音楽ライター、金子厚武の連載コラム「up coming artist」。注目の若手アーティストを紹介し、その音楽性やルーツを紐解きながら、いまの音楽シーンも見つめていく。第12回目は、mol-74のベーシスト髙橋涼馬を中心に結成された「えんどあ。」にフォーカス。
2025年11月に結成、この4月に初ライブを終えたばかり。Ba.に髙橋涼馬、Vo.に不眠旅行のモエカ、Gt.にキタニタツヤらのサポートも務めるyeti let you noticeの秋好佑紀、Dr.いおくを迎えた4ピースバンドだ。昨年再結成をしたuremaでも活動する髙橋をはじめ、すでにそれぞれのフィールドで活躍してきた4人が集まり、結成したてながら注目を集めている。今回は「えんどあ。」初のロングインタビューを実施し、髙橋涼馬とモエカにたっぷり話を聞いた。
本連載ではたびたび「いまのオルタナシーンの盛り上がりはネットカルチャーを通過したうえで醸成されている」ことを語ってきた。髙橋や秋好は2010年代から活動をしてきたが、YOASOBIやヨルシカを聴いてきた世代であるモエカとの融合により、「えんどあ。」もまた、そんないまのシーンにフィットする存在となっている。
髙橋は「この世の中には何かの淵に立っている人がたくさんいると思っていて、誰かにとってのセーフティネットとしても機能するような曲になったらいいなと思う」と語る。たしかにその楽曲からは喪失や別離を想起させる一方、ただ悲しみのみではない複雑な情感がにじんでいる。「自己責任」という言葉が個人に重くのしかかり、孤立化が指摘されるこの社会で、髙橋が語るような「救い」は、きっと誰かに届くはずだ。
音楽は好きだけど、最近、新しいアーティストに出会えていない……情報の濁流のなかで、瞬間風速的ではない、いまと過去のムーブメントを知りたい……そんな人に、ぜひ読んでほしい連載です。
えんどあ。結成——Vo.モエカとの数奇な出会い
ーまずはバンド結成の経緯を教えてください。
髙橋涼馬(以下、髙橋):僕は関西に住んでいて、もともと秋好くんといおくくんは東京に行ったときに一緒にご飯を食べるような友達だったんです。2021年に秋好くんがやってるyeti let you noticeのプロデュースをさせてもらったこともあって、その頃から「いつか高橋さんとバンドしたいです」って、よく冗談交じりに言ってくれていて。そこから数年ぐらい、お互いにそんな話をしつつ、でも実際には動いてなくて。
えんどあ。
2025年11月、mol-74のベーシスト髙橋涼馬を中心に結成。Vo.に不眠旅行のモエカ、Gt.にキタニタツヤのサポートも務めるyeti let you noticeの秋好佑紀、Dr.いおくを迎えた4ピースバンド。コピーは「不安定のなかに存在するきらめきを。」。
ーそれこそお互いのバンド、yeti let you noticeとmol-74の活動もありましたしね。
髙橋:そうなんです。でも一昨年ぐらいに「お互いのバンドをやりながら、遊びでもいいからやってみるか」となり、その後にmol-74の活動休止が決まって、徐々に本格的に動き出すことになって。そこでボーカルを誰にするかを考えたときに、僕がいいなと思ったのがモエカさんだったんです。
声の質とか、歌い方とか、いろんな要素の組み合わせで「この声はこの人や」っていうのがわかると思うんですけど、自分のなかでモエカさんはすごくわかりやすかったんです。武市さん(mol-74のボーカル・武市和希)もそうなんですけど、すごく特徴的で声に名前がついてるような人に対して僕は憧れを持っていて、モエカさんはそういう人だと思ったんですよね。秋好くんのギターも、聴くとすぐに「秋好くんの音やな」ってわかるし、そういう人たちと一緒にバンドをやりたいと思ったんです。
髙橋:モエカさんは当時は不眠旅行をやってはったから難しいかなとも思ったんですけど、ダメ元で声をかけたところ、引き受けてくれました。
モエカ:お話をもらったときは本当にびっくりでした。
ー髙橋くんとモエカさんはもともとどうやって知り合ったんですか?
