「月刊CINRA」連載 あの雑誌の特集、予想します。 第4回「日経エンタテイン●ント!」

第4回「日経エンタテイン●ント!」2009年2月号の特集
特集名「2009年トレンド先取り最前線」

雑誌の趣向を分析しながらその雑誌の特集を予想しちゃおう、そして当たったら見本誌を送ってくださいね、という、誰に頼まれたわけでもない押し付けがましい企画。第4回は「日経エンタテイ●メント!」。

第4回「日経エンタテイン●ント!」2009年2月号の特集

この雑誌、誰が買ってるのか分からないけども、それなりに続いているということは誰かが買っているということなのだろう。敢えてこうして当たり前のことを言っておきたくなるのは、この雑誌を買ってますという意思表示をしてくる人に一切出会えないからである。この雑誌が載せるのは、流行の動向である。流行の動向を知りたいという欲は、なるべく隠しておきたい。実は皆、探ってはいるのだが、それは各々細分化されたジャンルの何かを探っていることにしておいて、その探求を誇示してくる。うん、それで、ちょっとしたアイデンティティが確立されるわけだ。同時に逆転現象が誘発されて、今のポップカルチャーに疎いということがイコールで、そのちょっとしたアイデンティティの補強となる。あー最近全然分かんなくてーと、ニコニコ話してないだろうか、キミ。それじゃいかんと、私は思う。知らないと文句は言えないはずだ。

「日経エンタテ●ンメント!」の新春号の特集はこんなタイトルの特集に違いない。去年ちょっと流行った誰それを羅列しながら、今年はこの人の時代がいよいよ来る! と書く。実はもう流行っているのだけれど、安心感を携えて、この人がっ、と騒ぐ。女優なら吉高由里子、とかね。その上でこのタイトルだ。難なく読んでしまえるタイトルであろう。しかし、よく考えて欲しい。トレンド先取り最前線、である。トレンド、先取り、最前線、である。おんなじような言葉を違う言葉で三回も繰り返しちゃってるのだ。しかし、この雑誌は平気でこういう言い方を貫く。そもそも期待をしていないのだが、しかし例え期待がなくとも期待を裏切らない作りをするのである。例えば、「2008年ヒット番付特集号」の表紙は宮崎あおいだった。裏切らない。ポップカルチャーに向かっていくというのは、どこか引け目を覚える行為である。だからこそ、情報を与える側に優柔不断は要らない。期待が無いけど裏切らない。ちょっとしたアイデンティティに酔うアンタに捧げたい、「トレンド先取り最前線」特集は1月上旬発売です!

[結果報告:的中率80%]
予想した特集タイトルが「2009年トレンド先取り最前線」、本当の特集タイトルが「2009年 次のブームを一気に先取り! ヒット大予測」でございます。ほぼ正解と言って問題ないでしょう。てゆうか、毎年やってるんですけどね、同様企画を。表紙が香里奈だったのが意外だ。どこに定期的な需要があるんだろうか、香里奈。捜索中。



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