくフジロックって、野外なのに本当に音がいい。ちゃんとPAブース付近まで行けば、どのステージでも相当クオリティーの高い音像を楽しめます(最終日深夜の電気グルーヴは、後ろのほうにいても音がスゴかった!)。音を身体で感じる喜びを追求しているところもやはり、音楽の楽園といえる大きな理由だと思います。

    あと、CINRA的にはD.A.N.やSuchmosなど国内の若手バンドが相当な盛り上がりを見せていたこともお伝えせねばですが、そこは各所で話題になっているだろうと思うので、ここではあえて、1991年生まれの新鋭Jack Garrattについて触れたい。このフジロックが初来日ライブだったようですが、あまりにも素晴らしいライブで声援が鳴り止まず、本人もそれに驚いて感無量、さらに熱のあるライブを見せてくれました。ああいう幸せな雰囲気のライブにはなかなか出会えないですが、ファンだけが集まる単独公演とはまた違う、お客さんとアーティストの素晴らしい交感を楽しめるのもフジロックの魅力だなぁと改めて感じ入りました。

    Jack Garrattは素晴らしい歌うたいなのですが、ギターも鍵盤もドラムも全部自分で演奏して、たった一人でライブをするんです。グラストンベリーフェスの映像が上がっているのでぜひ見ていただきたい! この動画最後のほうの雰囲気が、フジロックにもありました。

    (撮影:Yasuyuki Kasagi)

  • 野村由芽(CINRA.NET編集部)
    野村由芽(CINRA.NET編集部)

    肯定の季節

    まちにまったドラマ『GIRLS』をhuluでみられる日々がやってきていまとても幸せである。『SEX AND THE CITY』を生んだアメリカのケーブルテレビ局が制作した作品とあって、同じく4人の若い女性がヒロインなのだけど、NYで悪戦苦闘しながらエッセイストをめざす主役のレナ・ダナムが自ら筆をとり、大人になりきれない「こじらせ系」の女性たちをあけすけに描いていてすこぶる素敵だ。最近だと宮藤官九郎が『ゆとりですがなにか』で「ゆとり世代」を、かつてはくらもちふさこが『海の天辺』で「15歳」という季節を描いたときのように、後ろ指をさされたり、黒歴史にされやすかったりする時代を肯定の色合いで描く作家に、世の中は救われていると思う。

  • 矢島由佳子(CINRA.NET編集部)
    矢島由佳子(CINRA.NET編集部)

    3~4年ぶりに訪れた石巻

    金曜日から3日間、石巻で開催された『Reborn-Art Festival × ap bank fes 2016』に行ってきました。石巻に行くのは3~4年ぶり。当時は、半壊した建物や瓦礫がたくさん残っていたし、電車も通っていませんでした。それに比べると、「だいぶ再生したなあ」と思ったのですが、タクシー運転手さんなどに話を聞いてみると、まだまだ瓦礫が残っているところもあるし、ガタガタな道もあるそう。それに、家を建てたくても地盤が緩んでいるせいで建てられなかったり、漁業の人口が減っていたりと、目には見えない問題もまだまだあるのだとか。イベントの会場エリアは、海沿いの埋立地。人間が海を壊したあと、海に人間の暮らしを壊されたというのは、皮肉なことでもあるし、とにかく自然の猛威に人間は勝てないから共存するしかないと教えられた気がしました。石巻の復興という目的においてももちろん、音楽とアート文化の発展、そして人々の生き方を変えるという意味で、とても有意義だったこの総合祭。来年以降も要チェックです。(写真は石巻の美しい空と、鈴木康広による『大きな空気の人』)

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