モエカ:私は高校生のとき、生まれて初めてちゃんと聴いたバンドがmol-74で。初めて好きになって、初めてライブに行ったのもmol-74で、ずっと好きだったんです。
私も関西に住んでいて、不眠旅行の練習を京都のスタジオでしていたんですけど、そこに偶然mol-74のメンバーがいらっしゃって。そのとき「不眠旅行ってバンドをしてます」って挨拶をしたら、その後に実際曲を聴いてくれて、私の歌を知ってくれたみたいで。
髙橋:スタジオで話しかけてくれて、その後に機材車でみんなで不眠旅行の曲を聴いたら、バンド自体も良かったし、歌もすごく良かった。そこからえんどあ。を一緒にやり始めるまでは特に交流はなかったんですけど、ずっと気にはしてて。だから、えんどあ。のボーカルを考えたときに、すぐに浮かんだ人の一人だったんです。
―モエカさんの歌のルーツとしては、どんな名前が挙がりますか?
モエカ:高校生のときに初めて人前で歌ったカラオケで、「Aimerさんに似てるね」って言ってもらったのをきっかけにAimerさんをすごく聴くようになって、真似して歌うようになって。
短大に入ってから不眠旅行をやり始めたんですけど、当時はアップテンポな曲や言葉数が多い曲を歌うのが苦手だったので、YOASOBIのikuraちゃんの歌をたくさん聴いて練習しました。あとはヨルシカの曲もたくさん歌ったので、この3組の影響は大きいと思います。
「不安定のなかに存在するきらめきを」。悲しいと楽しい、そのあわいを歌う
ー音楽的な方向性については、どんな青写真がありましたか?
髙橋:まずモエカさんにメンバーになってもらう前に、とりあえず歌を入れてもらうためにデモがないといけないから、いろんなパターンの曲をつくって、モエカさんにいくつか送るところから始めたんですが、実際に歌が入ったら「あ、こんな感じになるんや」みたいな、すごく新鮮な響きになって。
明確に「こういう音楽性で、こういう場所に向かってやっていきたい」みたいなのは、あんまりなくて。自分のやりたいこととみんなのやりたいことを擦り合わせつつ、やりたくないことは削ぎ落としつつ、その範囲でいろんな曲を提示していってる感じですかね。
ー髙橋くんにとっての「やりたいこと」はどんなイメージでしたか?
髙橋:みんなのキャパシティが広いので、いろんなことができるバンドになるとは思っていて。自分はuremaみたいな、オルタナだったり、アングラ要素も入っていたりするようなバンドもやってきたし、mol-74ではさらに広がりのあるものをやって、メジャーの価値観を体験したりもして。そうやっていろんなところを行き来してきたので、それぞれの良さが分け隔てなく混ざっているものにしたい気持ちはありますね。
―モエカさんはえんどあ。らしさについて、いまはどう感じていますか?
モエカ:私はあんまりオルタナに詳しくない状態でえんどあ。に入ったので、変拍子などの独特な感じをいまやりながら理解していってるところがあって。でも、そういう独特な部分を感じさせすぎないというか……聴きやすいのに、よく聴いたらすごいことをやってるのがかっこいいなと思うし、それがえんどあ。っぽいのかなって。
ーモエカさんはYOASOBIやヨルシカを聴いてきたという話がありましたけど、いまのオルタナシーンの盛り上がりはやはり1990年代とか2000年代とは違って、ネットカルチャーを通過したオルタナシーンだと感じていて。えんどあ。もそういういまのシーンとフィットする存在だと感じています。時代感はどの程度意識していますか?
