TikTokで学ぶ——「エンタメを通した学びの場」としてプラットフォームを活用するスタイルは、いまや当たり前になりつつある。
情報があふれる現代、「動画」という形式は、学びへの心理的ハードルを大きく下げ、人々の知的好奇心を呼び起こす新たな入口となり始めている。エンタメの海のなかで知的な気づきを届けるクリエイターたちは、いま何を考え、どんな未来を見据えているのか?
2025年、エンタメを通して学びを届けることに挑戦している3人のクリエイターが活躍した。それが、「縦型授業」を届けるあきとんとん、小説を紹介し若年層をはじめ幅広い世代へ読書をうながす紙上健吾、そして、大人の教養心を刺激する「美術館が2割面白くなる解説」で知られる井上響。
「学び」というカテゴリーを切り拓く3人のフロントランナーに、発信の原点からショート動画がもたらした人生の変化、そしてその先に広がる未来について聞いた。
「10本投稿してダメならやめよう」がやりがいに変わった
—そもそも、なぜ「学び」のコンテンツを発信しようと考えたのでしょうか。
あきとんとん:大学生の頃に個別指導塾でアルバイトをしていて、教え子から「ほかの科目も受けたい」とお願いされたんです。
でも、受講科目を増やせば当然、ご家庭の金銭的な負担も大きくなります。かといって、塾の外で僕が個人的に教えるわけにもいかない。そこで思いついたのが、授業を動画にして、いつでも誰でも無料で観られるようにすることでした。次第に全国から反響をいただくようになり、「これはきちんと向き合うべきだな」と感じて力を入れるようになりました。
—健吾さんはもともと小説を読むのが趣味だったそうですね。なぜTikTokで発信しようと考えたのでしょうか。
紙上健吾(以下、健吾):正直に言うと、ほぼ消去法で決めたんです。僕がTikTokを始めたのは、大学4年の11月。小学3年生の頃から打ち込んでいた野球から離れたタイミングでした。
その少し前から映像編集の仕事を請け負っていたこともあり、自分でも何か発信してみようと考えたんです。そこでテーマの候補として挙がったのが、長く続けてきた野球か、趣味の読書でした。ただ、野球の世界は広く、技術的にも上には上がいくらでもいる。一方で、小説なら自分なりの視点で魅力を伝えられると考え、後者を選びました。
けんご📚小説紹介【紙上健吾】 / @kengo_book1998
年生まれ、福岡県出身。TikTokやSNSで小説の紹介動画を投稿する動画クリエイター。短尺で的確に小説の魅力を伝える動画が話題を呼び、幅広い年齢層から絶大な支持を集めている。紹介後に重版がかかる書籍も多数。著書に『けんごの小説紹介 読書の沼に引きずり込む88冊』(2024年)など。TikTokが世界の注目クリエイター50組を紹介する「The Discover List 2026」の、「教育(学び)系コンテンツを通じて気づきを与えるクリエイター(Educators)」カテゴリーに日本から唯一選出された。
健吾:そのときは「10本投稿してダメならやめよう」くらいの軽い気持ちだったのですが、いざ始めてみると想像以上の反響があったんです。特に読書離れが著しいと言われている若年層を中心に届いたことがすごく嬉しくて。自分の動画が若い世代と物語をつなぐ「架け橋」になっている。そう感じたことが原動力になりました。
—「美術館が2割面白くなる解説」を発信されている井上さんは、東京大学で美術史を学ばれていたそうですね。どのような経緯で動画発信にたどり着いたのでしょうか。
井上響(以下、井上):社会人として数年働き、仕事に少し余裕が出てきた時期に、ふとTikTokを見たんです。そのとき、美術系のコンテンツがあまり多くないことに気づきました。「だったら自分で作ってみようかな」と。
投稿を始めると、3本目の動画が10万回ほど再生されて。「こんなに需要があるんだ」という驚きと同時に、自分の発信を楽しんでくれたり、役に立つと感じてくれたりする人がいることに手応えを感じて、本格的に発信していくことにしました。
「TikTokをやるなら、TikTok Awards Japanの受賞は目指して当然」という思いがあった
—あきとんとんさんは『「TikTok Awards Japan」 2025』で「Learning Creator of the Year」を受賞されました。言わば、2025年の「TikTokの顔」の一人に選ばれたわけですが、率直な感想はいかがですか?
