エレ片10周年&今立、電撃結婚おめでとう! 国技館ライブを熱弁

エレキコミックやついいちろう&今立進とラーメンズの片桐仁によるユニット「エレ片」が、2016年12月28日に『エレ片IN両国国技館』を開催する。今立進の公開結婚式も行なわれるこの公演は、TBSラジオ『JUNKサタデー エレ片のコント太郎』が10周年を迎えるのを記念して決まったものだ。

エレキコミックで年に1回、エレ片で年に1回、つまりやついいちろうと今立進は年に2回、コントライブのツアーを行なっている。2009年のツアーを最後に活動休止状態にあるラーメンズも、同じくテレビよりもライブの場・ツアーの場を主戦場にしたユニットだ。

まずは「劇場からテレビ」、テレビに進出できたら「ネタからトーク」、そして上がりは「司会」。つまり、売れれば売れるほどネタをやらなくなる、それが成功とされるのが今のお笑い芸人の正道だし、さまぁ~ずなどのように、テレビで確固たるポジションを築いても定期的にライブをやり続ける存在もいるが、エレキコミックやラーメンズみたいなやり方で、テレビでも劇場でも営業でもない場所で活動基盤を作っている存在は、それこそイッセー尾形くらいしか先人がいないのではないか。両国国技館のこと、今立進の結婚式のことに加え、そのようなエレ片のスタンスそのものについてもじっくり訊いた。

結婚の情報が一切漏れなくて、お客さんのことが誇らしかったです。(今立)

―まず、両国国技館が発表になった時は、まさか今立さんの結婚式という大ネタがあるとは知らなくてですね。

今立:誰しも予想してないですよね。プロポーズが失敗する可能性もありましたから。

左から:やついいちろう、今立進、片桐仁
左から:やついいちろう、今立進、片桐仁

―エレキコミックのライブ『金星!!』の幕間で流れた映像──今立さんに彼女ができたと知ったやついさんが「彼女にプロポーズしろ」とミッションを課す→今立さんが彼女と食事に行ってプロポーズするところを隠しカメラで撮影し、やついさんと片桐さんでそれを見る→プロポーズしてOKをもらう→やついさんの提案で、両国国技館で結婚式をすることになる、という。今立さん、この企画を断るっていうのはなかったんですか?

今立:それは考えなかったですね。むしろ、これぐらい逃げられない状況に追い込まれないと結婚しないな、っていうのもあったんで。

片桐:過去の自分と照らし合わせると?

今立:うん。「来年ぐらいだったらいいかなあ」とか、そういうふうに先延ばしにしちゃうタイプなので、「よし、これを機に腹を決めよう」と思ったんです。

―で、みなさんにそれを見ていただこうと。

今立:そうですね。まあ、そういう人生なので。ネタにできるものはした方がいいな、という感じですかね。

左から:片桐仁、今立進、やついいちろう

やつい:何年ものフリがありますからね。毎回、幕間の映像で結婚相手を探す企画をやっていたにもかかわらず、彼女ができたのに言わないっていうのが解せない。前回、お見合いサイトに登録して相手を探す企画をやったのに、見つかった途端にダンマリはダメですよね?

今立:お見合いサイトで相手が見つかったわけじゃないから。

やつい:こっちに仁義を通してもらわないと。

片桐:仁義ってなんだよ?(笑)

―東京の7公演のあとに、愛知、大阪、福岡でもライブがあったじゃないですか。お客さんに口止めしていたとはいえ、全公演が終わるまで本当に一切情報が漏れなかったですよね。お客さん、偉いなあと思って。

今立:ねえ。お客さんのことが誇らしかったです。

『エレ片IN両国国技館』メインビジュアル
『エレ片IN両国国技館』メインビジュアル

―Hi-STANDARD、16年ぶりのニューシングルが出ることが、店頭にCDが並ぶまで一切漏れなかったじゃないですか。あれに匹敵するいい話だなと。

片桐:すごいのと横並びですね(笑)。

―情報解禁直後の『エレ片のコント太郎』(TBSラジオ)での、片桐さんのはしゃぎっぷり、すごかったですよね。今立さんに質問しまくりで。

片桐:質問があふれてきちゃってね。

今立:質問の方が追い越していきましたからね(笑)。「まだ答え終わってないよ!」っていう。

やつい:質問を言いたかっただけなんだよね(笑)。

片桐:いや、僕はほんと普通に、どうやって出会ったとかそういう話を聞きたかったんだけど、「破綻の相が出てる」って話から始まっちゃったから(笑)。

片桐仁

―その話、ラジオを聴いていない方のために、リピートお願いします。

今立:ライブの最終公演の福岡、アフタートークで「僕と彼女の相性を見てもらいましょう」ということになり、ゲッターズ飯田くんに占ってもらったんです。そしたら飯田くんが長考を始めて。

