hozzy(藍坊主)×筧昌也 音楽、絵、映像の共通点から見る時代感

近年、ミュージシャンが自身でアートワークを手がけることは珍しくないが、プロのデザイナーが並ぶ『MUSIC ILLUSTRATION AWARDS 2014』で大賞を受賞するほどの絵を描き、自らミュージックビデオ(MV)を制作し、さらにはレコーディングで使うマイクの設計から制作まで行うなど、多方面に才能を発揮している藍坊主のボーカルhozzyは、かなり稀有な存在だと言っていいだろう。そのhozzyにMV制作を勧めたのが、『Sweet Rain 死神の精度』『美女缶』などの映画監督として知られ、現在放送中のドラマ『素敵な選TAXI』でもチーフ監督として非凡な才能を発揮している筧昌也だ。この二人にMV制作に至った経緯やその感想をそれぞれの立場から語ってもらうと、音楽と映像の興味深い類似性や、これからの時代における表現の形が見えてきた。

完成品だけに興味を持つんじゃなくて、作り方もカスタマイズすることで、結果的に自分らしいものができるよね。(筧)

―hozzyさんは先日発表された“夏の銀景”のMVをご自身で制作されて、そのきっかけが筧さんだったそうですね。二人はいつからの仲なんですか?

hozzy:出会いは10年くらい前ですかね。筧さんが監督・脚本を手がけた『美女缶』という作品が、小田原の映画祭で上映されたんですよ。自分たち(藍坊主のメンバー)も小田原出身で、当時リリースした作品のMVを作ってくれたモリカツさんが『美女缶』のカメラマンをやっていたというつながりもあって、俺たちも映画祭に呼んでもらって。

左から:hozzy、筧昌也
左から:hozzy、筧昌也

:確か『美女缶』を流す前に、藍坊主のMVを流していたんだよね。それでトークショーもしようということで、僕とモリカツと藍坊主のみんなでトークをしたんです。それから藍坊主のギターの(田中)ユウイチくんとは付き合いが続いていて。

hozzy:それで2年前に“星霜、誘う”のMVの監督を筧さんにやっていただいたんです。その後もライブ演出用の映像を作っていただいたり、いろいろ関わっていただくなかで、打ち上げにも来ていただくようになり(笑)。

―そこからhozzyさんがMVを作ることになったのは?

:去年の年末に藍坊主のライブを観に行って、打ち上げにも行ったときだよね。

hozzy:そうですね。そこで「監督業って、どんなことやってるんですか?」みたいなことを訊いていたんですけど、「hozzyくんも映像とか作ってみたらいいじゃん」っていう話になって。そのときまで映像を作るという選択肢が頭のなかになかったんですけど、「いまの時代だったら、やろうと思えばできるよ」みたいに簡単な感じで言われて(笑)。

:それは、音楽で使われているPro Tools(音を録音・編集するソフト)と、我々が映像で使っているソフトが、ずっと前から似ていると思っていたんですよ。楽器の数と同じようにアニメーションにもレイヤーがあって、タイムラインがあって、音楽と映像の関係ってめちゃくちゃ似てて。これに芝居が入ると話が変わってくるんですけど、アニメーションなら自分たちの意図で操れるから、hozzyくんが絵を描くことも知っていたし、できるんじゃないかと思ったんですよね。

hozzyが描いたイラスト
hozzyが描いたイラスト

hozzy:プロでやられている監督がそう言うんだったら、やる価値があるんじゃないかなって。これが、あんまり知らない人とか、ただの友達とかから言われたんだったら、多分やらなかったと思うんですけど。

:それをすぐに実行したのがすごいなって思いますよね。1月くらいにメールが来て、もうソフトを買ってたんですよ。

hozzy:その話をした2日後くらいに、After Effects(映像編集やグラフィックス制作用のソフト)の参考書を買って、ソフトも入れてみました。

―完全にゼロから始めたんですね。

hozzy:Photoshopもそのときに一緒に始めましたね。スキャナは家にあったので買う必要はなかったんですけど、いま思うとタブレットで描いたほうが効率よかったのかなと思ったりも(笑)。でも、ちょうど音楽のほうでもアナログなことを実験していた時期で、そこに通じるところがあったんですよね。マイクも作っていた時期(詳しくは後述)だったし。

:本当に凝り性だよね。僕は音楽業界のことはわからないけど、自分でマイクを作るミュージシャンは多いの?

