サカナクション山口がD.A.N.を取材「正直、D.A.N.は羨ましい」

D.A.N.が約2年ぶりとなる2ndアルバム『Sonatine』を、7月18日に発表した。彼らの名を世に広めた1stアルバム『D.A.N.』のリリース後は、全国各地のフェスやイベントへの出演、James BlakeやThe xxといった海外の大物アクトのオープニングを経験。外部からのさまざまな刺激を受けつつも、決してぶれることはなく、むしろ自分たちの信念をより強固に貫くことによって、素晴らしい作品を作り上げてみせた。

そんなD.A.N.の音に早くから魅了されていた1人がサカナクションの山口一郎。2016年に開催された『SAKANATRIBE NF CAMP in JOIN ALIVE』にD.A.N.を招き、その後もLIQUIDROOMのパーティーで共演するなど、親交を深めていた。先日行われたワンマンツアー『SAKANAQUARIUM2018』東京公演のMCでは、D.A.N.との会話のなかの「染みながら踊る」という言葉が、「やりたかったことを思い出させてくれた」とも語っている。

そこでCINRA.NETではD.A.N.と山口一郎の対談を企画。今回は山口にインタビュアーを担当してもらい、ミュージシャン同士の対話から、D.A.N.の魅力を引き出してもらった。日本における「バンドによるダンスミュージック」のトップランナー2組の、世代を超えた対話をぜひ楽しんでいただきたい。

「よくわかんないんだけど、みんながいいって言ってる」ものに対しては、神秘性を見出すんだよね。D.A.N.はその位置にいる。(山口)

—今回は山口さんにインタビュアーをしていただこうという企画なのですが、これまでに両者でじっくり話をしたことってあるんですか?

山口:去年、年末のLIQUIDROOMのイベント(『NEW YEAR PARTY 2018』)にどっちも出てて、前から話してみたいと思ってたから、同じ日に出てたOGRE YOU ASSHOLE(以下、オウガ)の出戸くんと僕と、そのときは市川くんと3人で結構しゃべりましたね。そのとき話したのは、日本人は「染みながら踊る」タイプの人が多いから、バンドのフィジカルやサウンドでそこにどれだけ連れていけるかが、日本で活動するときの勝負になるんじゃないかって。

D.A.N.は染みながら踊れるオリジナリティーを持っていると思うし、話してみて、同じ種族だって感じたというか。ジャンル関係なく「いいものはいい」とリアクションしてきた人たちなんだろうと思いました。

山口一郎(サカナクション)
山口一郎(サカナクション)

—僕は先日のサカナクションのZepp Tokyo公演を観させてもらったんですけど、MCでその話をされていましたよね。D.A.N.と「染みながら踊る」という話をして、自分たちがもともとやりたかったことを思い直したと。

市川(Ba):僕が思う「染みながら踊る」っていうのは、インナートリップして、自分のなかに入り込んだ後に出てくる、一人ひとりの全然違う踊り方で。それこそ、踊ってなくてもそれはそれで全然いいんです。ライブを観ていて、その人のなかのパーソナルな部分が出てくるのが「染みている」状態。そういう内側に入り込んでいくようなことを僕らはやりたいんです。

だから、作品では余白を多めにとって考える余地を与えて、人によっては懐かしく聴こえたり、人によっては新しく聴こえたりするような、多角的なものを作りたいんですよね。そうすれば、その人のなかにしかない原風景が見えてきて、普遍にも繋がるかなって。

市川仁也(D.A.N.)
市川仁也(D.A.N.)

山口:日本人って、音楽を景色で見たりとか、「染みる」ことに長けていると思う。

市川:「禅」とかもそうだと思います。「自分の内側を見る」みたいな。

山口:そういう聴き方をするリスナーがもっと増えればいいのにと思うよね。

僕は20歳くらいまでインターネットがなかったから、音源を手に入れるにしても情報は限られてたんだよね。だけど、美しくて難しいものには何かがあるだろうって感じていた。今は理解できないけど、聴いていくうちにわかるはずだと、「何とか理解したい」というモチベーションで聴いていて。でも、インターネットの時代になってからは、そうやって染みていく人が減ってるのかなと感じるんだよね。

