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Suchmosが1日限りで復活させた「ドライブインシアター」を取材

『Suchmos DRIVE IN THEATER』
金子厚武
2016/12/22
  • 53
Suchmosが1日限りで復活させた「ドライブインシアター」を取材

「ドライブインシアター」とは?

12月10日、Suchmosが神奈川・大磯ロングビーチで、『Suchmos DRIVE IN THEATER』を開催した。ドライブインシアターとは、駐車場にスクリーンを設置し、車に乗ったまま映画を鑑賞できる上映施設。1950~60年代のアメリカでブームとなり、日本では1990年代にさかんとなった。しかし、2010年に日本最後のドライブインシアターだった「ドライブインシアター大磯」が閉館し、現存する施設はすでになく、若い人にはあまり馴染みがないと言っていいだろう。

この日は「ドライブインシアター大磯」と同じ場にて、1日限りでシアターが開設された。100台以上の車を収容できる駐車場に、入場ゲートやマーキーライト、ポップコーンなどを売るフードエリアが並んだ会場は、懐かしくも新鮮な非日常空間へと様変わり。抽選に当たった幸運なファンがその雰囲気を存分に楽しんだ。

『Suchmos DRIVE IN THEATER』会場の様子

『Suchmos DRIVE IN THEATER』会場の様子

『Suchmos DRIVE IN THEATER』会場の様子

『Suchmos DRIVE IN THEATER』会場の様子
『Suchmos DRIVE IN THEATER』会場の様子

また、メンバー自身も車で現場に向かい、車内の様子をスペシャアプリとLINE LIVEで配信するという試みも行われ、参加できなかったファンもメンバーの姿を楽しむことができた。

中継の様子
中継の様子

会場到着時には、レッドカーペットを歩くメンバーを大勢のファンが囲んだ

会場到着時には、レッドカーペットを歩くメンバーを大勢のファンが囲んだ
会場到着時には、レッドカーペットを歩くメンバーを大勢のファンが囲んだ

Suchmosが「ドライブ」を自分たちのイベントに持ち込む意義

Suchmosと車の関係性と言えば、2nd EP『LOVE&VICE』(2016年1月発売)収録の“STAY TUNE”がHonda VEZEL「世界ヴェゼル」篇のCM楽曲として使われ、彼らの曲をお茶の間に届ける役割を果たしている。

また、彼らは3rd EP『MINT CONDITION』においてLevi's®と映像を制作。フロントマンのYONCEはBEAMSが創業40周年を記念して制作した「TOKYO CULTURE STORY」のメドレーでトリを務めるなど、こうした企業やブランドとのコラボレーションが彼らの知名度上昇に大きく貢献していることは間違いない。

もう少し言えば、「女性の方が元気がある」という考えが時代の共通認識となり、「草食系男子」の延長線としての「車離れ」も叫ばれる中、車やジーンズといった男の子的なアイテムとコラボするということは、バンドが常々語っている上昇志向とも合わさって、「かっこいい男性」を象徴するような存在になりつつあることとリンクしているのかもしれない。

日が暮れると、ライブフィルムの上映がスタート

ドライブインシアターで上映されたのは、10月に恵比寿LIQUIDROOMで行われた『TOUR MINT CONDITION』ツアーファイナルのライブフィルム。もともと演奏力には定評のあるバンドだったが、この日のライブではステージングにも磨きがかかり、YONCEがステージを縦横無尽に動き回るだけでなく、ギターのTAIKINGもフロアに降りて演奏するなど、メンバー全員が熱っぽいパフォーマンスを披露し、オーディエンスを巻き込んでいたのが非常に印象的だった。

上映中の様子

上映中の様子
上映中の様子

また、彼らのライブは変幻自在のライブアレンジもお楽しみのひとつで、もはや定番となった“Alright”後半の盛り上がりは圧巻。僕はこの日のライブを実際に会場でも観ているのだが、少し前までのフロアはいかにも早耳な音楽ファンがメインだったのに対し、ロックファンからOL風の女性まで、明らかに客層の幅が広がっていて、この1年での状況の変化がはっきりと表れていた。

