「レズビアン主義」で告発された修道女を描くポール・ヴァーホーベン『ベネデッタ』

2022. 09.13
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ポール・ヴァーホーベン監督の映画『ベネデッタ』が来年2⽉に公開される。

同作は、17世紀に実在し、「レズビアン主義」で告発された修道女ベネデッタ・カルリーニの数奇な運命と彼女に翻弄される人々を描いた伝記映画。ベネデッタは、幼いころから聖⺟マリアやキリストのビジョンを⾒続け、聖痕が浮かび上がりイエスの花嫁になったと報告して注⽬を集め、修道院⻑に就任した。歴史上初のレズビアン裁判記録『ルネサンス修道⼥物語―聖と性のミクロストリア』を読んだヴァーホーベン監督はベネデッタの⼈物像に魅せられ、作品を作り上げたという。

ベネデッタ役に『おとなの恋の測り⽅』『エル ELLE』などのヴィルジニー・エフィラがキャスティング。宗教をビジネスとしてしかとらえていない修道院⻑役をシャーロット・ランプリング、「悪党」の教皇⼤史役をランベール・ウィルソン、家庭内性暴⼒の被害者でベネデッタを破滅に導くきっかけとなるバルトロメア役をダフネ・パタキアが演じた。R18+指定。

10⽉に開催される『京都ヒストリカ国際映画祭』では1回のみの先⾏上映を予定。

【ポール・ヴァーホーベン監督のコメント】
ベネデッタの物語の独特な性質に惹かれたんだ。17世紀初めにレズビアンの裁判があったこと、裁判の記録や本書のセクシュアリティの描写がとても詳細なことにも感銘を受けた。そしてこの時代、⼥には何の価値もなく、男に性的喜びを与え、⼦供を産むだけの存在とみなされていたにもかかわらず、ベネデッタが⼿段はどうあれ、完全に男が⽀配する社会で、才能、幻視、狂⾔、嘘、創造性で登り詰め、本物の権⼒を⼿にした⼥性だったという点だ。私の映画の多くは⼥性が中⼼にいる。つまり、ベネデッタは『氷の微笑』、『ショーガール』、『ブラックブック』、『エル ELLE』のヒロインたちの親戚というわけさ。

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