髙橋:時代感か……どうなんでしょうね。僕は「シーンのなかの一員です」みたいな気持ちは正直あんまりなくて、特に意識もしてないです。いろいろな音楽のジャンルや要素はもちろん自分のなかに並んでいて、「この曲ではこの要素を多めに」とか考えはするんですけど……。どうやったら曲が良くなるか、面白くなるかを考えてはいるけど、シーンに対して何かを提示する、みたいなことはあんまり考えてないかもしれないですね。
ーえんどあ。は初期衝動的なバンドではないと思うし、髙橋くんにとってはメジャーを経験したうえでの新しいバンドだから、戦略的な部分も多少あるのかなと思ったけど、でもえんどあ。に関してはもっと純粋に、「この人たちと一緒に何をやったら面白いか」を大事にしている?
髙橋:そうですね。プロフィールには「オルタナティブポップ」と書いてたりもするんですけど、自分としては「外したい」っていう気持ちも大きくて。例えば、シューゲイザーがものすごく流行ってる世界線だったとしたら、そのままではやらない。違うかたちで取り入れて拡張するとか、つねに視点はそういった方向に向いていて。
ほかの人の曲を聴いて、「こういう感じのジャンルを自分もやるぞ」というよりは、「どうやったらこのジャンルをもっと拡張できるんだろう」「そこに伸びしろが生まれるんだろう」と、そういう組み合わせを考えてはいます。「歪さ」みたいなものが音楽のなかに内包されているような方向がいいなと思うんです。
ープロフィールでいうと、「不安定のなかに存在するきらめきを」という言葉もあって、これもえんどあ。らしさを表していますよね。
モエカ:このワードが来たときは、すごいえんどあ。や、と思いました。ほんまにそうやなって。
髙橋:そのときにあった曲や、自分がやりたいことを抽象的に表そうと思ったときに出てきた言葉なんですけど、でも「明確にこの思いを込めて」みたいな感じではないかもしれない。
―でもきっと髙橋くんの人間性と結びついてはいますよね。
髙橋:そうですね。自分のなかではっきりと言語化をするタイプではないので、インタビュー向きの人間ではないかもしれない(笑)。
悲しいと楽しい、そのどっちでもないあわいの部分で、自分は曲をつくったり、言葉にしたいと思っていて。言葉と言葉に距離があるとか、音楽の要素としても距離があるような状態を、楽曲のなかでも活動のなかでもつねに含ませたいと思っていますね。そもそも一言で言い表すのが難しいんですけど……。
言葉と言葉の跳躍だったり、ジャンルの跳躍だったり、一見すると普通の会話や語法では結びつかないところが結びつくのがすごく面白いと思っていて。僕がモエカさんとバンドをすることもそうだし、「跳躍性」みたいなことが僕のなかでは一番大事にしている部分だと思います。
“Sugar”から “心ひとつ”へ。人それぞれの解釈ができる「豊かさ」を目指して
ー現在はOaikoに所属しつつ、レーベルとしてはOaikoからではなく、えんどあ。のために作られた新しいレーベル・otonamiからのリリースですね。
髙橋:えんどあ。を始めるにあたって、最初から誰か信頼できる人と一緒にやっていきたい気持ちがあって、秋好くん伝いでOaikoのマチダくんを紹介してもらって、「一緒にやっていきましょう」と。otonamiはマチダくんからの提案で、Oaikoがレーベルとしてつくっているオルタナ像に対して、えんどあ。はもう少しポップな部分もあったり、それこそ跳躍性があったりもするから、「また違ったラインとしてできたら」とotonamiができて、そこでやらせてもらってます。
ー2025年の11月に最初の曲として“心ひとつ”がリリースされました。
髙橋:最初にデモがあったのは2曲目に出した“Sugar”なんですけど、「1曲目に出すのはもっと広がりのあるものがいいんじゃないか」という話をみんなでして、そのときに出た意見を自分のなかで再解釈して、噛み砕いてつくったのが“心ひとつ”です。
ー1曲目を打ち込みの曲にしたのは、あえてそうしたのでしょうか?