櫻木(Gt,Vo,Syn):今の一郎さんの話は僕もすごく共感します。音楽を聴いたり本を読んだりするのって、ある程度体力がいるじゃないですか? でも、よくわかんない映画を観て、「わかんねえな」って思いながらも、何か自分の心のなかに残る質感があって、それが後になって、「こういうことか」ってハッとするとか、ある種の快感と直結するとすごく楽しくなるんですよね。

音楽を聴くこともそうだし、あらゆるカルチャーに触れることがそう。でも今は何でも便利で、簡単に音楽も聴けて、それゆえにちょっと楽してる気がするというか。体力を使って、「これをしっかり聴こう」じゃなくて、流れてきちゃいますよね。

櫻木大悟(D.A.N.)
櫻木大悟(D.A.N.)

山口:批評も変わったよね。僕の若い頃は、いいか悪いかは自分のなかだけだったけど、今って「これをいいと思ってる人はどれくらいいるんだろう?」とか「これに対してみんなどんなことを思ってるんだろう?」ということがすぐにわかるから、自分で批評しなくなっていて、むしろ、批評を見て批評するようになってる。だから、信頼の種類が変わってきてる感じがする。

ただ、「何かよくわかんないんだけど、みんながいいって言ってる」というものに対しては、神秘性を見出すんだよね。D.A.N.はその位置にいる気がする。「わからないけどわかる」っていうか、周りがみんな「D.A.N.いいよね」って言ってて、最初はよくわからなくても、聴いてみたらハマっていく。僕らがアナログな時代に音楽にハマった感覚で、D.A.N.にハマってる人が多い気がする。

櫻木:だとしたら、幸せですね。

山口:それを戦略的じゃなくやれてるのがすごい。それは音楽の力なんだろうな。

2015年に、D.A.N.が初めてYouTubeにて発表したミュージックビデオ

D.A.N.は、自分たちの好きなものがそのまま受け入れられていく、そういう才能があると思う(山口)

山口:今回のアルバム(『Sonatine』)はどんなコンセプトで作り始めたの?

市川:コンセプトはいつもないんですよね。

川上(Dr):これまでと違ったのは、去年ロンドンでFloating Pointsと作業をした経験が刺激になったことですね。向こうでいいなと思ったのは、出てきたアイデアをそのまま曲に閉じ込めてるということで。だから今回、そういう自由度とか、いいと思ったものを素直に出すっていうことは意識してやりました。

川上輝(D.A.N.)
川上輝(D.A.N.)

山口:いいと思う基準ってさ、自分たちがいいと思うことはもちろんなんだけど、受け取り側がいいって思うことも大事じゃん? そこの比率ってある? 自分たちが良ければいいって感じ?

櫻木:リスナーとしての視点ももちろん行き来しながら……でも、そこまで考えてないですね。自分たちが好きなものをとにかく作る。そこの純度をとにかく上げたい。

市川:自分がリスナーの側で考えると、新作が出てワクワクしながら聴いたときに、いい意味で裏切られる瞬間が楽しみだったりするので、自分たちも驚きながら作って、それをいい形で出せたら、お客さんにもドキッとしてもらえて、結果的にいいと思ってくれるだろうって感覚で作ってます。

山口:今回のアルバムも濃くて、すごく純度が高いと思った。自分たちの世界観を媚びずにやってるなって。

そうやって自分のやりたいことをひたすら突き詰めていくのって、僕らはインディーズ時代だった気がする。自分が好きだと思うものをひたすら投げつけて、嫌いな人は置いていく。ライブハウスの500人、多くて1000人にどう感動してもらえるかを考えていた。

でも、僕らはそのままでは大きくなれなかったから、大きくなるために自分たちなりにいろいろ工夫してきたんだよね。でもD.A.N.は、自分たちの好きなものがそのまま受け入れられていく、そういう才能があると思うから、このままいってほしいよ。

僕たちは「マジョリティーのなかでどうマイノリティーでいるか」っていう考えになっていったから、D.A.N.は羨ましい。(山口)

—D.A.N.もここ2年くらいでワンマンライブのキャパが大きくなって、フェスの大きな舞台に立つことも増えたと思うんですね。そういうなかで、作る曲や意識に変化はありますか?

川上:どうだろう……ライブに関してはいろいろ考えますけどね。

山口:ライブと音源ってベクトル全然違う?