hozzy手作りのマイク
hozzy手作りのマイク

hozzy:マイクはあんまりいないですね。ギターのエフェクターを作る人は多いですけど。

:完成品だけに興味を持つんじゃなくて、作り方もカスタマイズすることで、結果的に自分らしいものができるよね。僕らも同じようなことがあって、映画やドラマは関わるスタッフの人数が多いから、ベルトコンベアで流していくみたいなやり方になりがちなんですよ。「普通はこう撮るよね」とか、「普通はこう進めるよね」とか。そのほうが効率がいいから、現場の人たちは気持ちいいんです。でも、効率のよさばかりに目を向けていると、できあがった作品は普通のものにしかならない。だから監督って存在は大事で。「普通はこうだけど、それじゃ面白くないよね」って、ちょっとだけ面倒なほうに反旗を翻していくんです。音楽も、ボーっとしてたらベルトコンベアでできちゃうでしょ?

hozzy:そうですね。昔だったらプロのエンジニアさんじゃないとできなかったことが、いろんなソフトが安く手に入るようになったことで、誰でもある程度の音楽を作れるようになったじゃないですか。そうなってくると、デジタルを使うにしても、アナログがどうだったのかを踏まえて使えたほうが、より強い作品が作れるんじゃないのかなと思うんです。すごくめんどくさいんですけど、そういうことをちゃんと考えたほうがいいのかなって。

雑さは大事だよね。いまは何でもできちゃうから、きれいなものはつまらない。(筧)

―“夏の銀景”のMVは、曲からイメージしていたものを映像化したんですか?

hozzy:そうですね。一番大事にしたいなと思ったところは、あのくすんでいる色合いで。音もちょっとカサカサした感じで作りたいと思っていたんです。そういう映像みたいなイメージはずっとあったんですよね。


:歌詞を書いたり、曲を作るときって、映像が思い浮かぶの?

hozzy:いつもありますよ。ただ、自分の力不足で、自分以外の人になかなか伝えられない部分がいっぱいあるんです。自分はこういうつもりで作っているけど、「あれ、あんまり反応よくないな」とか(笑)。「この曲は、本当はこういうイメージで、こういう聴き方をしてもらえたらもっと広がっていくのに」っていう想いが、いつもあるんですよね。そのイメージが目に見えたら、より伝わるじゃないですか。耳のほうが相手のイメージに委ねる部分が多いと思うんですけど、もっと明確に視覚表現ができる人には、昔から憧れがあったんです。

―MVのストーリー的には、どういうものを思い描いていたんですか?

hozzy:ストーリーというよりは、すごく漠然としたものなんですけど、色彩感を思い描いてましたね。この時代にあんな発色しない色でずっと動いていくような映像を作りたかったんです。あとはペラペラの紙、キャンパスノートに描いているんですけど、それを貼りつけた雑な感じ。

hozzyがキャンパスノートに描いた、MV内に登場するイラスト
hozzyがキャンパスノートに描いた、MV内に登場するイラスト

:雑さは大事だよね。いまは何でもできちゃうから、きれいなものはつまらない。

hozzy:俺みたいな映像の素人が、そんな偉そうなことは言えないですけど(笑)。

:僕は15年くらい映像を作っているので、普通にきれいなものが嫌になってきてるんですよ。「普通にやったらこうできる」ということくらいわかってるんだけど、あえて引き算して、ここで止めておくみたいな雑さというか、映像に隙を作るんです。最近はそういうことを意図的にやってるんですよね。しかもいまは4Kだ、ハイビジョンだっていう高画質な時代じゃないですか。あれが嫌で仕方なくて。むしろホームビデオとかで映画を作りたい。

右:筧昌也

hozzy:音楽だったら、アナログで録音したいって気持ちと同じですかね。

:うん、同じことだと思う。

―そもそもなんでキャンパスノートに描いたんですか?

hozzy:そっちのほうが素人感が出るかなと思って。

:そこは計算してたんだ!

hozzy:きれいにやろうと思っても、プロには勝てないじゃないですか。だったら汚い方向から攻めて、素人臭さを隠さないほうがいいなと思ったので。

:素晴らしい! 僕も昔アニメーションの仕事をしていたときに、わら半紙に1回印刷して、くしゃくしゃにして、そこからスキャンしたことがあったんですよね。そうするとコンピュータでは出せない味わいが出るから。