あきとんとん:「当たり前だろ!」という気持ちでした(笑)。僕が一番このアワードに対して強い思いを持っていた自信がありましたから。それもあって「やっと取れた」というより、「取りにいって取った」という感覚に近いかもしれません。
受賞したいまは、単に個人として発信しているというより、「学び」というジャンル全体を背負っているような感覚があります。一気に責任が乗ってきたな、と。これからは動画の質も、活動の結果もより厳しく見られると思っています。書籍を何十万部と売るとか、他メディアに積極的に進出するとか。そういう誰の目にもわかる成果を出すことで、「あきとんとんの受賞をきっかけに『学び』というカテゴリーの可能性が広がった」と実感してもらえるようにしたくて。そうすれば、ほかのクリエイターたちを鼓舞することができると思うんです。
—『TikTok Awards Japan』に対して、そこまで強い思いを持っているのはなぜですか?
あきとんとん:単純に、ものすごく負けず嫌いなんですよ。目立ちたいし、やるからには一番を取りたい。
僕だったら、野球をやるなら甲子園を目指すし、勉強するなら東大を目指す。TikTokも同様で、アワードという明確な目標があるなら受賞を目指す。そんな感覚なんです。ただ、その価値観をほかのクリエイターにも押しつけがちなのが、僕の厄介なところかもしれません(笑)。健吾にも圧力をかけましたから。
健吾:本当にありがたいことです(笑)。正直に言うと、出版業界のなかではかなり評価していただいていたので、どこかで満足してる自分もいたんです。でも、それはあくまで業界のなかでの評価なんですよね。あきとんとんの姿を見て、「自分のジャンルの外でどれだけ戦えるか」にもっとこだわらなければいけないと感じるようになりました。
—健吾さんも『TikTokトレンド大賞2025』ではTikTokでムーブメントを生み出したハッシュタグを表彰する「ハッシュタグ部門賞」を受賞されています。
健吾:「大人の学び直し」というテーマを代表して受賞しました。このハッシュタグがTikTokで注目されたことは、「学び」コンテンツの拡大を証明していますよね。
ただこれは決して僕一人の成果ではありません。ここにいるあきとんとんや井上さんをはじめ、多くの学び系クリエイターが活動しているからこそ、評価につながったのだと思います。これからさらに学びの領域が広がっていけば嬉しいです。みんなでこのジャンルを大きくしていきたいですね。
—井上さんは、『TikTok上半期トレンド大賞2025』で「特別賞」を受賞されています。ご自身の動画がトレンドとして評価されたことについて、どのように受け止めていますか。
井上:正直、とても驚きました。動画の再生数は伸びていたものの、「いったい誰が見ているんだろう」という感覚のまま続けていたんです。日常生活で声をかけられることもほとんどなかったので、想像以上に多くの方に届いていたんだと初めて実感しました。自分の発信が社会とつながっていると感じられるようになったのは大きな変化です。もう趣味の延長でなく、「誰かに届いている」という手応えをもちながら発信できます。
学び動画とミステリー小説の意外な共通点とは?「謎を積み上げ、一気に回収する」
—先ほどおっしゃっていたように、井上さんが発信を始めた頃は、動画で美術について発信している人は少なかったそうですね。当時は「TikTokと美術」というかけ合わせはイメージしにくかったと思うのですが、美術を面白く見せるために、どのように工夫されてきたのでしょうか?
井上:これは動画作りの「型」の話だと思っています。「これ知ってる?」「じつは……」といったフックを投げられると、人はどうしても気になってしまう。入口からミステリー小説のように謎を積み上げ、最後に一気に回収する。この構造自体は、ジャンルを問わず普遍的なものです。
僕はその型に、美術という題材を載せているだけなんです。ただ、最後の「面白い」「感動した」という部分だけはロジックでは説明しきれなくて。途中までは理詰めで組み立てて、最後は直感で勝負する。その二刀流でやっている感覚ですね。
—あきとんとんさんは、受験生をはじめとした学生からの反響も大きいですよね。特に学生時代は、勉強が「競争」や「プレッシャー」と結びつきがちで必ずしも楽しいものではない側面もあると思います。ご自身の発信を通じて、視聴者の「学ぶこと」に対する意識や行動が変わったと感じる瞬間はありますか?