髙橋:特にこだわりがあったわけではなくて、“Sugar”も生ドラムっぽいけど打ち込みなんですよ。生ドラムで録れる曲はもちろん録っていきたいけど、打ち込みも好きなので、特に優劣はないです。
“心ひとつ”に関しては、音を切り刻みたかった。歌ってる内容的に、すごく心が引き裂かれている状態なので、それを音で表現するときに「とにかく細かく切り刻んだ音をいろんなところに配置したい」みたいなイメージがあって。なので、打ち込みのドラムが中心にあって、細かいパーカッションだったり、サンプルが切り刻まれて散らばっていたり、みたいなものにしたんです。
モエカ:“心ひとつ”は2曲目に歌入れをした曲で。最初に歌ったのは“Sugar”で、そのときはまだえんどあ。に入ることが決定する前、「一回歌ってみてくれない?」っていう段階だったんです。それもあって“Sugar”はものすごく頑張って録ったんですけど、“心ひとつ”はえんどあ。として一緒にやっていくことが決まってから録ったので、そういう意味では心持ちが違いましたね。
“心ひとつ”は歌詞がキャッチーというか、初めのほうはすごくストレートな歌詞だから、それをうまく届けられるように、より耳に入ってきやすいようになったらいいなと考えながら録りました。
ー“Sugar”の歌録りが、いわばオーディションだったと。
モエカ:なので、めっちゃ気合い入りましたね。最初にも言ったように私はmol-74が大好きなので、「これは一世一代のチャンスだ」と思って。でも“Sugar”は変拍子だから、最初は本当に歌い方がわからなくて(笑)。リズムが体に染みつくまで、とにかく何度も聴いて、「ご一緒できますように」という魂を込めて歌いました。だから、“Sugar”はすごく思い入れがあるし、そのときの気持ちを思い出せる曲ですね。
ー髙橋くんからすると“Sugar”でモエカさんの歌を聴いて、「これだ!」という感触があった?
髙橋:“Sugar”の歌に関しては、自分が「こんな感じになるのかな」と思っていたイメージよりも、すごく大きいものが返ってきたと思っていて。いい意味で自分の想像を超えてくれる人と一緒にやりたかったから、「超えてくれた」みたいな感じでした。いまリリースされてる“Sugar”の1番は、そのとき送ってくれたものをそのまま使ってるので、みなさんもそれを体感してもらえたらなと。
ーモエカさんの気合いを感じてもらえると(笑)。歌詞に関してはどんなことを意識しましたか?
髙橋:そもそもシンプルなものを表現しようとはしていないというか、「愛」みたいな、一言で表せるものではないので、それをイメージしたうえでの言葉選びにはなってます。ただ自分のなかで自己完結したいという気持ちはまったくなくて。
自分にとっては100点に近くても、客観的に見たら何を言ってるのかわからないものになってることが多いので。ちゃんと人に伝えるために「こういう言葉のほうが自分が思っているこのテイストが伝わるのかな」というようなところは、組み替えたりもしています。
ー「不安定のなかに存在するきらめきを」というコピーとの親和性はやはりあって、喪失や別離を想起させるけど、ただ悲しいだけではない、複雑な感情が込められているように感じます。
髙橋:自分のなかには明確なモチーフがあるんですけど、でもたくさんの人が自己投影できたり、歌詞の意味をその人なりに考えられたり、そっちのほうが豊かな感じがするので、それを意識してやってはいますね。モエカさんに対しても、自分がイメージしていることを明確に意識して歌ってほしいわけではないですし、聴いてくださる人にその風景を思い浮かべながら聴いてほしいというものでもなくて。
自分が描きたいものには例えば血のような、グロテスクなものがつねに含まれてる気がするので、あんまり言いたくないっていうのもあるんですよ。そういう重たいテーマをポップに描いたり……例えば、失恋とも受け取れるけど、誰か大切な人を失ってしまったような深度の人も共感できたり、あとはもっと文学的なものとか、映画が好きな人とかに深読みしてもらえるものでもありたい。間口の広さは意識しながら、その塩梅は自分のなかですごく繊細に、気を使いながら書いているつもりです。
「何か大切なものを失っても、生きているということを肯定できたら……」
ー3月にリリースされた最新曲の“甘い破片”はシューゲイザー的な音像が特徴で、mol-74やyeti let you noticeとのリンクも感じられます。
髙橋:せっかくOaikoっていう、いまのオルタナシーンをつくろうとしているレーベルにお世話になっているので、シューゲイザーの要素を取り入れた曲をつくりたいなと思っていて。ただ、それだけで終わってしまったら面白くないので、これまで接続されてこなかったメロディーやポップさをどうやってつなげるか、といったところを意識してつくりました。
ーポップなメロディーはどこから持ってきたのでしょうか?
