『TVアニメ「キングダム」』第3シリーズの放送が2021年4月から再開される。
『週刊ヤングジャンプ』で連載中の原泰久の漫画『キングダム』をもとにした同作。春秋戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍を目指す少年・信と、後の始皇帝となる若き王・嬴政の活躍を描く。4月からNHK総合で放送されていた第3シリーズは「『キングダム』史上最大規模の戦い」と言われる「合従軍編」に突入し、第4話までオンエアされたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令により制作スケジュールに影響が出たことから放送延期となっていた。
今回の発表とあわせて特報映像と新たなビジュアルが公開。荒れ果てた戦場に立つ信の姿が写し出された新ビジュアルには、「何度でも、立ち上がる。」というコピーが添えられている。
原泰久のコメント
TVアニメ第3シリーズが、遂に来年4月から放送再開します!!
このコロナ禍の最中、ただでさえ大ボリュームのこの合従軍編を粘り強く作り続けてきてくれた監督、声優陣を始めとする全てのスタッフの方々のおかげで、無事みなさんにお届けする目途が立ちました!
原作でも最大規模の大戦争である合従軍編は、秦国存亡の危機を救うべく信たちが不屈の精神を見せて戦い続けます。その姿に感動していただけたらです。
放送再開まであと少し!僕も楽しみに待ちたいと思います。今泉賢一監督のコメント
監督の今泉です。
アニメ「キングダム」を楽しみにされている皆様、本当にお待たせして申し訳ありません。
「ついに函谷関の戦いが始まった」という所での放送中断。
アフレコの中止(現在も集団でのアフレコは自粛)、その他の打ち合わせもリモートとなり色々困難な状況ではありますが、制作現場はしっかりとじっくりと作品を作り続けておりました。
アニメ再開をいつかいつかとお待たせした分、パワーアップした形で再び皆様に作品を見て頂けるようにスタッフ全員が頑張っております。
自分自身も「巨大な敵の攻撃に耐え、それでも勝利を信じて戦う信達の姿」に勇気をもらって日々作業しています。
皆様にも勇気を与えられる作品になれば嬉しく思いますし、作品の見どころもまだまだこれからが本番です。
どうかどうかもう少しだけお待ち下さい。高木登のコメント
得体の知れない疾病に世界が覆われるような経験も初めてなら、自分が関わった作品が放送延期になるという経験も初めてでした。脚本家はまだ良い方で、この状況下でアニメ製作をすすめる現場の皆さんのご苦労は想像を絶するものがあります。ここに再開が決定したことを、一スタッフとしてだけでなく、この時代を生きる者として共によろこびたいと思います。
視聴者の皆様も、なにとぞご声援のほど、よろしくお願いいたします。澤野弘之のコメント
「キングダム」放送再スタート、僕も一視聴者として楽しみにしています。
作品の壮大な世界とともに音楽も楽しんでいただければ幸いです。KOHTA YAMAMOTOのコメント
「キングダム」放送再開決定おめでとうございます!
コロナ禍でも制作を進めていただいたスタッフの皆様、待ち続けていただいた視聴者の皆様に感謝しております。昨年音楽制作していた時には全く予想もしていない情勢になりましたが、それは今作の秦国と重なるように感じます。
どんな状況でも決して諦めず、小さな光であってもそこに活路を見出して進んでいく信たちの姿は多くの人にとって勇気づけられる存在になると信じています。萩野賢(スタジオ サインポスト)
コロナは世界を変えてしまいました。アニメの作り方まで変えてしまったのです。
なんと恐ろしい敵か!しかし、制作チームは函谷関をめぐる戦いのように、めまぐるしく、作り続けています。たとえ世の中がどう変わっても原先生の描くキングダムの面白さは変えられません。時間がかかってしまいましたがもう少しだけお待ちください。改めてすごいアニメをお届けします。
- 番組情報
-
『TVアニメ「キングダム」』
2021年4月からNHK総合で放送監督:今泉賢一 原作・監修:原泰久(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載) 音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO アニメーション制作:ぴえろ、スタジオ サインポスト オープニングテーマ:BiSH“TOMORROW” エンディングテーマ:waterweed“Deep inside” 声の出演: 森田成一 福山潤 釘宮理恵 玄田哲章 諏訪部順一 仲野裕 伊藤健太郎 楠大典 浦山迅 加藤亮夫 斎藤志郎 堀内賢雄 伊藤和晃 細谷佳正 野島裕史 森川智之 内田夕夜 田中美央 木下浩之 浪川大輔 鳥海浩輔 平川大輔 田中敦子 鈴木達央 上村祐翔 ほか

Special Feature
CINRA Inspiring Awards
CINRA Inspiring Awardsは、これからの時代を照らす作品の創造性や芸術性を讃えるアワード。芸術文化をルーツとするCINRAが、媒介者として次世代の表現者を応援できたら。そんな思いに力を貸してくださる審査員のかたがたに、作品を選出していただいた。