あきとんとん:「勉強が楽しい」「モチベーションになった」という声は本当に多いですね。受験シーズンには、合格報告も毎日のように届きます。意外だったのは、保護者の方からの反響です。受験生と一緒に動画を見て学んでくれているらしくて。家族団らんのきっかけになれているのは、純粋にうれしいです。
あと、最近は視聴者から質問が増えたことも大きな変化だと感じています。大人になるほど「知っていて当然」という空気があって質問しづらくなりますが、疑問を持てること自体が素晴らしい才能だと思うんです。だから、僕の動画をきっかけに「じゃあこれは?」とコメント欄でさらに議論が深まっていく空気感は、すごくいいなと思っています。
—健吾さんの動画をきっかけに、これまで読書に馴染みのなかった層が本を読み始めるきっかけが生まれていますが、実際に手応えを感じたエピソードや反響はありますか?
健吾:リアルな手応えを感じるのは、イベントや講演会の場ですね。先日も講演会に100人近い若者が集まってくれて、その光景には本当に驚きました。
特に印象的だったのは、サイン会で「最初(5年前)の投稿からずっと見ています」と声をかけてもらったことです。ずっと僕の発信を追いかけ続けてくれている方がいる。その言葉には深く感動しましたし、「もっと頑張らないと」と背筋が伸びる思いでした。
潜在的な「知りたい」欲求に訴える。ポイントは、エンタメのなかに学びを溶け込ませること
—みなさんは「学び」というカテゴリーの認知度が上がっていると実感することはありますか?
あきとんとん:まず感じるのは、「学び」について発信するクリエイターが着実に増えてきたということですね。ここにいる健吾や井上さんのように、それぞれの分野で発信力のあるTikTokクリエイターが出てきたことで、ある種の転換点を超えたのかなと。
僕はこれまで、TikTokにも教育コンテンツがあることを世間に浸透させるために、あえて「縦型授業」という言葉を掲げて発信を続けてきました。加えて「TikTokでも生計を立てられる」という姿を自ら示してきたことも、クリエイターの増加に寄与したのではないかと自負しています。
それから、TikTokへの社会の眼差しも、ここ数年で大きく変わりました。以前であれば、先生やPTAから警戒される空気がありましたが、いまは学校行事や講演会に呼んでいただく機会も増えています。
健吾:僕も学校関連のイベントに参加する機会が増えました。それだけでなく、文部科学省からお声がけいただいたこともあって。そうした公的な場に呼んでいただけるのは、僕たちの発信するコンテンツに価値があると認められた証拠なのかなと思います。
井上:僕も、視聴者層の変化は強く感じています。アナリティクスを見ると、25歳から55歳くらいの方が全体の8割を占めていて、いわゆる「大人」の層がとても楽しんでくださっているんです。以前のTikTokは若者向けというイメージが強かったと思いますが、いまは大人も腰を据えて楽しめるプラットフォームへと変化していると実感しています。
—「学び」に関するコンテンツがここまで広がっているのは、なぜだと思いますか?
健吾:潜在的に眠っている「知りたい」という欲求を呼び起こしてくれるのかなと思います。単に時間を消費するのではなく「自分のなかに何かが残る」という感覚が、視聴者のニーズに合致したのかなと。
あきとんとん:多くの人は「賢くなりたい」「学んで人生をもっと豊かにしたい」という欲求を持っているんだと思います。
学びコンテンツの面白さは、新しい知識を得るだけでなく、すでにある知識を使う楽しさにもあります。中学生向けの内容を、高校生が「それ知ってる!」とクイズ感覚で楽しんだり、「自分ならもっとこう説明するな」と教える側の視点で眺めたり。「新しく学ぶ人」と「知識を確認して楽しむ人」、その両方が共存できる構造になっているんですよね。「そういえば習ったな」「言われてみれば気になる」といった、自分のなかにある知識を刺激して広げてくれる動画は、特に広がりやすいと感じています。
井上:大人でも、何かひとつ語れるテーマが増えるだけで少し誇らしい気持ちになりますよね。肩の力を抜いて楽しみながら、日常が少し豊かになる知識に触れられる。動画で教養を楽しむ土壌が、この数年で確実に育ってきたと感じています。
—学びを届ける手段はさまざまにありますが、TikTokだからこそできることは何だと思いますか?