川上:違うと思います。音源は「作品を作る」って感じだから、そこは「妥協しない」を大事にしてる。

市川:そうですね。音源に関しては、今の段階だと受け手のことはあんまり考えてないです。突き放しているつもりはないけど、考えてもいないという感じ。

まずは、そのときの自分たちのモードで自然と出てきたものを作品にする。でも、ライブをやるときは目の前にお客さんがいるので、そういう人たちのことを考えてセットを組んだり、アレンジを考えたりしています。

市川仁也(D.A.N.)
市川仁也(D.A.N.)

山口:僕らが初めて大きいステージに立ったのは『RISING SUN ROCK FESTIVAL』の「RISING STAR」っていう、唯一アマチュアでも出られるコンテスト。その第1回目が僕らだったの(2006年)。めちゃめちゃ通用した曲もあったし、全然通用しなかった曲もあって、この数の人たちを喜ばせることと、今まで自分たちが向き合ってきた数の人を喜ばせることは全然違うんだなって気づいた。

そこからラジオやテレビに出るようになって、もっと規模が広がっていって、僕たちは「マジョリティーのなかでどうマイノリティーでいるか」という考え方になっていったんだよね。だから……正直、D.A.N.のことは見ていて羨ましい(笑)。僕らは広げていきながら戦うことを選んで、そのバックアップのために『NF』とかもやってきたんだけど、最初のスタンスのまま広がるというのは、本当に羨ましいことだよ。

川上:僕らはまだサカナクションほどの規模には到達してないですけどね(笑)。

市川:時代の変化もあると思います。今はストリーミングサービスもあるので、日本人も海外の音楽をいち早く聴くことができる。その状況のなかで僕らはこういう音楽をやっていて、今の段階ではそのまま受け入れてもらえているおかげで、広がっていってるのかなとは感じますね。でも、これから先続けていくと、絶対どこかで「あれ?」ってなることも出てくると思ってます。

いかに自分が歌いたいことをピュアなまま、もとの英語っぽい歌に寄り添うか、そこはかなり求めました。(櫻木)

山口:前に出戸くんと歌詞の話をしたことがあったんだけど、歌詞は意味を感じすぎると歌になるけど、意味を感じないとリズムになる。オウガは歌詞に意味を求めてなくて、僕は歌詞に意味を求めている。D.A.N.はその中間にある気がする。

山口一郎
山口一郎

櫻木:ああ、それはまさにそうだと思います。

山口:D.A.N.はどっちにも振れるし、聴き手によって変わるんだよねって話をして。実際、歌詞はどんな風に書くの?

櫻木:前に読んだ、ある対談記事のなかで、もの作りの基本は抽象的なこと、物理的な現象、言語化なんだけど、作り手によってその順序が違うということが書いてあって。

僕はどうかなって考えると、最初は抽象的な、漠然としたイメージから入って、そこから物理的な現象——自分が歌って気持ちいいリズムとか、そういう原始的なところに1回潜って、最終的にはかなりロジカルに言語化する。そういうプロセスで歌詞は書いていますね。

山口:今回のアルバムもそう?

櫻木:体感として、気持ちいい歌をより追求した感じはあります。デモでは英語っぽい感じのアカペラで歌うんですけど、それに日本語をはめていくと、どうしてもカチカチした感じになる。そこをいかに自分が歌いたいと思っていたピュアな感じのまま、もとの英語っぽい歌に寄り添うか、そこはかなり求めました。

山口:そこで、詞の意味はあまり気にせず?

櫻木:最初に「このメロディーに合う言葉」をめちゃめちゃピックアップしたんですよ。ナレーターの人が使う言葉辞典みたいなのがあるんですけど、母音で探せるように書いてあるんですよね。例えば、「あいおう」っていう母音の言葉を探そうと思ったら、いっぱい出てくるんですよ。

山口:それずるいわ!(笑)

櫻木:結構チートなんですけど(笑)、でもすごく助かりました。そうやって見つけていった言葉と言葉を並べたときに生まれる、「この感覚なんだろう?」っていう不思議な違和感が僕は好きで。相反するものが並んだときの感覚とか、普段の会話ではあんまり使わないような組み合わせとかもいいなと思うんですよね。で、そのときは自分の気持ちを漠然と書いているんですけど、後になって、「自分のこういう体験が表れていたんだ」ってリンクしてくることがある。それは無意識のレベルですかね。

櫻木大悟(D.A.N.)
櫻木大悟(D.A.N.)