髙橋:自分のなかでは「シューゲイザーバンドを組んだYUI」みたいな感じがあって。J-POPのアコギで弾き語りをしている人たちの、日本的なフォークのフォーマットがあって、でもサウンドはものすごくシューゲイザーっていう、そこが両立してるバンドや楽曲はそんなに多くないと思うので、そこを無理やり接続することを意識して。
さらにそこにトリップホップの要素も混ぜて、ノリ感を意識したりもしましたね。なので、ロー感もシューゲイザーバンドのロー感ではないというか、もっと打ち込みっぽい、トリップホップ的なシンベだったり、キックのローが鳴ってて、割とほかにない音像になっているかなと思います。
モエカ:私は“甘い破片”がすごく好きで。メロディーラインの流れる感じとか、耳に入ってきやすい単語の感じも好きなので、それがより入ってきやすいように意識しながら、でも単調になりすぎないように、しゃくりがあったり、下がるところがあったり、言葉の儚さがちょっとでも増したらいいなと思って歌入れをしました。
えんどあ。1stライブ 『惑星ちがいのぼくら』(下北沢ERA、撮影:endo rika)
ー“甘い破片”の歌詞も哀しみや痛みを内包しながら、それでも続いていく日々について歌われているように感じました。
髙橋:“甘い破片”に関しては、リード曲的なものを意識してつくったので、グロテスクさみたいな部分ではないものをつくろうとは思っていて。自分にとっても大切な曲で、メンバーにとっても思い入れが持てるようにっていうのはもちろんありながら、この曲を聴いてくれた人たちが、春になったらまた思い出すとか、日々の生活のなかでそれぞれが感じてる、ちょっとした寂しさや、何かしらの別離的なものを想起したときに、この曲が頭のなかで流れたり、共感できたりするような曲にしたいなとは思ってました。
ー別れの時期であり、新たな始まりの時期でもある春にぴったりの曲だなと。
髙橋:何か大切なものを失っても、生きているということを肯定できたらなっていう気持ちが根底にはあります。この世の中には何かの淵に立っている人がたくさんいると思っていて、誰かにとってのセーフティネットとしても機能するような曲になったらいいなと思うから、そのセーフティネットの網目の細かさを曲ごとに変えているようなイメージなんです。『キャッチャー・イン・ザ・ライ』的な世界観というか、そういう気持ちがそもそも音楽をするうえであって。“甘い破片”はすごく大きめのセーフティネット、多くの人が寄りかかれるものをつくりたいなと思ってつくった曲ですね。
初ライブ、そして「Oaiko FES」。夢は、かつて17歳の自分がいた場所で演奏すること
―4月18日に下北沢ERAで初ライブが開催されました。感想を聞かせてください。
モエカ:すごく楽しかったです。私自身、ライブをすること自体が久々だったんですが、不眠旅行のときから来てくださっている方が目の前にいたり、でも同じステージ上ですごい人たちと演奏していたり(笑)。対バンのBlume popoは地元が同じで親交があって、穂ノ佳ちゃんは私と同い年で、知り合いの多いライブだったのも、「また始められるんやな」と思えてすごくうれしい日でした。
えんどあ。1stライブ 『惑星ちがいのぼくら』(下北沢ERA、撮影:endo rika)
髙橋:初ライブは……頑張りました(笑)。どんなお客さんが来られるんだろうとか思ってたんですけど、想像以上にいろんな方がいらっしゃって。女性ばかりでもなければ、男性ばかりでもないし、若い方ばかりとか、自分と同世代ばかりでもなく、いろんな属性の方が混ざり合った空間になっていて、それがめっちゃうれしかったですね。
ーこれから徐々にライブも増えていくかと思いますが、6月7日には「Oaiko FES」への出演が決定しています。
