メインビジュアル:三重野龍
展覧会『デジタルアウラ 東京展』が9月17日から下北沢のBONUS TRACK GALLERY 1で開催される。
京都を拠点とする印刷会社サンエムカラーが手がける同展は、今年2月にホテル アンテルーム 京都で開催された『デジタルアウラ』の内容を刷新したもの。長年にわたりアーティストの制作に伴走し、写真集や文化財複製を通じて培われた技術を背景に、印刷を表現手段として捉えた作品を発表する。
制作にあたっては、アーティストとサンエムカラーのプリントディレクターが対話を重ね、素材や印刷工程に向き合いながら、UVインクジェットプリンタを用いて作品をかたちにしていくという。キュレーションには、これまで多くの作品をサンエムカラーで制作してきた、たかくらかずきを迎え、作家の視点を起点に、技術と思想の接続を試みる。
なお同展は『ムーンアートナイト下北沢2026』と連携して開催。会期中、同施設内の本屋B&Bでトークイベントを開催する。
参加アーティストは、金氏徹平+CMTK(森千裕×金氏徹平)、草野絵美、小林健太、たかくらかずき、三重野龍、村田実莉。入場料無料。
【ステートメント】
本展「デジタルアウラ」は、生成AIや3DCG、デジタルペインティング・コラージュなど、コンピュータを前提とした制作環境のなかで生まれてきた視覚表現と印刷技術の融合を、現代における「絵画/美術」の問題として捉え直す試みです。
アートにおける印刷物というメディアは、大量生産・大量消費の象徴として扱われてきました。そしてデジタルメディアも、そのような消費的なイメージで扱われてきたと言えます。しかし実際には、そこには他の芸術作品と同じように、作者固有の判断や手つき、時間の痕跡が確かに存在しています。
本展では、アーティストの多様なデジタル表現を、UV凹凸印刷などの高度な印刷技術によって物質化します。そこに示されるのは、デジタル表現の歴史の中で確実に積み上げられてきた芸術表現です。それらの作品は、印刷物=大量生産・大量消費という既存の文脈に回収されることなく、制作の判断や過程の痕跡を内包する、ユニークピースとしての美術作品です。
本展は、デジタル時代において、私たちは何を「絵画/美術」として受け取っているのかを、あらためて問いかける場となります。
キュレーション:たかくらかずき
【トークイベント『複製技術に、アウラは宿るか。』】
9月19日(土)
会場:本屋B&B
第1部 19:00〜20:10 アートプリントトーク:草野絵美、小林健太、たかくらかずき、村田実莉
第2部 20:20〜21:30 アートブックトーク:内沼晋太郎、大畑政孝、水野幸司
メインビジュアル:三重野龍
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