山口:僕も基本的に最初は、なんちゃって英語で考えて、それがそのまま歌詞になるときもあるんだけど、僕はそこですっごい意味を求めるんだよね。響きに対して、どのタイミングで意味を感じるか。最初は伝わらなくても、「8小節目のこの言葉で、ここまでの意味が分かる」とか、タイミングはすごく意識している。坂本慎太郎さんとかさ、そこがすごいんだよね。

櫻木:僕も坂本さんは、歌い手で歌詞を書く人として1番リスペクトしてます。

山口:坂本さんの歌詞は、ちゃんと言葉にリズムがあった上で、意味を感じるタイミングまで計算されている感じがする。文学と音楽の2つがちゃんと融合してて、憧れますね。

—今回のD.A.N.のアルバムのなかでは、どの曲が印象に残りましたか?

山口:“Replica”はグサッと来ました。<安心を買いたい 楽をして さすがにそれはうまくいかん 揺るぎません>とか、D.A.N.っぽいなあって。

D.A.N.『Sonatine』
D.A.N.『Sonatine』(Amazonで購入する

D.A.N. “Replica”を聴く(Apple Musicはこちら

櫻木:すごく絶望しているんだけど、どこかふざけちゃうみたいな感覚が自分のなかにあるんです。諦める手前だけど、なんかポジティブっていう。

山口:メロディーは昭和を感じるんだよね。昭和歌謡っていうか、でもそれが今っぽい。僕らはもう少しテクノポップな方なんだけど、この曲のメロディーラインはすごくムーディーで、日本語と英語の中間がハマりやすいし、上手だと思いますね。

左から:山口一郎、櫻木大悟、川上輝、市川仁也

欧米で受けるために自分たちが変わるんじゃなくて、日本で成熟したものが外で受け入れられていく、その順序は大事にしたい。(山口)

山口:昭和っぽいって言ったけど、もっと言えば、今回のアルバムは民謡感があるよね。

市川:英語っぽい仮歌で歌ってるときは、R&Bのメロディーだなって思うんですけど、日本語を当てはめると、歌謡曲感とか民謡っぽさが出てくるんですよね(笑)。

山口:AOKI(takamasa)さんがヨーロッパのグルーヴを追求してダンスミュージックを作って、それを黒人に聴かせたら、「めっちゃ日本人っぽいグルーヴだね」って言われたことがあるらしくて(笑)。

やっぱり、僕らが気づかない日本人のグルーヴってあるんだと思う。山下達郎さんとか吉田美奈子さんとか、当時海外のグルーヴを日本人が完コピしたけど、外国の人が聴くと、ちょっと頭ノリな、きっちりしたグルーヴで、向こうの人はそこを面白く思ったり。僕らが気づかないグルーヴの違いは、どんなに頑張っても埋められないと思うけど、そういう日本人だからこその部分はアイデンティティーとして大事なところで、D.A.N.のアルバムからはそれがすごく出てる気がする。

川上:「日本人らしさ」でいうと、今『2018 FIFAワールドカップ』やってるじゃないですか?(取材日は7月14日) 国歌斉唱で日本の国歌が流れると、「この曲すげえな」ってなるんですよね。「こんなに短いのに、こんなに時止まった感じにしちゃうんだ」って。アメリカの国歌とかも好きだけど、日本人らしさはこの静けさだなって。

川上輝(D.A.N.)
川上輝(D.A.N.)

