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どこに転んだって人生は終わらない DUSTZインタビュー

どこに転んだって人生は終わらない DUSTZインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:前田伊織
2011/12/12

メジャーデビューから実に2年半の月日を経て、DUSTZが初のフル・アルバム『TROIS』(トロワ/フランス語で「3」を意味する)を完成させた。スピード感が重視される現代において、若手のアーティストがこれだけの時間をかけるのは異例だが、彼らの場合はセカンド・シングル発表後にメンバーの脱退があり、その後バンドとしても大きなシフトチェンジを行ったことが大きな要因となっている。しかし、待たされただけの甲斐はあった。『TROIS』には3人となった新生DUSTZの歩みはもちろん、デビュー以前も含む、これまでのDUSTZが全て詰め込まれ、まさに集大成と呼ぶに相応しい作品となっているのだ。さらに、これまでデザイナーやアニメとのコラボレーションを続けてきた彼らが今回コラボしたのは、なんとUSラップ・メタルの大物LIMP BIZKIT。ギターのウェス・ボーランドとドラムのジョン・オットーが参加したDragon Ash“Fantasist”のカバーはすでに大きな話題を呼んでいる。バンドの過去・現在・未来の詰まった濃密な作品を作り上げた彼らに、まずは「おめでとう」の言葉を贈りたい。

メッセージは全く変わってないです。やりたい音楽も別に変わってるわけじゃないし。進化はしてると思うけど。

―まずは、アルバムが完成しての率直な感想から聞かせてください。

Ray
Ray

Ray:とりあえず「あ、終わったんだ」っていう、よくわからない喪失感がありましたね。でも、この前マスタリングを終えた音源を聴いたときに、「これがDUSTZだ」ってやっと思えたんです。僕はできればアルバムを通して聴きたい人なので、これまでのシングルだと「DUSTZだな」って思う前に終わっちゃってたんですよね。それが今回は5曲目を聴いてるぐらいで、「あ、俺DUSTZ聴いてるな」って思うんです(笑)。

―Gusくんはどうですか?

Gus:最高の1枚ができたと思いますね。初のアルバムっていうのもありますし、捨て曲もまったくないし。

Ray:思いがこもり過ぎてるからね(笑)。

―デビュー以降どころか、結成からこれまでの全部が詰まったアルバムですもんね。どの曲を取ってもどこかの年代だったり、何らかの側面がはっきりと感じられるアルバムになってると思うので、せっかくだから1人1人に思い入れの強い曲を挙げてもらおうかなと思うのですが。

Gus:僕は“Border Line”ですかね。DUSTZの原点と言える曲なんで。

Ray:結成してすぐできた曲だよね。まだ16~17歳とかだから、歌詞も若いですし。

Gus:思い出の曲だから、「これをどうにかしてまた復活させられないか?」って3人で相談して、アルバムに入ることになったんです。

Ray:この曲って、Dメロで急に激しくなるじゃないですか? それが俺の最初のDUSTZのイメージというか、コンセプトだったんですよ。メロディーはポップでわかりやすいんだけど、Dメロで急に頭を振りたくなるような感じ。それを一番最初に実現できたのが、この曲だったんです。

Kent
写真左:Kent、右:Gus

―ホントにDUSTZの原型なんですね。歌詞も当時書いたものなんですか?

Ray:当時の歌詞のまんまです。ひとつだけ変えたのが、「ネットワークの絆の中溺れ」ってところで、元は「ストラップジャラジャラの携帯で」だったんですよ。でも今はスマートフォンだし(笑)。じゃあ、何が流行ってるかって考えたら、SNSだろって。

―でも、ちゃんと今とリンクした歌詞になってますよね。当時はもちろん日本語と英語とフランス語を混ぜて歌ったりはしてなかったわけだけど、テーマとして境界線っていうのをすでに挙げてるわけで。

Ray:そうですね。メッセージは全く変わってないです。やりたい音楽も別に変わってるわけじゃないし。進化はしてると思うけど。

―当時は誰かからの影響とか、スタイルとして書いてたものが、今になってよりフィットするっていう感覚かもしれないですね。「あ、俺こういうこと歌ってたんだ」って、今気付くっていうか。

Ray:そうですね、だから“Border Line”は今歌っても気持ちいいし、言ってることは若いなって思いますけど、それを今歌える幸せっていうのもすごくあるんですよね。

2/4ページ:迷路の期間とかも全部このアルバムに詰まってるんですよね。アルバムの中で成長してるとも思うし。

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リリース情報

DUSTZ『TROIS』
DUSTZ
『TROIS』初回限定盤(CD+DVD)

2011年12月14日発売
価格:3,500円(税込)
ESCL-3797/ESCL-3798 / Epic

1. Toi=Moi:▽
2. spiral
3. Fantasista
4. Re:member
5. FLY
6. Orphee
7. Ca, c'est Paris ! ( DUSTZ Version )
8. ホシクズメイロ ~ Lost in Star Dustz ~
9. Border Line
10. Criez
11. Break & Peace (Ver. 1. 3)
12. Brilliant Day DJ BASS Low-Life-Dogs Mix
[DVD]
1. Criez
2. swallow
3. spiral

DUSTZ『TROIS』通常盤
DUSTZ
『TROIS』通常盤

2011年12月14日発売
価格:ESCL-3799(税込)
ESCL-3799 / Epic

1. Toi=Moi:▽
2. spiral
3. Fantasista
4. Re:member
5. FLY
6. Orphee
7. Ca, c'est Paris ! ( DUSTZ Version )
8. ホシクズメイロ ~ Lost in Star Dustz ~
9. Border Line
10. Criez
11. Break & Peace (Ver. 1. 3)
12. Brilliant Day DJ BASS Low-Life-Dogs Mix

イベント情報

『DUSTZ「TROIS」RELEASE PARTY 2011』

2011年12月18日(日)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:東京都 代官山 UNIT
出演:DUSTZ
料金:前売3,500円(ドリンク別)

プロフィール

DUSTZ

2009年『Break & Peace』でメジャーデビュー。同年、フランスの音楽祭に招聘され、数千人を動員する。2010年ドラムが脱退、メンバー全員が日仏ハーフに。世界的なクリエイティブチームによる新キービジュアルを発表し、音楽業界のみならずファッション業界でも大反響を呼ぶ。2011年12月、初のフル・アルバム『TROIS』をリリース。フランス語×英語×日本語で展開される新世代ハイブリッドロックの誕生。

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