井上:やはり第一には「短い時間で届けられること」ですね。どれだけ鮮やかな起承転結を作って楽しませられるかが、クリエイターの腕の見せどころだと思っています。
健吾:TikTokは、検索の手間を介さずおすすめで届くのが特徴ですよね。もともと小説に興味がなかった層にまで情報が届くのは、この仕組みのおかげです。
しかも、本を読んだ視聴者がさらに周囲へ広めるという口コミの連鎖も生まれる。視聴者が消費者であり発信者にもなる構造こそ、従来のメディアにはなかった強みです。それを意識して動画を制作できるかが鍵のような気がします。
あきとんとん:多くの人は「勉強するぞ」と構えてTikTokを開くわけではないんですよね。遊びや休憩の延長で見ていることもある。その時間に、違和感なく学びを届けられるかが重要だと思っています。だからこそ、学びのなかにエンタメを溶け込ませるのではなく、エンタメのなかに学びを溶け込ませることを意識しています。
イメージとしては、「物知りな近所のお兄さん」みたいな存在ですね。「この人と遊んでたら、なんかちょっと賢くなるな」っていう(笑)。昔のアニメに出てくる、公園でやたらためになる話をしてくれるおじいちゃんみたいな、ああいう立ち位置でいたいなと思っています。
フォロワーが少なくても動画の質で評価してもらえる。TikTokの持つ可能性
—いまはさまざまなプラットフォームでショート動画を投稿できるようになっています。そのなかで「TikTokだからこそ」と言える特徴は何だと思いますか?
あきとんとん:個人的に魅力を感じているのは、ゼロからイチを生み出せることですね。
いま、世の中の流行の多くは、TikTokから始まっていると思うんですよ。TikTokで話題になったものがほかのSNSへ広がり、テレビに取り上げられて一般化していく。そんなふうにトレンドを生み出すポテンシャルがあるのがTikTokだと思っています。
健吾:あと、TikTokは投稿のハードルが低い気がします。匿名でもいいし、軽いテンションで始められる。その気軽さが、新しい挑戦を生みやすくしているんだと思います。
あきとんとん:たしかに、その手軽さがあるからこそ始められる人も多いですよね。最初から「天下を取るぞ!」なんて意気込んでる人ばかりじゃない。なんとなく投稿してみたらバズって、そこから本腰を入れるっていう流れはよく聞きます。
井上:加えて大きいのは、動画1本単位で評価されるフェアさではないでしょうか。フォロワーが少なくても面白ければ何百万回も再生されますし、フォロワーが多くても刺さらなければ伸びない。それくらい評価軸がしっかりある。だから、TikTokで多くの方に見てもらったときは、「この動画は本当に面白かったんだな」と答え合わせができる感覚があります。
—では、学びのコンテンツが注目されていく過程で、発信する側として意識が変わった点はありますか?
あきとんとん:再生回数が伸びるほど、責任の重さを実感するようになりました。もともとは「教育者=聖職者」という堅いイメージを壊したくて始めた活動でしたが、気づけば自分もその立場に近づいている感覚があって。
多くの人が見てくれている以上、相応の影響力があることを自覚する必要があると思うんですよ。だから、投稿前には「誰かを傷つけないか」「誤解を招かないか」を何度も見直します。背負うものが増えたという変化は、自分のなかで非常に大きなものでしたね。
健吾:僕はスタイルこそ大きな変化はありませんが、考え方は変わりました。以前は1本の質を自分一人で極限まで高める意識が強かったのですが、アカウントが成長して仕事も増えてきたことで、「任せられるところは任せよう」と考えるようになりました。
たとえば、編集はチームにお願いし、僕は読書や企画の時間を増やしました。打席に立つ回数を増やせば、ホームランの確率も上がります。すべてがフルスイングでなくてもいい。数を打ちながら、可能性を広げていきたいと考えています。
—井上さんはいかがでしょうか。
井上:最近、これまでの匿名スタイルを辞めて、顔と名前を出して発信するかたちに切り替えたんです。
以前は、僕という人物ではなく、動画そのものを評価してもらえる状態でした。それはすごく健全だったと思います。ただ、フォロワーが増え、類似の投稿も増えるなかで、責任の所在を明確にしたほうがいいと考えるようになりました。「東京大学卒」という看板を背負っている以上、そこに泥を塗るわけにはいかないという思いもあります。
井上:それに、インターネットで調べれば「答えらしきもの」はすぐに見つかります。でも、それが必ずしも正確な情報とは限らないですよね。だからこそ、しっかり裏づけを取って、自分の言葉で伝えられたらなと。人間らしい体温のあるコンテンツだと感じてもらえたら嬉しいです。
未開拓のジャンルを切り拓くTikTokクリエイターを増やしていきたい
—これから先、TikTokで「学び」のカテゴリーが広がっていくためには何が必要だと思いますか。個人の展望とあわせて聞かせてください。
あきとんとん:僕は「TikTokクリエイターには夢がある」ということを証明し続けることが、カテゴリーの拡大に直結すると考えています。