この日も幅広い客層のオーディエンスが集まり、イベント全体を楽しんでいた

この日も幅広い客層のオーディエンスが集まり、イベント全体を楽しんでいた
この日も幅広い客層のオーディエンスが集まり、イベント全体を楽しんでいた

ニューアルバムを、一足先に聴いた

フィルム上映後には、約1年半ぶりとなるニューアルバム『THE KIDS』を1月25日にリリースすることを発表。ライブの中でも「横浜スタジアムでのワンマンが目標」と語っていたが、その言葉を体現するかのようなスタジアムロックナンバー“A.G.I.T.”をはじめ、“STAY TUNE”や“MINT”といった2016年のアンセム、挑発的な歌詞が変わらぬ反骨精神を感じさせる“TOBACCO”など、計11曲が収録されている。スケールを増した本作によって、彼らがさらに階段を駆け上がることはまず間違いないだろう。『THE KIDS』というタイトルはまるで、「俺たちは上手くやってみせる(The Kids Are Alright)」という宣言であるかのようだ。

Suchmos『THE KIDS』ジャケット
Suchmos『THE KIDS』ジャケット(Amazonで見る

イベント情報

Suchmos
『DRIVE IN THEATER』

2016年12月10日(土)
会場:神奈川県 大磯ロングビーチ プール駐車場

リリース情報

Suchmos『THE KIDS』初回限定盤
Suchmos
『THE KIDS』初回限定盤(CD+DVD)

2017年1月25日(水)発売
価格:3,780円(税込)
PECF-9023

[CD]
1. A.G.I.T.
2. STAY TUNE
3. PINKVIBES
4. TOBACCO
5. SNOOZE
6. DUMBO
7. INTERLUDE S.G.S.4
8. MINT
9. SEAWEED
10. ARE WE ALONE
11. BODY
[DVD]
1. Pacific
2. YMM
3. JET COAST
4. GAGA0
5. DUMBO
6. STAY TUNE
7. MINT
8. Life Easy

Suchmos
『THE KIDS』通常盤(CD)

2017年1月25日(水)発売
価格:2,700円(税込)
PECF-3174

1. A.G.I.T.
2. STAY TUNE
3. PINKVIBES
4. TOBACCO
5. SNOOZE
6. DUMBO
7. INTERLUDE S.G.S.4
8. MINT
9. SEAWEED
10. ARE WE ALONE
11. BODY

イベント情報

『Suchmos The Blow Your Mind vol,2 “THE KIDS”Release Party』

2017年1月25日(水)
会場:東京都 新木場 STUDIO COAST
出演:
Suchmos
cero

プロフィール

Suchmos
Suchmos(さちもす)

2013年1月結成。ROCK、JAZZ、HIP HOPなどブラックミュージックにインスパイアされたSuchmos。メンバー全員神奈川育ち。Vo.YONCEは湘南・茅ヶ崎生まれ、レペゼン茅ヶ崎。都内ライブハウス、神奈川・湘南のイベントを中心に活動。バンド名の由来は、スキャットのパイオニア、ルイ・アームストロングの愛称サッチモからパイオニアとなるべく引用。普段からバイブスを共有していた、YONCE(Vo)、HSU(Ba)、OK(Dr)、TAIKING(Gt)、KCEE(Dj)、TAIHEI(Key)の6人グループ。

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cero“ロープウェー”

「この曲を最初に聞いた時になぜか、じっと佇む飴屋法水さんとメンバーの姿が浮かび上がってきて離れなかった」と語るのは監督を務めた仲原達彦。モノクロの8mmフィルムで撮られた何気ない風景やロープウェーの映像のはずが、なぜか現実離れした幻想的な感覚へと連れていく。昨年末にリリースされ、すでに耳に馴染んだはずの楽曲の世界がさらに広がり深まるような映像世界。(宮原)