―音楽でも1回テープに落とす人とかいますよね。

hozzy:俺もやったことあるな(笑)。音楽もきれいさを求めるなら、デジタルのレコーディングで全部まとめたほうがいいんですけど、確かにあえて音を汚すこともありますね。

hozzy

:でもこのMVの完成版って、だいぶアップデートしたよね。何回か途中段階の映像を見せてもらって、「意見ください」って言われて感想を言ったけど、完成品を見せてもらったら、全体をチューニングしてたんじゃないかと思うんだけど?

hozzy:筧さんのアドバイスを取り入れたんですよ。「もうちょっと背景に色を入れたらいいんじゃない?」って言われたから。最初は真っ暗だったんですけど、ところどころ差し替えて。

:これ、今度発売するアルバムの初回盤に入ってるんだよね? DVDになるとは思ってなかったんですよ。自分の曲を使って習作してるだけだと思ってたから、なんとなく「こうしたほうがいいかな?」っていうくらいしか感想も言ってなくて。

―実際、その過程や完成した作品を見て、プロである筧さんの感想はいかがですか?

:いわゆるプロのアニメーターやデザイナーじゃできない、微妙な手垢感が残ってますよね。あくまでもプロの目から見てなんですけど、それが我々の心に入り込む隙があって、なんか感動するんですよ。僕が作らせてもらった“星霜、誘う”のMVも、3〜4カットしか入れてないんですけど、それはただ目の前で起きていることを撮る、アナログの高揚感が出ればいいなと思っていたからなんです。なるべく計算はしてるけど、最後は偶然光が入ってきたりとか、計算してなかった要素が入って、それが高揚感になる。結局プロも、最後はどこかで偶然を期待しているんですよね。

hozzy:ミラクル的な?

:そうそう。すごい計算するけど、最後の瞬間、こだわっていたことを放棄する。その放棄したことによって得られた何かが感動的だったりするんだよね。ナマモノでしか得られないものってけっこう大事で。だから、hozzyくんの作品も処女作ならではの感動があると思うんだよね。

絵も、映像も、音楽も、共通して雑なんですよ。たとえばこの絵の線も、真っ直ぐには描きたくない。この世界に真っ直ぐなものなんてないじゃないですか。(hozzy)

―ジャケットの話も聞きたいんですけど、12月に出るアルバム『ココーノ』のジャケットはhozzyさんが描いた絵なんですよね。絵はいつから描き始めたんですか?

藍坊主『ココーノ』ジャケット
藍坊主『ココーノ』ジャケット

hozzy作『ココーノ』ジャケット写真の原画
hozzy作『ココーノ』ジャケット写真の原画

hozzy:2006年くらいかな。ジャケットとしては2008年の『フォレストーン』が最初で、それからたびたび自分で描いた絵を使っていて。

―わりと最近なんですね。絵を描くきっかけは何だったんですか?

hozzy:当時のマネージャーさんが、「ちょっと絵を描いてみたら?」って。俺の絵を見たこともないのに(笑)。でも、ちょっと面白そうだし、描いてみたんですよね。

:展覧会で大賞まで獲ったんでしょ?

―今年の『MUSIC ILLUSTRATION AWARDS』ですよね。しかも、他にノミネートされていた人たちは普通のプロっていう。

『MUSIC ILLUSTRATION AWARDS 2014』BEST MUSIC ILLUSTRATOR賞受賞作品の原画
『MUSIC ILLUSTRATION AWARDS 2014』BEST MUSIC ILLUSTRATOR賞受賞作品の原画

:それ、僕が歌のコンテストに出て、1位獲るみたいなもんだよね。めちゃくちゃすごい!

―筧さんも漫画やイラストを描かれていますけど、筧さんから見たhozzyさんの絵の印象は?

:整理されてない勢いがありますよね。絵って、代えがきかないというか、映像はもうちょっと匿名性があると思うんですよ。脳を1回通って、そこから機械(カメラ)も通って、パソコンの編集も入って、いっぱいフィルターが入るから。絵とか、声とか、ダンスとか、スポーツとかって、限りなく身体に近いから、真似しようと思っても真似できない。

筧昌也

―hozzyさんの絵は、らしさがあるというか、性格が出てる感じがしますよね。

hozzy:出てますね。絵もそうですけど、自分で作った映像も、技術の差こそあれ、共通して雑なんですよ(笑)。音楽も、すごく追い込んでいるようで雑さがある。そこはなくしたくない部分なんですよね。たとえばこういう線も、真っ直ぐには描きたくない。この世界に真っ直ぐなものなんてないじゃないですか。

:宮崎駿さんと一緒のこと言ってるね。

hozzy:マジっすか!?