—サカナクションの最新曲“陽炎”でいうと、音はディスコファンクなんだけど、歌はこぶしが効いてますよね。

サカナクション“陽炎 – movie version”を聴く(Apple Musicはこちら

山口:演歌だよね。僕らは何と何を混ぜ合わせて化学反応を起こすかということをいつも意識しているんだけど、演歌は今聴くと面白くて。

僕らが『紅白歌合戦』に出たときが北島三郎さんの出場が最後の年で(2013年)、生の“まつり”を目の前で聴いて感激したんだけど、「これアフロビートじゃん!」って思ったの(笑)。

そういう曲をどうポップスとかロックに転換するかっていうのは、ルーツ探しみたいなところもあって面白い。僕は演歌から感じるような日本人らしさの部分を、どう残していくかが大事だと思っていて。欧米で受けるために自分たちが変わるんじゃなくて、日本のなかで成熟したものが外でも受け入れられていくっていう、その順序は大事にしたいと思うんですよね。

「好きな人にだけ聴いてもらえればいい」と思っているわけではなくて、それこそ世界中の人に、いろんな価値観で聴いてほしい。(市川)

山口:何度か出戸くんの話をしたけど、実は昔出戸くんと大喧嘩したことがあって。「いいものをいいって気づいてもらうために、外に発信しなきゃダメじゃん」って僕と、「そんなことしなくても、好きなことやればいいじゃん」って出戸くんで、ホテルで大喧嘩(笑)。

そこから1回仲違いしたんだけど、お互いそんなに気にしてなくて、また以前のように戻ったんだけどね。昔はオウガとも対バンツアーをやったりもしたんだけど、今は真逆の方にいったから、D.A.N.と話をしてると、当時のオウガと比較しちゃう(笑)。

櫻木:僕がサカナクションを知ったのって、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『NANO-MUGEN FES.』なんですよ。僕が中学生のときに毎年行ってて、そこでオウガのことも知ったし、髭、トクマルシューゴさん、星野源さん、あとAshとかThird Eye Blindとか。洋邦どっちも知れて、中学の僕からするとすごくありがたかったんです。

左から:川上輝、市川仁也、櫻木大悟

山口:そんなときから知ってくれてたんだ……。

櫻木:僕、最初にギター持った頃に『シンシロ』(2009年リリース、3rdアルバム)をめちゃめちゃ聴いてました。

—『シンシロ』といえば、“ネイティブダンサー”が入っていて、D.A.N.の曲にも“Native Dancer”がありますよね。

櫻木:一郎さんもウェイン・ショーターなんですよね?(ウェイン・ショーターは1933年生まれのアメリカのサックス奏者。1975年にアルバム『Native Dancer』をリリースしている)

山口:そうそう、あのアルバムめっちゃいいよね。

櫻木:あの1曲目は僕の人生のテーマソングです。あれをお葬式で流してほしい(笑)。

山口:僕、昔、映画撮りたくて、オープニングにあの曲を流そうと思ってた(笑)。

D.A.N. “Native Dancer”

サカナクション“ネイティブダンサー”

山口:僕らのお客さんにもD.A.N.を1回観てもらいたいんだよね。絶対に反応あると思う。

櫻木:すでに一郎さんきっかけで僕らを知ってくれて、ライブに来てくれている人もいっぱいいると思いますよ。

山口:そうだといいなあ。ファンが僕らを巣立っていってほしいんだよね。D.A.N.には今の感じをずっと続けて、世界に誇れる日本のグルーヴを見つけていってほしい。それで、D.A.N.のさらに下の世代がそのグルーヴを引き継いでいくっていうのが、日本の未来になってほしいな。

市川:自分がいいと思うものを作りたいっていう話をしましたけど、「好きな人だけ聴けばいい」と思っているわけではなくて、それこそ世界中の人に聴いてほしいなって思ってるし、いろんな人の価値観で聴いてほしい。その反応を受け止めて……まあ、根本にある部分はこれからも変わらない自信はあるんですけど、これからまたいろんな刺激を受けながら、どういう活動をしていくかを考えられればいいなって思います。

左から:櫻木大悟、川上輝、市川仁也、山口一郎

リリース情報
D.A.N.
『Sonatine』初回限定盤(2CD)

2018年7月18日(水)発売
価格:3,564円(税込)
SSWB-007︎

1. Start
2. Chance
3. Sundance
4. Cyberphunk
5. Debris
6. Pendulum
7. Replica
8. Borderland
9. Orange

D.A.N.
『Sonatine』通常盤(CD)

2018年7月18日(水)発売
価格:2,484円(税込)
SSWB-008︎

1. Start
2. Chance
3. Sundance
4. Cyberphunk
5. Debris
6. Pendulum
7. Replica
8. Borderland
9. Orange

サカナクション
『SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around』【完全生産限定プレミアムBLOCK】(Blu-ray)

