銀座で都市と建築を消去する、建築家ディディエ・フィウザ・フォスティノ展

建築家のディディエ・フィウザ・フォスティノによる『Agnosian Fields』展が、東京・銀座のメゾンエルメスで11月23日まで開催されている。

パリとリスボンを拠点に建築からアートまで幅広い領域で制作活動を行うフォスティノは、2000年のヴェネツィア建築ビエンナーレに現代建築の意義と価値に対する痛烈な批判を表した作品『輸送中の身体』で国際舞台へ衝撃的なデビューを飾り、今年はフランスでその年に最も活躍した建築家に与えられるドゥジャン賞を受賞するなど、国内外で注目が高まっている。

同展のタイトル『Agnosian Fields』とは「認識不可能な場」と訳され、ひとつ以上の感覚で対象を認知できないことを意味する。壁面のガラスブロックによって内外の風景が不可視な場所へと変容する空間で、フォスティノ自身による装置やインスタレーションを中心に、ラッセル・ハズウェルによる音楽や漫画作品『GANTZ』などで知られる漫画家・奥浩哉のドローイングなど別の表現をもそれぞれのfield(場)として展開。会場にはまさに認識不可能な場が出現しており、私たちの認識のなかにある建築を消去することを試みている。

物質としての建築物が林立する銀座の街頭から一転、フォスティノが仕掛ける場に取り込まれ、日常の場の認識を狂わせられるような感覚を体験することができるだろう。

ディディエ・フィウザ・フォスティノ
『Agnosian Fields』展

2010年8月26日(木)~11月23日(火・祝)
会場:東京都 銀座 メゾンエルメス8F フォーラム
時間:月~土曜は11:00~20:00、日曜は11:00~19:00(最終入場は閉館30分前)
休館日:会期中無休
料金:無料

(画像:©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of the Fondation d'entreprise Hermès)

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