:『崖の上のポニョ』は定規を一切使ってないんだよ。家とかも全部子どもが描くような丸っこさがあるでしょ。だからあの映画って、なんか禍々しいパワーがあるんだよね。あれはストーリーだけじゃなくて、絵から来るものもあると思う。いい意味で、見ていて疲れるもんね。

―hozzyさんの絵からパワーを感じるのは、そういうことも関係あるのかもしれないですね。

hozzy:そう言っていただけると嬉しいです(照)。

最終的に気づいたのが、音質とかよりも、やっぱり曲が一番大事だったなって。(hozzy)

―先ほどもちょっと話が出た、自作のマイクについても聞きたいんですが。

:それすごい興味あるんだよなぁ。(運ばれてきたマイクを見て)うわー、超きれい! かっこいいんだけど! 僕、こういう回路とか萌えるんですよ(笑)。どうやって作ったの?

hozzy:これは安いマイクの部品を全部はずして、外側と基板だけを生かして、新しく回路を作ったんです。この真空管を使いたかったので、そのために全部設計して。

 

―設計からやったんですか!?

hozzy:設計というか、真空管にかける電圧によって、どれだけ音量を増やせるかが変わってくるので、その電圧にするために、抵抗をどれだけにするかとか考えて。ネットで写真とかを見て、中がどうなっているのかを研究したり、いろんな回路図を見たりして、一番シンプルな形を真似して作りました。

―そもそもなんでマイクを作ろうと思ったんですか?

hozzy:ほしい音の出るマイクを手に入れようとすると、高くて買えないからです(笑)。“夏の銀景”は、ちょっと古めかしい要素を入れたかったんですけど、本気でやろうとすると、スタジオも特殊なところじゃないとダメで。うちの事務所にもスタジオはあるんですけど、きれいに録れる最新のものを揃えてあるんですよね。だから、古めかしい音を作るのは大変だなと思って。

hozzy

―マイクを作るほうが大変な気がしますけど(笑)。

hozzy:でも、これからも音楽を作っていくとなると、絶対マイクって必要じゃないですか。だったら自分で理解して作れたほうが、将来的に有利だなと思ったんです。

:その発想がかっこいいな。

―じゃあ、いままで録ってきたものが不満だったとかではなく、今回目指した音を出すには、自分でマイクを作ったほうが手っ取り早かったということですか?

hozzy:そうです。だから、このマイクは“夏の銀景”以外では使ってなくて。

:いわゆる普通の音楽作りに、ちょっとでも抵抗したいってことだよね。

hozzy:これをやったら、もしかしたらすごくいい曲ができるかもしれないとか、そんな期待からですかね。もう10年以上音楽を作っているので、だんだん煮詰まってきたり、新鮮さが失われていったりするんですよ。

:わかる。嫌になるほどわかる。

―このマイクを実際に作って、結果的に満足いくものはできたんですか?

hozzy:できました。それにデータも取れたので、次に作るときに気をつけるべきこともわかったし。ただ、できあがったもの自体はイメージしていたものに近づいたんですけど、結局これまでは自分のエンジニアリングの力が足りないから到達できなかっただけであって、機材自体はいい音出していたなって。それと最終的に気づいたのが、音質とかよりも、やっぱり曲が一番大事だったなっていう(笑)。

:そりゃそうだよね。

hozzy:その作っていた曲が、他のことのおかげで階段を上がったりとか、新しい可能性が見えるかもしれないとか、そういう期待もしながらトライしていたんですけど、曲そのものの強さのほうが大事だったなって。いろいろ失敗もありつつ、いい勉強になりましたね。

自分の専門分野以外の理解力がついてくると、たとえば筧さんとまた仕事をするときに、もっといい話ができたり、より強いものが作れると思うんですよ。(hozzy)

―hozzyさんはミュージシャンでありながら映像や機材も作って、筧さんも映像監督でありながらイラストや小説も書いているわけじゃないですか。それはいまの時代に即しているとか、そういう意識もあってのことなんですか?

hozzy:いまは表現の方法が複合的じゃないですか。音楽には映像がつきものになっているし。音楽を作るのも、映像を作るのも、単純に技術的に簡単になったからっていうのもあるんじゃないですかね。

