『この人に、この人生あり!』

『この人に、この人生あり!』 第1回:マンガ界のゆかいな革命児「タナカカツキ(マンガ家)」

『この人に、この人生あり!』 第1回:マンガ界のゆかいな革命児「タナカカツキ(マンガ家)」

ジャンルやカテゴライズを超えた、純粋な「面白さ」を求めて

「誰も頼んでないのに描いてる」というお話もありましたが、そこから生まれるカツキさんの世界に惹かれた人々と、異ジャンルのコラボレーションが生まれることもあります。最近では、ローソンが全国各地の店舗で順次展開をしている、挽きたて淹れたてのコーヒーをお出しする「MACHI café」の特製タンブラーデザインがありました。

タナカ:そうなんです。ありがたいことに声をかけて頂いて。僕もコーヒーが手放せない生活だし、四角い紙じゃなくて丸いタンブラーに載る絵、というのを考えるのも面白い体験でした。水草にハマって以降、自然に興味が出てきてたんですよ。だから今回もコーヒーって身近なものだけど、そもそもどんな植物だっけ? となって、豆が実ったコーヒーの木が絵柄のメインになりました。いつか水草みたいに自家栽培できるようになったらいいなぁって、張り切っていろんな案を考えたんですけど、結局どれも良いから自分では選べなくなっちゃって、最後はローソンの担当の方に、MACHI caféらしいと思うものを選んで下さいってお願いしました(笑)。でもおかげさまで、コーヒーを一番美味しく飲んでもらえそうなものが出来上がったと思います。

Tips タナカカツキによる「MACHI café」特製タンブラー

ローソンが全国各地の店舗で順次展開している挽きたて淹れたてコーヒーをお出しする「MACHI café」のためにタナカさんがデザインした特製タンブラー。大のコーヒー好きとしても知られるタナカさんは、気分転換に出かける散歩や、出張先などでも実際にMACHI caféを利用しているそうです。

タナカカツキ タンブラー
タナカカツキさんのライフスタイルを追ったインタビュー記事(動画インタビューもあります)はこちらに連載中!

豆が実ったコーヒーの木々を描いたデザインには、『オッス! トン子ちゃん』の主人公も顔を出しています。まさかローソンでトン子ちゃんに会える日がくるとは……古くからのファンにとっては感慨深く、そして未来の読者にとっては嬉しい出会いになりそうです。

ほかにも、先ほど少しお話に出たように、タナカさんは映像作家としてCG作品も手がけています。早い時期からコンピュータを駆使して取り組みはじめたこれらの表現は、幻想的だったり、ディスプレイの性能の限界に挑むようなハードエッジな表現だったり、いつも驚かされることの連続。こうしたCG表現に惹かれる理由はなんでしょうか?

タナカカツキ

タナカ:マンガと一緒で、部屋でひとりでもつくれるものを、自己流で突き詰めていくのが好きなんでしょうね。映像を始めた20年くらい前も、ちょうど個人がパソコンでそれなりのCG映像をつくれるようになった時期だったし。あとコンピュータが好きな大きな理由は、僕が想像してたのと全然違う結果を出してくることがあるから。そういう「手に負えない感」というか、頭の中にあるものをただアウトプットするのじゃない何かに惹かれます。

いま一番ハマっているという水草の世界も、「もしかしたらそのへんですかね」とのこと。自然の一部を水槽の中に再現する機器や技術が個人レベルに降りてきて、さらに自然との共同制作、こちらが思ってもみない表現をすることがあるのが面白いそうです。これらもすべてタナカさんの実験精神につながるのかもしれません。

そんな実験の日々のなか、挫折やスランプもあるのでしょうか?

タナカ:もともとは注文がないものを勝手に描いたり作ったりしてますからね。だからそもそも「挫折」ってよくわからない。または、常に落ち込み度マックスから始まってるとも言えるのかな(苦笑)。ともあれ、マンガを描くこと自体が、ものを食べるのと同レベルの喜びになってるようなところがありますし、自分が半分読者っていう気分も常にあります。

タナカカツキ

マンガ界のゆかいな革命児、といったイメージのタナカさんですが、はじめは見つからなかった「タナカカツキの受け皿」を常にどこかに見出してきた事実は、時代の要求のようなものとも決して無縁ではないようにも感じます。

タナカ:僕は理解されないものをつくりたいタイプじゃなくて、根っこのところでは自分の好きなもの、面白いと思ったものが、「みんなも実はそう思ってない?」という気持ちがあるんですよ。いまはネームバリューとかカテゴリーをやたら気にする風潮もある時代ですけど、ホントに面白ければそこはどーでもいいじゃん!? と思うわけです。赤塚先生が何でもやってたというのも、同じことのような気がします。もちろん、いまの時代には違うやりかたがあると思いますが、本質的にはそういうことじゃないかなと。

タナカカツキ

終始、落語家のような穏やかでユーモラスな語り口が印象的だったタナカさん。オールマイティにして唯一無二というか、トボけているようで筋が通っているというか、ある種、つかみどころのない不思議な方でした。でも、その「つかみどころのなさ」がとても魅力的なのです。これからの作品でも、タナカカツキ流の実験はまだまだ続いていきそうな予感。乞うご期待! です。

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