旅に欠かせない楽しみの1つがお土産選び。韓国海苔やコスメなどの定番ものもいいけれど、もっと今のソウルを感じるクールでスペシャルなものをセレクトしたい。今回はローカルがオススメする韓国のお土産とは? ということで、HereNowのキュレーターでもあるクリエイティブカンパニー『ELOQUENCE(エロークエンス)』のJeon Woochi(ジョン・ウチ)さんに、今だからこそ選びたいお土産を5つピックアップいただき、紹介します。
※本記事は『HereNow』にて過去に掲載された記事です。
1.福順都家(ボクスンドガ)ソンマッコリ
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Jeon Woochi(以下、ウチ)さんがオススメする1つ目は「福順都家(ボクスンドカ)ソンマッコリ」。ソンとは韓国語で「手」を意味する言葉。つまりこの「福順都家ソンマッコリ」は、釜山の北に位置する蔚山(ウルサン)という地域で作られた、その年の新米のみを使用した手作りマッコリ。伝統製造方式で作られているだけあって生きた乳酸菌と植物繊維がたっぷり含まれていて、美味しく飲めてさらに健康にも良いまさに一石二鳥のお酒です。
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この「福順都家ソンマッコリ」美味しく飲むために注意したいのがまず蓋の開け方。通称「シャンパンマッコリ」と言われるほど、マッコリの入った容器の中は生きた酵母から発生した、天然の炭酸がいっぱい。一気に蓋を開けずにゆっくりゆっくり閉めたり開けたりを繰り返すことで、中に溜まっている炭酸を逃がしてからいただきます。そうしてグラスに注がれたときに香るお米の発酵した甘い香りに、きっと驚くはず。
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ウチ:「韓国大統領府での晩餐会やサミットなどの公式乾杯酒としても有名な『福順都家ソンマッコリ』は、地域の特色を生かして上手くブランド化したマッコリ。これまでに数々の賞を総なめにした逸品で、値段もお手頃なので贈り物としてもイチオシ!」
そんな「福順都家ソンマッコリ」は、ソウルで唯一の直営店『西村車庫』で購入可能。店内では親切な店長さんがマッコリについて詳しく説明してくれて、無料で試飲も行っています。場所は景福宮駅から歩いて10分の西村(ソチョン)エリア。 少し割高にはなりますが、インターネットを通しても購入可能なので、日本で飲み足りないなと思ったらこちらを利用してもいいかもしれません。
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『西村車庫』からのオススメ:マッコリ碗
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グァク・コウル(店長):「蔚山にいる陶芸作家さんが1つ1つ手で削って作ったこのマッコリ碗は、光を通すほど薄くて軽く、マッコリを飲むのに最適ですよ」
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西村車庫
新住所:ソウル特別市鍾路区紫霞門9キル24
旧住所:ソウル特別市鍾路区通仁洞74
電話番号:010ー4382ー1320
最寄駅:景福宮駅
営業時間:月~金12:00~20:00、土日10:00~21:00
休日:年中無休
Webサイト:http://www.boksoon.com
2.ポスター
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ウチさんが2つ目にオススメするのは、limited editionがついたポスター。梨泰院(イテウォン)の漢南(ハンナム)洞に位置する『collagE』は、グラフィックデザイナーやイラストレーター、フォトグラファー、ミュージシャンなど様々なジャンルのアーティストたちが制作した作品を販売しているショップ。ここには様々なソウルのアーティストたちのポスターが揃います。
ウチ:「ここでは、ソウルでも先端を行くイラストレーターなどのアイテムを購入できます。サイズやテイストもいろいろ選べて、『collagE』オリジナルのフレームと完成度の高い包装がプレゼントにも最適。」
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入口向かいの壁にディスプレイされたフレーム入りのポスターはほんの一部。その下には裏にエディション番号が記されたポスターがアーティスト別にずらりと並びます。
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その他店内にはアーティストとのコラボレーションで生まれたグッズやアートブック、さらに海外の独立出版物や写真集、韓国作家による詩集なども販売。また希少価値のある中古のアートブックなども観覧可能です。
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「アートと言えば一見垣根が高いように思えますが、イラストや写真、グラフィックなど様々なジャンルのアートワークをポスターとして提供することでアートをもっと身近に感じる、そんな時間と場所を提供したいと思っています」と話すのは、『collagE』のドエさん。
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また地下1階にはカフェ『collagE space』も併設。こちらもアートブックがディスプレイされており、コーヒーを飲みながら自由に閲覧可能。ギャラリーのようなショップで、お土産を選びつつアートの世界に浸ってみてください。