:パソコンの進化は無視できないと思います。あとは消費者側の感覚も、音楽は音楽、映像は映像って捉えなくなってきてますよね。ゲーム、携帯、SNS、時間をつぶすコンテンツはどんどん増えていて、音楽もある意味時間つぶしだし、映画もテレビも全部そう。かなり細分化しているから、いまは「天下を獲る」みたいなことに意味がなくなっているというか、その概念すらない人たちもいると思うんです。特に僕らより若い世代は、自分たちが好きなことをやって、ある程度食っていければいいみたいな。「さとり世代」っていうんですかね。それは社会の空気を読んでいるんじゃないかと思うんですよね。

hozzy:あと、自分の専門分野以外の理解力がついてくると、たとえば筧さんとまた仕事をするときに、もっといい話ができたり、より強いものが作れると思うんですよ。

:それは大事だよね。

―それは自分でできることは全部自分でやるべきっていうわけではなくて、これからも映像を他の人にも頼むし、自分でやる場合もあるしっていうことですよね。

hozzy:そのときどきによって、どの選択が最良なのかっていうことですね。やっぱり頼れる人が周りにいっぱいいたほうが楽だし、そこはサジ加減だと思います。規模が大きくなれば表現したいことが分散しちゃうし、何でもかんでも自分でやると表現が閉じちゃうし。そこは最近3年ぶりに会った友達に、「あんまり内に行き過ぎないほうがいいよ」って説教されました(笑)。それは確かにそうだと思ったので、開くべきところは開いておかないといけないなと。

MVは音楽が一番栄えればいいので、誰が撮ってもいいと思うんですよ。バンドのことをよく知っていて、センスがある人なら、メンバーのお父さんでもいいと思う。(筧)

―僕が面白いなと思ったのは、プロである筧さんが、ミュージシャンに「自分で映像作ってみたら?」って、自分の仕事を奪うようなことを勧めるっていう。

hozzy:どう考えても奪えないですよ(笑)。

:MVは音楽が一番栄えればいいので、誰が撮ってもいいと思うんですよ。バンドのことをよく知っていて、センスがある人なら、メンバーのお父さんでもいいと思う。何なら音楽のことを一番知ってるのは本人たちだから、本人たちにバランス感覚さえあるなら、本人たちが撮ればいいのになって思いますよ。

―映像の人は、プロに任せろよって思いがちなのかなって、勝手に思っていたんですよね。

:それは器ちっちゃいですね(笑)。別に本人たちがやりたかったらやればいいと思います。

hozzy:逆に言うと、俺らも「このド素人が」って思うのに売れてる曲があったりしますからね。でも、そこは技術の発展だなと思うし、どうしても侵食してくる人はいるんだから、俺がちょっと背伸びして他のことをやっても、別に一緒じゃないかなと。

左から:hozzy、筧昌也

―そこは時代的なものもあるんでしょうね。でも話を聞いていたら、今回ご自身で映像を作られたことで、音楽にもいい影響が出てるのかなと思います。

hozzy:そうですね。そうしたいですね。

―今回お話を聞いて、お二人の今後にもすごく期待が膨らんでいるんですけど、お互いに対して期待していることはありますか?

hozzy:俺は筧さん脚本・監督の映画が見たいなぁ。

:それは「がんばります」としか言い様がない(苦笑)。

hozzy:いまやっているドラマの『素敵な選TAXI』も、脚本はバカリズムさんじゃないですか。それもいいけど、また筧さん脚本の映画を見てみたいな。

:でも、最近はいろんな人と組んでやっているから、そろそろ全部自分でやったら変なものができるかも。自分でも気づかなかった、溜まってる何かが出ちゃったりとか。

hozzy:楽しみにしてます!

:僕は作詞作曲はもちろん、マイクとかもhozzyくん仕様の曲だけを集めたアルバムが聴きたいな。おそらくこだわり120%みたいなものを定期的にやっていくわけじゃないですか。それを集めたベスト・オブ・ベストみたいなものを聴いてみたいなと思いました。

hozzy:俺もがんばってみますとしか……(苦笑)。でも、音楽をよりよく聴いてもらえる方法は、この先もずっと模索していきたいと思っているし、パッションだけはあるので、期待してください!

