インドネシア発のカルチャーメディア「Makin’ Indonesia(メイキン・インドネシア)」がローンチした。
いま、街の片隅や小さなコミュニティから、確かな「変化」が次々と生まれているというインドネシア。Makin’ Indonesiaは、こうした動きの背景にある「生きた声」や「小さな兆し」を新しい視点ですくい上げ、変化の中で生まれる「リアルなストーリー」を届けるメディアプラットフォームとなる。
インドネシア語で「MAKIN(マキン)」は「ますます」「より深く」を意味し、つながり合い、響き合いながら深まっていくインドネシアの「いま」を日本をはじめ世界へ届ける「メディウム(Medium)」として機能することを目指すという。運営は東京を拠点としたクリエイティブカンパニーThe Moose Inc.と、ジャカルタを拠点とするクリエイティブエージェンシーSenyuMuseum。
コンテンツは、インドネシアの現在地を立体的にとらえるため、「SCENE」「PEOPLE」「TRADITION」という3つの視点から展開。
「SCENE」は、音楽、アート、ファッション、デザイン、ムーブメントなど、都市を中心に生まれる創造の熱や、新しい感性を持つクリエイターたちの動きを追いかけ、「インドネシアの現在地」をビビッドに切り取るカテゴリー。
「PEOPLE」では、社会課題に向き合う若い世代、声なき声を拾うジャーナリスト、日常の中で新しい価値観を生み出す人々まで、「変化を動かしているのは誰なのか」を多様な人物の視点から掘り下げる。
「TRADITION」では、島々に息づく文化や長い時間を受け継いできた感性、それを現代にアップデートする人々の取り組みを紹介。「新しさと伝統」が共存するインドネシアの奥行きを描き出す。
初回特集ラインナップとして「サイケデリックとは、自由で在り続けること。インドネシアのイラストレーター・Ardneksは、また掘り続ける」「モール文化の大衆性とレトロな未来。Ardhira Putraが描く世界」「未完成という希望。インドネシアが奏でる、未来へのリズム」「インドネシアのコーヒーはどこへ向かう? ノンクロン文化が導く未来像」「インドネシア・女性ジャーナリストが考える、社会正義とは何なのか?」「失われつつある自分たちの文化を保存する — ジャカルタのインディー出版レーベル・Binatang Press!」といった記事が掲載されている。
ロゴとメインビジュアルは、ジャカルタのビジュアルアーティスト・Popomangunが担当。ロゴに描かれた「羽のような象徴」はインドネシア各地の文化が混ざり合いながら舞い上がる「動き」を、手描きの揺らぎを残したラインは多様な背景を持つインドネシアの人々がつながり合う、「Makin’(ますます)広がっていく」カルチャーの状態を表現しているという。
メインビジュアルはインドネシアの自然、伝統、ストリートのエネルギーを抽象化し、色彩のレイヤーで構成。変化しつづけるインドネシアの「パッチワークのような多様性」を象徴するアートワークとなっている。
ローンチを記念して、Popomangunによる特別描き下ろしロゴを使用した限定Tシャツが販売中。
今後は動画シリーズをはじめ、ZINEや書籍の発行、ポッドキャスト、アーティストとの共同企画、イベントや企業とのコラボレーションなど、オンライン・オフラインの両面で展開を予定している。
- フィードバック 1
-
新たな発見や感動を得ることはできましたか?
-