『collagE』からのオススメ:キム・チャムセ/Le plus bas(日常のオブジェたち) 100枚限定版ポスター
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キム・ドエ(スタッフ):「日常の何気ないオブジェを感覚的に描いた、キム・チャムセのこの作品は、特に若い人たちを中心に人気の作品。フレームなしでポスターのみ持ち帰る際は、専用の筒に入れてお渡しするのでご安心を」
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collagE
新住所:ソウル特別市龍山区梨泰院路54キル12
旧住所:ソウル特別市龍山区漢南洞683−27
電話番号:070ー4124ー5096
最寄駅:梨泰院駅
営業時間:日~木11:00~23:00、金土11:00~1:00
休日:年中無休
3.「Made in Korea」アイテム
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デザインの視点から息長く続いている、モノやコトを再発掘し、日本全国各地の工芸品や特産物など、その地域ならではの商品を紹介・販売している『D&DEPARTMENT』。東京・京都・福岡など日本国内9店舗にわたり、その土地に住むパートナーと共に「ロングライフデザイン」ショップを展開していますが、ここソウル・梨泰院(イテウォン)においても、海外初店舗となる『D&DEPARTMENT SEOUL』が2013年11月にオープン。
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オリジナルステーショナリーを展開するデザイン会社MILLIMETER MILLIGRAMとのパートナーシップにより、韓国のロングライフデザインを提案しているこちらから、ウチさんが3つ目にオススメするのは、ソウル店だからこそ出会える「Made in Korea」アイテム。
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ウチ:「『D&DEPARTMENT SEOUL』では、あるとあらゆる「Made in Korea」のアイテムに出会えます。『D&DEPARTMENT』のアイテムやセレクトが好きな友達がいるのなら、間違いなく喜んでくれるものが見つかりますよ。」
店頭に並ぶのは全店共通で扱われている定番アイテムのほか、ソウルや釜山、京畿道(キョンギド)地域などで生産された生活雑貨や食品、寝具、文具など、どれも作り手の思い入れやストーリーが感じられる商品の数々。またビンテージ感漂う中古のビールジョッキや食器などを修理し、オリジナルのデザインを加えた「リサイクル」アイテムなど、若者を中心に人気を集めます。
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デザインや機能性はもちろん、韓国の“モノ”に出会える 『D&DEPARTMENT SEOUL』。あなただけの特別な「ロングライフデザイン」がここで見つかるかもしれません。
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『D&DEPARTMENT SEOUL』からのオススメ:昔ながらのトッポッキ皿
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キム・ソンイ(店長):「大理石をイメージして作られたメラニン樹脂製のトッポッキ皿。韓国では懐かしのお皿として親しまれているものですが、いま国内でこのトッポッキ皿を製造しているのはほんのわずかな工場でだけ。末長く大切に使ってください。 」
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D&DEPARTMENT SEOUL
新住所:ソウル特別市龍山区梨泰院路240
旧住所:ソウル特別市龍山区漢南洞683−142
電話番号:02-795-1520
最寄駅:漢江鎮駅営業時間:11:30~20:00
休日:毎月最終月曜日
Webサイト:http://d-seoul@mmmg.net/
4.韓国のレコード
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漢江鎮(ハンガンジン)駅から徒歩5分。多くの人で賑わいを見せる大通り沿いにショップを構える『VINYL&PLASTIC』は、1階にvinyl(=LP)約4000 枚、2階にplastic(=CD)約9000枚を品揃えする大規模のミュージックストア。カセットテープや音楽に関わるアクセサリー、オリジナルグッズまで取り揃えるこのショップからウチさんが4つ目にオススメするのは「韓国のレコード(LP)」。
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ウチ:「カルチャームーブメントを生み出すことで有名な会社・Hyundai cardが運営する『VINYL&PLASTIC』では、様々なジャンルのレコードやCDが購入できるレコードショップ。その中でも、韓国のミュージシャンによるレコードをオススメしたい。特にK-POP好きの人なら、LP版は最高の贈り物になると思うよ」