髙橋:「Oaiko FES」に出られるのも、WWWにえんどあ。を置いてくれたのもすごくうれしいなと思っていて。Oaikoから直接出すのではなく、ワンクッション置いてotonamiをつくったように、自分たちはシーンのど真ん中ではないのかなと思うんですけど——オルタナというものがあったとして、その縁を拡張できるようなバンドになれたらなとは思っているので、シーンに対していい影響を与えられたらなって。
モエカ:Oaikoは不眠旅行にいたときからすごくいいなと思ってたレーベルで、Oaikoに所属してるバンドも好きなバンドがたくさんいます。WWWに出れるのもうれしいし、トッパーやし、ドキドキしてるんですけど、仲間に入れてもらった感じがして、すごく楽しみです。
髙橋:新曲のなかにはかなり激しい曲もあったりして、音源よりもライブのほうがオルタナしてる気がする。自分のなかでかなり手応えのある新曲もあるので、ぜひ観てもらいたいです。
ーでは最後に、この先の展望について聞かせてください。
髙橋:基本的には、人が生きるということの豊かさを肯定したい気持ちが、すごくあって。それは会場の規模が小さくても意味のあることだとは思うんですけど、大きな場所でたくさんの人と共有できたらより豊かに感じられると思うので、大きな舞台を目指して活動できたらと思っています。
自分がバンドなり音楽を始めるにあたって、「こういう場所でやりたい」と思っていたことが、mol-74で実現できた部分もたくさんあるんですけど、でもまだ叶っていない大きい場所もあるので、そこに立ちたい気持ちがあります。
―具体的に目標としている場所がある?
髙橋:僕は高校生とか10代のときになんばHatchに通っていて、「いつか自分もあっち側に行きたい」みたいな気持ちがあったんです。そのあとにもっと小さいライブハウスのことも知って、それはそれですごく大事なんですけど、高校生のアンテナだとなんばHatchでワンマンができるような人しかキャッチできなかったから、そういう子たちにも届くようなところに行きたい。そういう意味で、なんばHatchでワンマンをやりたいです。
かつての17歳の自分がいるような場所で演奏して、観てくれた人に何かきっかけを与えられるような日がつくれたらなっていうのが、もともと持っていた夢であり、目標だったりして。それはまだ叶っていないので、実現したいと思ってます。
- えんどあ。ライブ情報
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えんどあ。presents「ほどける点々」
日程:2026年8月18日(火) Open 18:30 / Start 19:00
会場:渋谷Spotify O-nest
出演:えんどあ。 / sidenerds
- イベント情報
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『Oaiko FES 2026』
時代に「適応する」をコンセプトに、ポストコロナのインディー/オルタナティブシーンを牽引するレーベル・Oaikoが開く、初のフェス型イベント。
日程:2026年6月7日(日) Open 13:00 / Start 14:00
会場:東京・WWW X / WWW / TOKIO TOKYO / SHIBUYA FOWS / SHIBUYA XXI
- プロフィール
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- えんどあ。
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2025年11月、mol-74のベーシスト髙橋涼馬を中心に結成。Vo.に不眠旅行のモエカ、Gt.にキタニタツヤのサポートも務めるyeti let you noticeの秋好佑紀、Dr.いおくを迎えた4ピースバンド。コピーは「不安定のなかに存在するきらめきを。」。
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