Phewのニューアルバム『ニュー・ディケイド』が10月22日に世界リリース。先行シングル曲“Into The Stream”のPVが公開された。
1979年にパンクバンド「アーント・サリー」のボーカリストとしてデビューしたPhew。バンド解散後の1980年からソロ活動を開始し、これまでに坂本龍一やコニー・プランク、山本精一、アナ・ダ・シルヴァ(THE RAINCOATS)ら国内外のアーティストとコラボレーションしている。
約30年ぶりにMuteからリリースされる同作には、山本精一と長嶌寛幸が参加。日本盤CDには、20分以上におよぶドローン作品“In The Waiting Room”がボーナストラックとして収録される。
かつては希望やダイナミズムを意味する言葉だった「ニュー・ディケイド」というタイトルに関してPhewは、「30年前には、“ニュー”という言葉は、進歩や物事がよくなることの同義語でした」「今はもう、そんな事は信じていません」「80年代、そして90年代までは、物事が過去から現在、未来へという流れで進行していましたが、特に21世紀が始まって以来、その流れが変わってしまったと感じます。個人的には、現在から連なる未来というものが、見えなくなってしまいました」と述べている。
“Into The Stream”のPVの監督は青木理紗が務めた。
- リリース情報
-
Phew
『ニュー・ディケイド』日本盤(CD) 2021年10月22日(金)発売 価格:2,400円(税抜) TRCP-2941. Snow and Pollen 2. Days Nights 3. Into the Stream 4. Feedback Tuning 5. Flashforward 6. Doing Nothing 7. In The Waiting Room (bonus track)

Special Feature
CINRA Inspiring Awards
CINRA Inspiring Awardsは、これからの時代を照らす作品の創造性や芸術性を讃えるアワード。芸術文化をルーツとするCINRAが、媒介者として次世代の表現者を応援できたら。そんな思いに力を貸してくださる審査員のかたがたに、作品を選出していただいた。