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ここ『VINYL&PLASTIC』の特徴は、なんといても新しいサウンドに出会える仕組みや、音楽をその場で体感できる設備が整っていること。特に注目したいのは1階の「Vinyl 200picks」コーナー。ここでは専門のスタッフがピックアップしたイチオシのLP200枚の中から聴きたいものをセレクト。コーナーに設置されたターンテーブルでアナログサウンドを体験することができます。特に週末ともなると8台のターンテーブルに若者たちが列をなすのだとか。
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2階にはカフェスペースがあったり、週末にはDJタイムが催されたりと、まさに音楽漬けの1日を送るのに最高の空間。またHyundai cardがセレクトしたアーティストの自社制作による限定版LPも定期的に発売しているので、ホームページなどで確認してからご来店をどうぞ。
vinyl&plasticからのオススメ Brown Eyes 「Two Things Needed For The Same Purpose And 5 Objets」
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イ・スヨン(ミュージックチームアシスタントマネージャー):「2000年代に韓国R&B シーンを引率してきたBrown Eyesのデビュー15周年を記念して、2008年に発売された3枚目のアルバムを、1000枚限定でレコード化した1枚。ヒット曲「行かないで行かないで」を含め、多様なジャンルの曲が収録されたこの作品は初期のオリジナリティーがそのまま詰まっています。視覚芸術家でもあるBrown Eyesのメンバー、ナオルによるアートワークも追加されているのでさらに価値ありです」
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vinyl&plastic
新住所:ソウル特別市龍山区梨泰院路248
旧住所:ソウル特別市龍山区漢南洞683−131
電話番号:02-2014-7800
最寄駅:漢江鎮駅
営業時間:火~土12:00~21:00、日12:00~18:00
休日:月曜日
5.韓国のリトルプレス
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ウチさんが最後にオススメするアイテムは、『the book society』で販売されている韓国国内の「リトルプレス」。景福宮の西側、西村(ソチョン)エリアにある『the book society』は、グラグラフィックデザインや現代アートに関する書籍を主に扱うブックストア。ここは出版・ワークショップ・展示企画なども行う独立系出版社「media box」が運営しており、アーティストやデザイナー、美大に通う学生などが足繁く通って来るスポットです。
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ウチ:「ソウルは今リトルプレスの全盛期。ここ『the book society』は、ソウルを基点に活動しているクリエイティブなインディーブックをそれぞれの好みに応じて見ることができるところ。店内はデザイン・写真・アート・建築など、ソウルの今のクリエイティブシーンを感じることのできる様々なジャンルのリトルプレスで溢れています。グッズなども販売していますよ」
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店内は『the book society』独自のキュレーションにより選ばれた、アート・映画・写真・建築・デザイン本などがセクション別に並べられています。韓国国内で出版された本だけでなく、世界のデザインに特化した出版社から取り寄せたアートブックも豊富にディスプレイされているので、日本では購入が難しいものなどもここで見つかるかも。
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また、どこから手に取ろうか迷ったら、『the book society』オススメの新作が置かれている平台から見てみるのもオススメ。何冊か手にとるうちにきっと今の自分とシンクロする一冊に出会えるかもしれません。
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『the book society』からのオススメ:「TREE, Body and Snow」
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イ・ハンボム(マネージャー):「スナップ写真を得意とする韓国の写真作家コ・チョンボンが韓国・中国・アメリカを行ったり来たりしながら、日常の出来事をスナップ形式で記録した写真集。ソウル大学哲学部を卒業した彼ならではのフィルターで切り取られた写真群は圧巻です。写真展などで、ソウルの若者から支持を得ている彼の世界観を是非手にとってみてください」
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The book society
新住所:ソウル特別市鍾路区紫霞門10キル22 201
旧住所:ソウル特別市鍾路区通仁洞13 201
電話番号:02-702-9869
最寄駅:景福宮駅
営業時間:火~金13:00~20:00、土日13:00~19:00
休日:月曜日
Webサイト:http://www.thebooksociety.org
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