リリース情報
藍坊主
『ココーノ』初回限定盤(2CD+DVD)

2014年12月10日(水)発売
価格:3,888円(税込)
TFCC-86495

[DISC1]
1. バタフライ
2. ネガティブフィードバック
3. 春の覚書
4. 賢者の忘れ物
5. ラブミーテンダー
6. あなたと空と星と夜明け
7. 向日葵
8. エチカ
9. 鬼灯
10. チョコレート
11. 夏の銀景
12. 靄がかかる街
13. 星霜、誘う
[DISC2]
1. 冒険風
2. myself
3. ベルガモット
4. Lumo
5. そらみるたまご
6. コンセント
7. オセロ
8. スタンドバイミー
9. クラゲ
10. 花のなはなの花
11. ワンダーランドのワンダーソング
12. ブルース
13. タイムバッファロウ
14. 風の国と地上絵
15. She is the beautiful
16. オーケストラ
[DVD]
1. 星霜、誘う
2. 青空
3. 宇宙が広がるスピードで
4. 虫の勾配
5. 向日葵
6. 夏の銀景

藍坊主
『ココーノ』通常盤(CD)

2014年12月10日(水)発売
価格:3,024円(税込)
TFCC-86496

1. バタフライ
2. ネガティブフィードバック
3. 春の覚書
4. 賢者の忘れ物
5. ラブミーテンダー
6. あなたと空と星と夜明け
7. 向日葵
8. エチカ
9. 鬼灯
10. チョコレート
11. 夏の銀景
12. 靄がかかる街
13. 星霜、誘う

イベント情報
藍坊主
『aobozu TOUR 2015 ~時計仕掛けのミシン~』

2015年1月16日(金)
会場:千葉県 LOOK

2015年1月18日(日)
会場:埼玉県 HEAVEN'S ROCK 熊谷 VJ-1

2015年1月24日(土)
会場:大阪府 BIGCAT

2015年1月25日(日)
会場:愛知県 名古屋 CLUB QUATTRO

2015年1月31日(土)
会場:長野県 ALECX

2015年2月1日(日)
会場:新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE

2015年2月7日(土)
会場:岡山県 IMAGE

2015年2月8日(日)
会場:広島県 Cave-Be

2015年2月11日(水・祝)
会場:福岡県 DRUM Be-1

2015年2月14日(土)
会場:高知県 X-pt

2015年2月20日(金)
会場:宮城県 仙台 CLUB JUNK BOX

2015年2月22日(日)
会場:北海道 札幌 cube garden

番組情報
『素敵な選TAXI』
『素敵な選TAXI』
プロフィール
藍坊主 (あおぼうず)

hozzy(Vo)、藤森真一(Ba)、渡辺拓郎(Dr)、田中ユウイチ(Gt)による、神奈川県小田原市出身の4人組ロックバンド。2003年2月12日、インディーズデビューアルバム『藍坊主』をリリース。その後、マキシシングル『雫』『空』を2か月連続でリリースしインディーズチャート上位に次々ランクイン。2004年5月にアルバム『ヒロシゲブルー』でメジャー進出。その後もフェスへの出演や、自主企画イベントを行うなど勢力的に活動を続け、 2011年5月には日本武道館にて「藍空大音楽祭 ~the very best of aobozu~」を開催し大成功に収めた。秀逸なメロディーと多くの人に共感される身近なテーマを題材にした歌詞、そしてライブを積み重ねることで身に付けた確かな演奏力と透明感のあるボーカルが魅力なバンド。

筧昌也(かけひ まさや)

映像ディレクター、イラストレーター。1977年東京生。大学卒業後、企業VPの制作会社に入社。主にグラフィック映像を制作する。退社後、フリーディレクターとして活動。2004年、自主映画『美女缶』が劇場公開。05年には『世にも奇妙な物語 春の特別編』にて妻夫木聡を主演に迎えセルフリメイク。連続ドラマ『ロス:タイム:ライフ』(08年2月~フジテレビ)では原案、チーフ監督、脚本を務める。同年春、初の長編映画『Sweet Rain 死神の精度』(主演:金城武)が劇場公開。その後、連続ドラマ『死神くん』(2014年、大野智主演)、『素敵な選TAXI』(2014年、竹野内豊:主演、バカリズム:脚本)のチーフ監督などを歴任。藍坊主「星霜、誘う」、SUPER★GiRLS「BELIEVE IN LOVE」など、PVも手掛ける。

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