マゾッホの名作に着想、妻主演で倒錯愛を描くポランスキー新作『毛皮のヴィーナス』

ロマン・ポランスキー監督の最新作『毛皮のヴィーナス』が、12月に東京・渋谷のBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。

同作は「マゾヒズム」の語源となったL・ザッヘル=マゾッホの自伝的長編小説『毛皮を着たヴィーナス』に着想を得た古典戯曲を映画化したもの。がさつで厚かましく、知性のない無名の女優ワンダと自信家で傲慢な演出家・トマの関係性を軸に、ワンダのオーディションに仕方なく付き合うトマが完璧な演技を見せるワンダに次第に惹かれていく中で、やがて立場が逆転し、役を超えてワンダに支配されることに心酔していく様を描く。

がさつな性格ながら舞台に上がると一変し、妖艶な魅力で演出家を支配する女性へと変貌するワンダを演じるのは、ポランスキー監督の妻でもあるエマニュエル・セニエ。ワンダに翻弄され、服従することに悦びを見出すトマ役を『007 慰めの報酬』『グランド・ブダペスト・ホテル』などへの出演で知られるマチュー・アマルリックが演じる。

作品情報

『毛皮のヴィーナス』

2014年12月からBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開
監督・共同脚本:ロマン・ポランスキー
原作:L・ザッヘル=マゾッホ『毛皮を着たヴィーナス』(河出文庫)
出演:
エマニュエル・セニエ
マチュー・アマルリック
配給:ショウゲート

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