本当は勉強が得意な方々にもっと教育業界へ進んでほしいのですが、現実はそうなっていない。それは「教育=稼げない」というイメージがあるからだと思うんです。だからこそ、僕は学びのコンテンツでもしっかり稼げる姿を見せていきたくて。好きなことができて、対価も得られるという夢のある姿を示すことで、優秀な人がこの分野へ参入するきっかけを作っていきたいですね。
健吾:僕は「学び」というカテゴリーはさらに裾野が広がると確信しています。井上さんが美術の領域を、僕が小説の領域を切り拓いていったように、「学び」カテゴリーのなかでも未開拓のジャンルがたくさんあると思うんです。
今後、新しいジャンルを確立するクリエイターが続々と現れれば、動画は単なる娯楽を超え、ある種の講義のように受け止められるようになっていくかもしれません。
僕自身も2026年は表現の幅をさらに広げ、学びのあり方そのものを拡張したいなと。そして最終的には、出版業界に貢献していきたいと考えています。というのも、僕の最大の目標は、あくまで「本を売る」ということなんです。だから、企業や出版社の期待に応え、確実な経済効果を生み出すところまで責任を持ってやり遂げたくて。
井上:先ほど、あきとんとんさんが「もっと勉強の得意な人が学びのカテゴリーに参入してほしい」とおっしゃっていましたよね。
僕の周りにも、社会学や物理学など、専門的で面白い知識を持つ人がたくさんいますが、「いざ発信しようとするとやり方がわからない」という声をよく聞くんです。でも、いまは調べればいくらでも手法は出てきますし、編集のハードルも下がっています。本質的な問題は、発信にかける労力に見合うメリットがまだ可視化されていないことのような気がするんですね。だからこそ、僕たちが「本を出版できた」「こんな仕事につながった」という具体的な事例を示していくことが大切だと思っています。
僕自身、TikTok経由で編集者の方から連絡をいただき、新刊を出版することになりました。こうした実例を共有することで、「自分もやってみよう」と思う人を増やしていく。その流れを作ることこそ、先行して活動している僕たちの役割なんだと思います。
- INFORMATION
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TikTokが紹介する世界の注目クリエイター50組「The Discover List 2026」にけんご📚小説紹介【紙上健吾】が選出
2026年の世界の注目クリエイター50組を発表する「The Discover List 2026」。5つのカテゴリーのうち、けんご📚小説紹介【紙上健吾】は、「教育(学び)のコンテンツを通じて気づきを与えるクリエイター(Educators)」に選出。
- プロフィール
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- あきとんとん🤔
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1996年大阪府生まれ。京都大学大学院修士課程修了。自分が高校時代や大学時代に勉強に苦労した経験を活かし、TikTokやSNSを中心に勉強が苦手な人でも楽しく学ぶ「縦型授業」を配信している。著書に『見るだけで理解が加速する 得点アップ 数学公式図鑑』(2022年)、『マス×コン! 席替えで好きな人の隣になる確率って!?』(2024年)、『だれでもすぐに算数が得意になる本』(2025)など。
- 美術館が2割面白くなる解説 | 井上響
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井上響(いのうえ ひびき)。美術史ソムリエ、クリエイター。東京大学文学部人文学科美術史学専修卒。TikTokアカウント「美術館が2割面白くなる解説」をメインに、西洋絵画の背後にある物語や美術史を誰でも楽しめるように発信。著書に『「なんかよかった」で終わらない絵画の観方 美術館が面白くなる大人の教養』(2025年)、『ムンクは何を叫んでいるのか?』(2026年)。
- けんご📚小説紹介【紙上健吾】
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1998年生まれ、福岡県出身。TikTokやSNSで小説の紹介動画を投稿する動画クリエイター。短尺で的確に小説の魅力を伝える動画が話題を呼び、幅広い年齢層から絶大な支持を集めている。紹介後に重版がかかる書籍も多数。著書に『けんごの小説紹介 読書の沼に引きずり込む88冊』(2024年)など。TikTokが世界の注目クリエイター50組を紹介する「The Discover List 2026」の、「教育(学び)系コンテンツを通じて気づきを与えるクリエイター(Educators)」カテゴリーに日本から唯一選出された。
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