やつい:すっごい空気でしたよ。ノート見ながらずっと黙ってるんですよ。そこから「これは……本当に言っていいんですか?」って。フリっぽいじゃないですか、それ。そう言っといて「最高です!」みたいな。

今立:俺もちょっとそれを期待してたんですけど、「破綻の相が出てますね、彼女に」と言われ……。

片桐:お客さん、どんな顔したらいいんだって感じだったよね。

今立:シーン……って。でも「それ、あるかもな」という感じの子ではあるんですよ。その占いだと、何か築き上げたことを1回壊しちゃう人生らしいんです。たとえば、何年も勤めていた会社をいきなりやめちゃうとか、結婚するって言ったのにやめちゃうとか。ただ、人生で1回それを済ませていれば、今後は大丈夫らしくて。

今立進

―ご本人にもう済ませたか訊いてみました?

今立:本人は「そんなもん何回もあるよ」と言っていましたけど……何回もあるのもどうだろう? と思って(笑)。だからほんと、結婚式は当日までどうなるかわからないです。

片桐:本当はベタにやりたいけどね。結婚式、いいもんだから!

やつい:「結婚式はいいもんだ」って、言ってることが親戚のおじさんなんだよ!

今立:片桐さんは結婚式すごく好きなんだよ。

片桐:お笑い的に何か起こるのはいいけど、ほんとに破談はちょっとねえ。

やつい:破談を笑いにするのは、結構大変だよ?

今立:腕が問われるよね。

やつい:破談ってなった瞬間に、スッてポコチン出すぐらいしないと、どうしようもないよね(笑)。でもほんと、当日、来ないのだけは勘弁してほしい。会場に来てから「やっぱりやめます」はいいけど。

やついいちろう

今立:そうだね。

やつい:なので、二の矢三の矢を考えとかないと。彼女が来なかった場合の、2人目の花嫁を……。

今立:2人目の花嫁ってなんだよ!

ほんとにありえます、両国国技館で破談。(やつい)

―ラジオで、彼女が知人の結婚式にタップシューズ履いて行っちゃったという話をされていましたが、そのほかにもエキセントリックなエピソードのある方なんですか?

やつい:あれあるじゃん、「肉を本にはさみ事件」。

今立:ああ。好きな食べ物は最後に食べたいという意識があるらしくて、部屋に食べ物を隠すんです。それでピザの上に乗ってる肉の塊を、あとで食べようと思って部屋に点在させるんですけど、それを忘れて放置するんですよ。

片桐:もうそれゴキブリ来るよ、ゴキブリ。

左から:やついいちろう、片桐仁、今立進

やつい:だってすげえ臭かったんだろ?

今立:そうそう、臭いと思ったら肉が腐ってて。でも捨てると「あとで食べようと思ったのに!」って怒るんです。

やつい:マジでおかしいよ。食べ物は腐るって感覚がないよね?

―あのー、それは今立さん側が、結婚を躊躇する十分な理由になると思うんですけれども。

今立:いや、俺は全然ゴーの理由ですよ! おもしろいなあっていう方が勝っちゃうんですよね。

今立進

片桐:ツッコミだから、ボケの彼女の方がいいんですね。

やつい:ふたりの関係がいい時はおもしろさが勝つよね。芸人としては、エピソードがずっと生まれるわけだもんね。まあでも、ダメだったら離婚すりゃいいだけだよ。っていうか、離婚してほしいと思ってます(笑)。そしたらもう1回ライブでネタにできるので。

今立:いやいや(笑)。今のところ笑いは絶えないですけど、どこかで限界に達してしまうかもしれませんね(笑)。

やつい:だからほんとにありえます、両国国技館で破談。彼女が「来ない方がおもしろいんじゃないか」と勝手に思って来ない、みたいな。

今立:それありそうだよなあ。だから「それはサムいよ?」って何度も言っておきます。「せめて来てからだよ?」と。

片桐:サムいっていうか……やめてほしいなあ。

片桐仁

今立:(笑)。ひとりだけ、すごく真剣に考えてくれてる人が。

片桐:今立もほら、離婚とか言ってるけど──。

今立:わかってるわかってる、これ取材だから。

片桐:離婚とかしたら、それからまた結婚できるかわからないよ? 人はひとりでは生きていけないもんだからさ。伴侶はいた方がいいよ!

