娼婦達の裸体をクライアントの立ち位置で撮影、横溝静『I CAN FEEL IT (BUT I CAN'T SEE IT)』

窓越しに撮影した「Stranger」シリーズなど自己の存在と世界・他者との関係性をテーマにした作品を多く制作するアーティスト、横溝静の展覧会『I CAN FEEL IT (BUT I CAN'T SEE IT)』が、初台のワコウ・ワークス・オブ・アートにて11月29日(土)まで開催されている。

「I CAN FEEL IT (BUT I CAN'T SEE IT)」と題した今展覧会で、横溝は娼婦達の裸体をクライアントの立ち位置で撮影。普段働いている場所で、窓から入り込む街灯や、足下を照らすライトなど、限られた光源の中にぼんやりと浮かび上がる被写体は、巷に溢れている表層的なセクシャル・イメージとはかけ離れており、私達を際限なく取り囲むイメージの向こう側にある実体として捉えられている。

写真メディアにおける女性の裸体や身体について、私達の「見る」という行為、また、「見たい」という欲望についてアイロニカルに問いかける内容となっている。

横溝は10月18日(土)より東京都写真美術館で開催されている『オン・ユア・ボディ』展にも参加しており、同新作を含め、ヴェネチア・ビエンナーレ(2003)で好評を博したに映像作品『Forever (and again)』も展示される。

横溝静
『I CAN FEEL IT (BUT I CAN'T SEE IT) 』
2008年10月16日(木)~11月29日(土)11:00~19:00
会場:ワコウ・ワークス・オブ・アート(東京・初台)
料金:無料
休廊日:日・月曜、祝日

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