2018年7月25日(水)発売
価格:10,800円(税込)
VIZL-1415

サカナクション
『SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around』【完全生産限定プレミアムBLOCK】(DVD)

2018年7月25日(水)発売
価格:9,720円(税込)
IZL-1416

サカナクション
『SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around』【通常盤】(Blu-ray)

2018年7月25日(水)発売
価格:4,292円(税込)
VIXL-236︎

サカナクション
『SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around』【通常盤】(DVD)

2018年7月25日(水)発売
価格:4,212円(税込)
VIBL-905︎

イベント情報
『D.A.N. TOUR 2018 "Sonatine"』

2018年9月5日(水)
会場:中国 成都(Chengdu) Little Bar Space

2018年9月06日(木)
会場:中国 深圳(Shenzhen) B10 Live

2018年9月07日(金)
会場:中国 北京(Beijing) YugongYishan

2018年9月08日(土)
会場:中国 上海(Shanghai) Mao Livehouse

2018年9月20日(木)
会場:台湾 台北(Taipei) THE WALL

2018年9月21日(金)
会場:台湾 高雄(Kaohsiung) Live Warehouse

2018年9月23日(日)
会場:タイ バンコク(Bangkok) PLAY YARD by Studio Bar

2018年11月17日(土)
会場:宮城 仙台 darwin

2018年11月21日(水)
会場:福岡 BEAT STAITON

2018年11月23日(金祝)
会場:岡山 YEBISU YA PRO

2018年11月30日(金)
会場:北海道 札幌 PENNY LANE24

2018年12月05日(水)
会場:大阪 梅田 CLUB QUATTRO

2018年12月06日(木)
会場:愛知 名古屋 BOTTOM LINE

2018年12月08日(土)
会場:石川 金沢 vanvan V4

2018年12月09日(日)
会場:新潟 CLUB RIVERST

2018年12月20日(木)
会場:東京 新木場 STUDIO COAST

プロフィール
D.A.N.
D.A.N. (だん)

2014年、櫻木大悟(Gt,Vo,Syn)、市川仁也(Ba)、川上輝(Dr)の3人で活動開始。様々なアーティストの音楽に対する姿勢や洗練されたサウンドを吸収しようと邁進し、いつの時代でも聴ける、ジャパニーズ・ミニマル・メロウをクラブサウンドで追求したニュージェネレーション。2015年7月にデビューe.p『EP』を7月8日にリリース。2016年4月20日に待望の1sアルバム『D.A.N.』をリリースし、CDショップ大賞2017の入賞作品に選出。7月には2年連続でFUJI ROCK FESTIVAL'16に出演。またFUJI ROCK FES'17のオフィシャルアフタームービーのBGMで「Zidane」が起用される。2017年2月にJames Blakeの来日公演でO.Aとして出演。自主企画〈Timeless 2〉で、LAからMndsgnを招聘し2マンで共演を果たす。4月にはミニアルバム『TEMPEST』をリリース。11月に初の海外公演をLONDONで行い称賛を浴びる。滞在中にはFloating Pointsのスタジオで制作活動を行い、ジャイルス・ピーターソンのラジオ番組〈Worldwide FM〉に出演しスタジオライブを敢行。帰国後、全国7箇所でのワンマンツアー”4231”は各地ソールドアウト。2018年2月、UKのThe xx来日東京公演のO.Aとして出演。

サカナクション

2005年に活動を開始し、2007年にメジャーデビュー。日本の文学性を巧みに内包させる歌詞やフォーキーなメロディ、ロックバンドフォーマットからクラブミュージックアプローチまでこなす変容性。様々な表現方法を持つ5人組のバンド。全国ツアーは常にチケットソールドアウト、出演するほとんどの大型野外フェスではヘッドライナーで登場するなど、現在の音楽シーンを代表するロックバンドである。2015年、クリエイター・アーティストと共に音楽に関わる音楽以外の新しいカタチを提案するプロジェクト「NF」を恵比寿LIQUIDROOMで定期開催。また映画「バクマン。」音楽で第39回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。音楽的な評価も受けながら「ミュージシャンの在り方」そのものを先進的にとらえて表現し続けるその姿勢は、新世代のイノベーターとして急速に支持を獲得している。



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