今立:わかるわかる。

―すみません、やついくんが死人のような顔になってるんですけど(笑)。

やついいちろう

やつい:いや、片桐くんはどういうつもりでしゃべってんのかな、サービストークしねえなあ、と思って。ただただ普通のことを言ってる。

片桐:家族、大事よ? 家族はさあ──。

今立:わかってるわかってる!

絶対に近い将来呼ばれなくなるサイクルで活動し続けることに未来が見えなくて。(やつい)

―とはいえ、武道館や国技館クラスでワンマンをやった芸人さんって、松本人志さんと千原ジュニアさんぐらいしかいないと思うんですけれども。あと、「歌手として」の方が大きかったですが、ザ・ぼんち。

やつい:ああ、そうかもしれないですね。もともと僕らのコントライブは結構な集客量なのに、それが可視化されていないんです。全公演を合わせると1万人弱の集客がある。それを毎年やっていても、みんな何も言わないじゃないですか?

だから、もっと可視化させたいと思ったのが、両国国技館に決めた最初の理由です。「今までもこれぐらい来てたよ?」っていう。それをわかりやすく見せるにはどうすればいいかと考えると、大きなところでやるしかない。

やついいちろう

―最近地上波での仕事はあまり多くないけど、ラジオのレギュラーがあって、毎年エレキコミックとエレ片でツアーやって、それぞれ1万人近くのお客を集められる。テレビと劇場と営業で食っていくのではない、芸人のオルタナティブなサバイブのしかたというか。

やつい:でも昔から、営業や学祭に呼んでもらったりしていたけど、こんな、絶対に近い将来呼ばれなくなるサイクルでやり続けることに、全然未来が見えなくて。だったら自分から地方に行けた方がいいし、自分で仕事を作る分には、やる気がなくならない限りは続くじゃないですか。人の好き嫌いで自分の仕事が減ったり増えたりするのはイヤだなと思ったのが今の活動スタイルの発端ですね。

でも、僕らがやっているラジオがなくなってしまえば、それもできなくなるから、あくまでもメディアの力を借りているっていうのはあって。自分たちだけでやれるとはまったく思っていないです。たまたまラジオが、僕がやりたいこととすごく相性がよかった。

―でも、営業や劇場だと、自分たちのお客がいなくても成立するけど、ワンマンのコントライブだと自分たちのお客だけで埋めなきゃいけないじゃないですか。

今立:そうなんですよね。だからエレキコミックとしてもエレ片としても、一からそこまでたどり着くには時間がかかりました。

今立進

やつい:それはまあ、難しいところではありますけどね。今もまだその途上です。部分的にはうまくいっているし、部分的にはうまくいっていないし。やっぱり、特に地方へ行けば行くほど、価値観がテレビにあると思うんです。「あ、テレビ出てる人が来んの? じゃあ見に行こう」って話になるけど、テレビに出ていないと話題にも上ってこなくなっちゃうから、難しいんですよね。

両国国技館は将来的に「あれを見られてよかったね」というライブになると思う。(やつい)

―両国国技館、何をやるのか教えていただけますか。

今立:まず、私の結婚式がありまして──。

やつい:我々がやってきたラジオが10周年なので、それをふり返る映像やトークがあったり。あと、僕らがやっている女装アイドルユニット危険日チャレンジガールズ!とNegiccoがコラボした新曲が発表になります。

―盛りだくさんですね。

やつい:それから危険日チャレンジガールズ!に新メンバーが加入します。メンバーはライブ当日に発表します。

今立:正式加入です。4人になります。

やつい:その人との新曲もあるんですよ。それから、レキシと銀杏BOYZに出てもらうんですけど、池ちゃん(池田貴史)がコントをやりたいって言うので、レキシとエレ片で音ネタ的なコントをやるつもりです。せっかくなので歌も歌ってもらいたいと思っています。

―ミュージシャンとネタもやるんですね。

やつい:そうです。銀杏BOYZの“キラキラいいにおい”が、ずっと僕らのラジオのエンディングテーマだったので、峯田(和伸)くんにももちろん歌ってもらおうと思ってるんですけど、せっかくだから一緒にネタもやれたらいいなって。Negiccoともやりたいですね。

今立:あと客入れから豪華なんですよ。

やつい:そう。FPMさんが客入れDJ。ラジオのオープニングで、ずっとFPMさんの曲を使っていたので同じように始めたいなと。あと、大槻ケンヂさんとトークとか……っていうのは全部、結婚式の話がまったくない時に考えていた企画なんです。結婚式が突然入ったので、それをどうしようかなあと思ってます(笑)。

―楽しみですね。最後にそれぞれ両国国技館に向けて一言ずつお願いします。

やつい:おそらくもう二度とやらないです。「あの時あれ行ったんだよ」っていうのがうらやましかったりするイベントってあるじゃないですか? 『フジロック』の1回目とか、「ウドーのあのフェス行ってたの?」とか。

やついいちろう

―『フジロック』の1回目は台風直撃ですし、『UDO MUSIC FESTIVAL』は動員数が厳しかったと思うんですけど(笑)。

今立:でも行った人の話が聞きたいイベントだよね。

やつい:うん。ああいうのって、あとでむっちゃ羨ましかったりするじゃないですか。ビートルズの武道館とかね。「え、行ったんだ? いいなあ」って。両国国技館は、将来的に「あれを見られてよかったね」というライブになると思いますので、ぜひ未来の自分のためにも来ていただきたいです。

片桐:『エレ片のコント太郎』10周年と、今立の結婚というお祝いなので、来てほしいですよね。

片桐仁

やつい:ふたつのお祝いだもんね。

片桐:あと、両国国技館に行ったことがない人にとっては、社会科見学として両国国技館に入れるというありがたみがあるので。だって、相撲だったらもっと高いでしょ?

やつい:僕らのは6500円で入れるからね。

片桐:でしょ? そういう意味で言ったら、ほんと、来る理由しかない! (やついと今立に)どうですかね?

左から:やついいちろう、片桐仁、今立進

―やついさんがまた死人顔に(笑)。

やつい:いや、ほんとにそう思ってんのかなあ? と思って。

片桐:思ってるよ! いちばんは今立のお祝い、あと10周年のお祝い。『エレ片』リスナーにはほんとに、番組を終わらせたくないんだったら、来てもらわないと困る!

今立:脅迫だよ。

やつい:お祝いと脅し。

片桐:ほんとに、1回も『エレ片』のイベントに来たことがない、ラジオはずっと聴いてるけど1円も払ったことがない人にも──。

やつい:そういうものだから、ラジオって。1円も払わなくていいものだから!

片桐:1円も払ってない、ゼロ円サポーターのみなさんにも──。

今立:言い方が悪いんだよ! でもほんとに当日まで、何があるのか僕にもわかりませんから。一緒にその目撃者になっていただきたいと思います。

左から:やついいちろう、今立進、片桐仁

イベント情報
『エレ片IN両国国技館』

2016年12月28日(水)
会場:東京都 両国国技館
出演:
片桐仁(ラーメンズ)
やついいちろう(エレキコミック)
今立進(エレキコミック)
ゲスト:
Negicco
大槻ケンヂ
銀杏BOYZ
池田貴史(レキシ)
田中知之(FPM)
ほか
料金:アリーナ7,500円 升席7,200円 2階席6,500円 4名ボックス席28,000円 5名ボックス席35,000円

プロフィール
エレ片
エレ片 (えれかた)

エレキコミックのやついいちろう、今立進、ラーメンズの片桐仁からなるお笑いユニット。2006年から放送しているラジオ番組『JUNKサタデー エレ片のコント太郎』(TBSラジオ)を放送、ライブ活動も精力的に行なう。『JUNKサタデー エレ片のコント太郎』の放送10周年を記念して2016年12月28日に両国国技館にて『エレ片IN両国国技館』を開催する。

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