意味を排除された物質群から問う物質至上主義『小山マシーン−タムラサトル展』

小山市在住の現代美術作家・タムラサトルの個展『小山マシーン - タムラサトル展』が、栃木県の小山市立車屋美術館で9月5日まで開催されている。

タムラはこれまでに一貫して物の意味を排除した作品を発表しており、初期の代表作には、プロペラのついたクマが爆音ととも後退する『Standing Bears Go Back』や、ゴミ捨て場で拾った洗濯機の燃える様子を映し出した映像作品『最終的に、洗濯機が燃える』、プラモデルを野球のバットやゴルフのパットで壊していく映像作品『プラスチックモデルは粉々にくだける』などがある。また、近年はモチーフと重さを組み合わせた「Weight Sculpturesシリーズ」など新たな展開で注目を集めている。

タムラの作品たちは、スケールの大きさが印象に残るクマや、ビビットな色に塗られたサメなどの作品をはじめ、耳に飛び込んでくる機械音、激しく光り輝く火花など、圧倒的な視覚的インパクトをもつ作品が多く並んでおり、観客を一気に取り込む受け入れやすさという魅力をもっている。しかし、その一方で作品の奥には、物質至上主義に傾く現代社会に対する痛烈なメッセージが隠されているといえるだろう。

本展は、名前のとおり「小山」の文字の形に動く『小山マシーン』をはじめ、釣るだけの機械、震える鮫などの新作を中心に約25点を展示。モーターで動く巨大な作品から「Weight Sculpturesシリーズ」、映像作品まで、タムラの試みを幅広くかつ挑戦的に紹介する。

なお、関連イベントとして、7月25日にワークショップ『動く彫刻をつくろう-切り絵モビール』、8月1日に『アーティストトーク』、8月8日には小山市立博物館でワークショップ『100gをつくろう』などが行われる。

『小山マシーン - タムラサトル展』

2010年7月10日(土)~9月5日(土)
会場:小山市立車屋美術館(栃木県小山市)
時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜
料金:大人400円 大学生・高校生250円 中学生以下無料

関連イベント

ワークショップ
『動く彫刻をつくろう-切り絵モビール』

2010年7月25日(日)10:00~
会場:車屋美術館小川家住宅
参加費:150円(材料費)
定員:15名(予定)
講師:小山市立車屋美術館スタッフ
※要予約

『アーティストトーク』

2010年8月1日(日)
会場:車屋美術館企画展示室
時間:13:30~
参加費:無料
※予約不要。参加ご希望の方は観覧券をお持ちの上、企画展示室へお越しください。

ワークショップ
『100gをつくろう』

2010年8月8日(日)
会場:小山市立博物館
時間:13:30~
参加費:500円(材料費)
定員:20名(予定)
講師:タムラサトル
※要予約

『ギャラリートーク』(学芸員による展示解説)

2010年7月19日(月・祝)、8月7日(土)、8月29日(日)
会場:車屋美術館企画展示室
時間:14:00~14:30
※予約不要。参加ご希望の方は観覧券をお持ちの上、企画展示室へお越しください。

(画像上:「小山マシーン」 2010 ©TAMURA SATORU photo by Hideyuki Mouri、画像中:200ghustler 「200g Hustler」©TAMURA SATORU、画像下:dish01「食器の音をたてる」2009 ©TAMURA SATORU)

  • HOME
  • Art,Design
  • 意味を排除された物質群から問う物質至上主義『小山マシーン−タムラサトル展』

Special Feature

メタ・サピエンス──デジタルとリアルが溶け合う世界を探究する

デジタルとリアルが融合する世界。世界はどう変化し、人々はどう進化するのだろうか?私たちはその進化した存在を「メタ・サピエンス」と名づけ、「Humanity - 人類の進化」「Life - 生活・文化の進化」「Society - 社会基盤の進化」の3つの視点からメタ・サピエンスの行動原理を探究していく。

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて